洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

INFERNO by Dan Brownやってます

2018年06月19日 | 過去の講座
みなさん、こんにちは。またまた久しぶりの更新になってしまいましたが、
今回は塚口カルチャーセンター TOEIC対策講座 上級クラスで現在取り組んでいる洋書INFERNO by Dan Brownより
使える英語表現をご紹介します。


今回紹介する表現は、主人公ラングドンのジャケットに入っていた謎の筒状の物体に付いていた危険物を示すシンボルについてラングドンが思いを巡らせるシーンにありました。

それではここから引用です♪ 色々と難しい単語が入っていますが、おススメ表現は下線部ですので、難しい単語は気にしないで下さい。

As a student of iconography, Langdon knew that precious few images had the power to instill instantaneous fear in the human mind. . . but the symbol before him definitely made the list.


Langdonは象徴学(iconography)を研究していますので、人の心に即座に恐怖を抱かせる力を持っている象徴がごく僅かだけ存在することを知っていました。そんな彼がその物体に付いていた象徴を見た時に、but the symbol before him definitely made the listと思うのですが、
このmake the listとはどういう意味でしょうか。 

直訳すると「リストを作る」ですが、【彼の目の前にあるその象徴はまさにそのリストを作る】とはどういうことか。


それが、【そのリストを構成する】つまり、【そのリストに載っている】となります。

ということは、さらに意訳すると、【その一つ】となります。


ということで、"謎の物体に付いているシンボル、これは、まさに人に即座に恐怖を抱かせる象徴の一つだ!"とラングドンは思いました。

そして、それを思った後、彼の取った行動は・・・

His reaction was visceral and immediate; he placed the tube on the table and slid back his chair.

上記の文章、さっそくvisceralに引っかかって、分かる単語も分からなくなりそうですが、
大事な(そして面白いのが)のはその先です。
 
he placed the tube on the table and slid back his chair.
(彼はチューブ(筒)をテーブルに置いてイスをスッと後ろに引いた)

これ(この筒)はやばい!!と即座(immediate)に反応した様子が今にも目に見えるようで面白いなと思います。

そして、更にその様子を見ていたシエナ(ラングドンの命を助けて更に偶然彼と行動を共にすることになった女医さん)の反応も
なかなか面白いので、こちらも引用にてご紹介します。

Sienna nodded. "Yeah, that was my reaction, too." ( 頷きながら「そうね、私もそうしたわ。」とシエナは言った)


INFERNO、テーマがなかなか深刻ですが、表現がとっても味わいがあって面白いです。
なかなかボリュームがあるので、どうしようかな?と思いましたが、テキストとして取り組むことにしました!
そして、なんと、内容を確かめる課題のプリントを今回は英語で作成しています。
私自身にもチャレンジですが、取り組んで頂いている生徒さんにもまた一味違ったチャレンジとなり
更に力を付けて頂けるのではないかなと思っています。読了して頂くのが今から楽しみです


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英会話スクール English and Beyond のホームページはこちらEnglish and Beyond
洋書(※)を使ったレッスンも行っています。体験レッスン受付中。お気軽にお問合せ下さい^^♪
※レベルに応じた本からご案内します。






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「うまくいく、効く、動くetc」を表すwork と 塚口カルチャーセンター新テキストのお知らせです♪

2016年05月30日 | 過去の講座

みなさん、こんにちは!


 


レッスン準備のため、またまた久しぶりの更新になってしまいましたが、


今回は塚口カルチャーセンター


上級クラス(毎月第1、第3日曜日午前10時10分~)で6月から新しく取り組む洋書


THE 100-YEAR-OLD MAN WHO CLIMBED OUT THE WINDOW and Disappeared (JONAS JONASSON著)より


「うまくいく、効く、動く」などを表すworkを使った表現をご紹介します♪


 


この小説は、自身の100歳の誕生日パーティが今まさに行われようとしている時に


主人公Allanが老人ホームからこっそり抜け出すところからスタートします。


彼はなぜ老人ホームを抜け出すことにしたのか、抜け出した後どうなるのか、などなど


気になるポイントが沢山あるお話しですので、オリジナルの課題に取り組んで頂きながら


クラスで一緒に読み解いていけたらな~と思っています。


 


今回紹介する表現は主人公Allanが老人ホームを逃げ出した後にたどり着いたバス停で、


「今から数分後に出るバスはないか?」とバスのチケット売り場の係に尋ねたシーンにありました。


 


The little man silently inspected his timetable and let Allan's words sink in.


"Bus number 202 departs for Strangnas in three mninutes. Would that work?"


 


☆今回のオススメ☆


緑で印をつけた部分にあるworkです。


 


ここでは、行き先を告げられるよりも先に「今から数分後に出るバスはないか?そしてそれはいくらになるか?」と


聞かれたため、チケット売り場の係の人が、行き先よりも出発する時間のほうが大事って、、、と不思議に思いつつも、


Allanに言われたことを考えながら黙って時刻表を見て


「202番のバスがStrangnasに向けて3分後に出発しますが、それでいいですか。」と言っています。


*Strangnasはスウェーデンの都市名です。


 


workには一般的に知られている「仕事」「働く」以外に


「うまくいく、効き目がある、動く」などの意味があります。


そして実際にはその意味でもよく使われます。


 


このworkを使って活用してみます♪


 


「その薬は効き目があった」は 


The medicine worked.


参考書など「その本は効果があった」は


The book worked.


約束の取り決めなどで「私は3時で大丈夫です」と言うには


Three o'clock works for me.


「明日で大丈夫です」


Tomorrow works for me.


 


旅先などで部屋のシャワーなどが使えない時には否定で


The shower doesn't work.


The air conditioner doesn't work。


 


もう一つ今新作の課題プリントを制作している小説があるのですが、


その小説の中で主人公がある物まねをした時に


それを聞いた相手がそのもの(本物)と間違えた時に、


主人公が心の中で叫んだ言葉も 


 


It worked!


 


訳すとしたら「うまくいった!」ですね。


 


このwork、色々なところで使えます♪


 


塚口カルチャーセンター上級クラスで6月から新しく課題として取り組む洋書


THE 100-YEAR-OLD MAN WHO CLIMED OUT THE WINDOW and Disappearedは


映画にもなっていますが、


映画を見るよりも本を読むほうが確実に英語力全体がアップします♪


そのため、生徒のみなさんには本を読んだ後の楽しみとして


興味があれば映画をご覧くださいとオススメしています(^-^)


 

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Matilda (Roald Dahl著) より judging by ~を使った表現

2015年09月09日 | 過去の講座

こんにちは!


judging by ~を使った表現は以前、ゆっくりハリー・ポッターの中で


ご紹介しましたが、現在レッスンで使うためにプリントを作成している洋書Matildaの中で


judging byが使われている面白い箇所をまたまた見つけてしまいましたので


復習も兼ねてまたご紹介します(^-^)


 


Matilda (Roald Dahl著)


一番初めの章 The Readers of Booksより


 


この本は、親が子どもに誤った関心を抱くこと、


そして、それとは真逆に全く関心を抱かないこと、


それぞれに対して著者が皮肉を交えて非難するところから始まるのですが、


そこで、自分の子どもを溺愛してしまって現実が見えなくなっている親に


学校の先生が学期末のレポートに書くコメントの中でチクリと嫌味を言って


仕返しをする場面にあった表現です。


 


"It is a curious truth that grasshoppers have their


hearing-organs in the sides of the abdomen.


Your daughter Vanessa, judging by what she's learnt this term,


has no hearing-organs at all."


 


grasshoppers は grasshopper(バッタ)の複数形


hering-organs は 聴覚器官 


※organ 単独では「臓器」の意味です。


organ transplant で 臓器移植


internal organs で 内臓 、などなど、よく使われる単語です。


abdomen は 腹部 


 


judging by ~ は 「~から判断すると」


byは前置詞ですので、後ろに【名詞】がきます。


what she's learnt this termで 


「彼女が今期学んだこと」となっています。


no ~ at all で 全く~ない となります。


 


まとめると・・・


 


おもしろいことに、バッタは腹部に聴覚器官があると言います。


あなたの娘さんのヴァネッサは、彼女が今期学んだことから判断しますと、


聴覚器官を全くお持ちでないようです。


 


むむむ???


つまりどういうことか?


 


バッタでも話を聞けるのに


あなたの娘さんはまったく授業を聞いていなくて


全然だめですね、というようなことを遠回しに言っていますね。


 


Matildaを書いた著者のRoal Dahl氏の作品には


このような皮肉たっぷりのユーモアが沢山あって面白いです。


もうすでに私が受け持っているいくつかのクラスでは


この作品を使ってレッスンを進めていますが、


もうしばらくしましたら


塚口カルチャーセンターの中級クラスで


また新たに取り組もうと計画しています。


ご興味のある方はその時にぜひご参加くださいね!


またその時にはお知らせします♪

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