洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

cannot help ~ing「~せずにはいられない」 の表現

2015年05月13日 | 英語表現

こんばんは!

 

今回はHarry Potter

and the Philosopher's Stone ( J.K. ROWLING著)から

ゆっくりハリー・ポッター(3)で引用した文章より、

cannot help ~ing 「~せずにはいられない,

~せざるを得ない」をご紹介します。

 

まずは復習のためにもう一度引用文を見てみます。

 

~出勤途中のいつもの渋滞の中でDurselyさんが

マントを着た人の集団がいることに気がついたシーンです。~

 

As he sat in the usual morning traffic jam,

he couldn't help noticing that there seemed to

be a lot of strangely dressed people about.

People in cloaks.

 

 

黄色で色づけした部分

can not help ~ing の構文の

canを過去形にした形の文章です。

noticeは「気づく」

ですので、

この部分だけの訳をまとめると

「気付かずにはいられなかった」です。

 

can't help ~ing は

can't help but ~ing(もしくは動詞の原形)の形で表すこともできます。

 

活用してみます♪

I can't help laughing at his jokes.

(彼のジョークに笑わずにはいられない)

I can't help asking the question.

(その質問をせずにはいられない)

I can't help eating the cake.

(そのケーキを食べずにいられない)

I can't help thinking about her.

(彼女について考えずにはいられない)

 

エルヴィス・プレスリーの歌にも、

Can't Help Falling In Love.

(愛さずにはいられない)というものがあります。

 

少し知っていたら表現に彩が加わりますね♪

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scheduling conflict : 『予定が戦う』とは?

2015年05月09日 | 英語表現

こんばんは!

今日はGW明け初の土曜日、1日フル回転でレッスンがあり、

更新が少し遅くなりましたが、みなさんいかがお過ごしですか。

 

今回は少し気分を変えて(?)

THE 100 SIMPLE SECRETS OF 

The Best Half of Life ( DAVID NIVEN, PH.D 著)

『人生の後半を最高のものにするための100個の簡単な秘訣』より

予定が重なることを伝える表現をご紹介します。

 

18番目の秘訣

Sing Up for Everything の項目で紹介されているエピソードの中で

退職してから趣味で忙しすぎるも充実した毎日を送っているMannyさんにとって

唯一の制限となるものがtime(時間)であるということを紹介しているシーン~

 

In fact, Manny has had fun with so many activities that

the only thing that limits him is time:

"I had to quit softball a few years ago

because it conflicted with my tennis."

 

今回ご紹介するのは黄色で色づけした部分です。

conflict は 「戦い、争議」などを表す単語です。

それが予定を表す表現と一緒になると、

『予定が重なる、勝ち合う』ということを伝える表現になります。

(セットで名詞として使う、scheduling conflict(予定が重なること) は

TOEICの必須単語の一つです♪)

 

では、黄色の部分を含む引用文はどのような意味でしょうか??

引用文をもう一度見て見ると、、、、

"I had to quit softball a few years ago 

because it conflicted with my tennis."

 

訳すと『数年前にソフトボールを止めなければならなかったんだ。

テニスの予定と重なっちゃったからね。』と言っていますね♪

 

ちなみに、この引用文が入った章のタイトル

Sign Up for Everythingは

(sign up for~ : ~に申し込む)

『すべてのことに申し込もう』というような意味です。

 

すべてのことに申し込むって??

 

私の見解ですが、 『興味のあることはすべて挑戦しよう』 と伝えているのでしょうね。

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ゆっくりハリー・ポッター (3)~を身につけている in

2015年05月08日 | ゆっくりハリーポッター 

こんにちは! 

今回はHarry Potter

and the Philosopher's Stone ( J.K. ROWLING著)から

前置詞 in を使って「~を身につけている、着ている」ということを表す表現をご紹介します。

 

~Dursleyさんが出勤途中で見かけた、

妙な格好をしている集団について語られているシーンより~

面白い表現が付いていますので、少し前の部分から引用します♪

As he sat in the usual morning traffic jam,

he couldn't help noticing that there seemed to

be a lot of strangely dressed people about.

People in cloaks.

 

※can not help ~ing ≒ 「~せずにはいられない」

この表現は次回ご紹介します。

 

今回は引用した箇所の最後の一文、

People in cloaks. について解説&活用してみます。

 

cloaksはここでは帽子が付いたマントのような上着のことです。

以降「マント」と訳します。

ゆっくりハリー・ポッター(2)でもお話しましたが、

in + 洋服(もしくは色)で

「その洋服(もしくはその色の服)を着ている」という表現になり、

People in cloaks. は

訳すと「マントを着た人々」というような意味になります。

 

 

Bob was in his best suit. 

ボブは彼の一番のスーツを着ていた。

She was in a pink dress.

彼女はピンクのドレスを着ていた。

a cat in a bowtie で

蝶ネクタイを付けた猫

a man in sneakers で

スニーカーを履いた男

ネットで少し見て見ましたら

Celebrities in sneakersと題して

有名人のスニーカーの着こなしを紹介しているサイトもありました☆

 

色々活用できます♪

 

おまけ:

put oneself in somebody's shoes となると

『~の立場に立って考える』というイディオムです。

ちなみに Steve Jobs の自伝の一つ

STEVE JOBS

THE MAN WHO THOUGHT DIFFRENT

(KAREN BLUMENTHAL著)によると

スティーブ・ジョブズ氏は

put himself in other people's shoes するようなことが

あまりなかったそうです。

でもその代わり、人類に力と発展をもたらすことに関しては

とても関心を持っていたそうです。

やっぱり天才、一味違いますね! 

 

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ゆっくりハリー・ポッター

2015年05月07日 | 英語表現

こんにちは。

GW明けの第一日目、みなさんいかがお過ごしですか。

私はこの休み中に授業で使用するプリントを沢山作っておこう!と意気込んでいましたが、

久しぶりのお休みに自分用の読書も!と洋書の世界に浸っていると、

あっという間に時間が過ぎてしまい、

結局いつもどおり、通常のレッスンスケジュールに戻った第一日目の、

今朝から単語テストを作っています(^-^;)

(GW中に読んだ本のお話は後日ご紹介します♪)

 

今回は「ゆっくりハリーポッター」の「ゆっくり」についてお話します。

洋書の読書は時間をかけて読みすぎると、

どうしても知らない単語に目が行き、

辞書を引き引き、それでも載っていない単語に

あ~~~~!もう分からない、駄目だ!

やっぱり自分にはできない!と途中で投げ出してしまいがちになります。

そのため、私は、できるだけ一つの単語に長く立ち止まることなく、

わからないところはさっと飛ばしてわかるところだけを大切にしながら

速く読み進めるように心がけています。

単語を飛ばして大丈夫なの?と思うかもしれませんが、

日本語で記事や本を読む時、読めない漢字が出てきた時に

一回一回辞書を取りだして意味を確かめなくても、

文全体の意味は大体理解できますよね?

英語の読書も慣れてきたらそれと似たようなことが起こります。

以前、文脈が大事だと文脈から意味を取る方法をいくつかご紹介しましたが、

文脈こそが一番大事です。

それさえつかめれば細かいことは気にせずにどんどん読み進めることが大切です。

 

そのため、ゆっくり読むことは生徒さんにはあまりお勧めしていません。

では、なぜ「ゆっくり」ハリー・ポッターかといいますと、

これまでに100冊以上の洋書を読んできた私ですが、

最近今更ながらハリー・ポッターを読んでいます。

諸事情ありハリー・ポッターに触れる機会をなかなか持てずにいました。 (でも、USJ には行きました!)

ですが、先日ある生徒さんのたってのご希望でその生徒さんと一緒に

少しずつ読むことになり、いざ読んでみるとその表現の面白さに

1ページ目からハマってしまい、今は続きが気になって

気になってしょうがない状態になっています。

が、しかし、他の仕事の案件も抱えているため、一気に読みたいところを少し抑えて

このお話だけはその生徒さんのペースに合わせてゆっくり読んでいくことにしました。

ゆっくりペースですのでいつ終わるかわかりませんが、

面白い表現が満載ですので、これからゆっくり

「ゆっくりハリー・ポッター」と題してご紹介していくことにしました。

ところで、みなさん、Harry Potter の Harry と『急ぐ』のHurryはスペルが違います。

ちょっとしたシャレにしていますが、

お間違いなく。

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ゆっくりハリー・ポッター(2)un~

2015年05月06日 | ゆっくりハリーポッター 

HARRY POTTER and Philosopher's Stone (J.K.ROWLING著)より

今回は単語の出だしにつけるun-を使った表現をご紹介します。

 

 

~Dursleyさんの奥さんの妹について言及されているシーンより~

・・・because her sister and her good-for-nothing husband were

as unDursleyish as it was possible to be.

 

引用文の前半はこの「ゆっくりハリー・ポッター」シリーズの(1)でご紹介した表現です。 

as で挟まれた単語 unDurselyish が今回のポイントです。

 

 

まずは少しだけ文法の説明を♪

このas ~ as を使った表現、

~の部分には形容詞、もしくは副詞の原形(もとの形)がきます。

そして、形容詞か副詞のどちらを入れるかは

その文章のメインの動詞の種類で決めます。

メインの動詞の部分(ここではwereです)に

be動詞しか見当たらない場合は形容詞、

動作を表す一般的な動詞(~ing, ~edの形も含む)があれば

副詞を使います。

ここではwere(be動詞)しか見当たりませんので

形容詞であるunDurselyishが使われています。

 

が、このunDurselyish、

辞書で調べても載っている単語ではありません。

???

何故か。

それは造語だからです。

よく見ると真中にDurselyさんの名前が使われています。

そして、最後に-ishと。

この-ish はとても便利な接尾辞(単語の最後に付く語)で

(すべての単語に対応できるというわけではありませんが)

単語の後ろにこれを付けるだけで『~っぽい』という

形容詞に変化させることができます。

 

私がこれまでに面白いなと思った-ishを使った表現は

時間の後に-ishを付けて

five o'clockish 

「5時くらい」という意味の表現で、

ファイブ オクロッキッシュと読みます。

分解すると、five o'clock 5時(ちょうど)

(*ちょうどの時間にしかo'clockは使いません)にishが付いています。

 

さて、引用文に使われていた表現

unDurselyishですが、

Durselyさんの名前にishがついて『Durselyさんっぽい』と

いう意味を表しています。

「~っぽい」は「~らしい」とも訳せます。

そしてここではDurselyさんの奥さんの妹夫婦のことを

説明していますので、

ここで使われているDurselyという名前は

Durselyさん一人についてではなく、

Dursely家の人々のことを指しています。

それらを合わせてDurselyishを訳してみると

「ダーズリー家の人間らしい」というような意味になります。

 

そして、さらに原文の表現ではここにun-が加わっています。

un-は『~ではない』という否定を伝える接頭辞(単語の出だしに付く単語)です。

happy (幸せ)の反対語はunを付けてunhappy(不幸せ)

believable(信じられる)にunが付いてunbelievable(信じられない)と

いう形と同じです。

 

ということは、、、

unDurselyishで「ダーズリー家の人間らしくない」と言う意味になりますね。

 

ここから先の引用文の表現は少し難しい文法が使われていますが、

簡単にいうと

as ~ as it is possible to be. とは

「~がそうなれる限りそうだ」ということを伝えていて

「全く~だ!」「とても~だ!」と~の部分にくる単語を強調する表現です。

 

ここまでのポイントを合わせて引用文を訳してみると、、

・・・because her sister and her good-for-nothing husband were

as unDursleyish as it was possible to be.

「・・・なぜなら彼女の妹とその何の役にも立たない夫は、

全くダーズリー家の人間らしくないから」

という風になりますね。

 

ちなみにハリーポッターのお話では、

今回引用した文章の前に

ダーズリーさんの奥さんが、

自分に妹がいることを隠しているということが書いてあります。

ダーズリー家の人はまともだと考えている奥さんの

その妹とその夫は、奥さんの意見では全くダーズリー家に

そぐわないすごくおかしな人間だということを伝えているのでしょうね。

 

解説が長くなりましたが、

今回のポイント、un-を使って

「~らしくない」という表現を活用してみます。

 

まず、「あなたらしい」という時の表現は、

It's like you. を使います。

ここでは「らしい」をlikeで伝えていますので

likeにunをつけて言うと、

It's unlike you.

「あなたらしくない」という表現になります。

このIt's unlike ~.  の構文は色々応用が利きます。

 

 

unlikeの他に

unDurselyishのように

名前の前にunを付けてしまう大胆な(?!)活用法もあります。

 

この間 アメリカのドラマ、NCISを見ていた時のこと、

いつもと様子が違うトニーのことを心配した仲間たちが話していた会話の中で

It's so un-Tony.

(すっごくトニーらしくない)

という表現が使われていて面白いな♪と思いました。

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