前回に引き続き、about a boy (nick hornby著)より、今回は藁を表す単語 straw を使った表現を紹介します。
ひょんなことから警察に捕まってしまった主人公Marcusとその友達のEllieを迎えに来たMarcusの母親とElliの母親が話しているシーン
Ellieが悪いことばかりをして心配ばかりさせられているというEllieの母がFionaにその心境を打ち明けます。
'This is the last straw, though,' Katrina said.
'Ditto,' said Fiona.
'Until the next last straw, anyway.'
They both laughed, but it was true, Will thought. There would always be one more last straw.
the last straw とだけ聞いたらきっと『最後の藁だから。。。あ!溺れる者は藁をも掴む?と、
そちらの藁で想像してしまいそうですが、
文章、そして、人が話す言葉には流れがあります。背景があります。ですのでここではなんでもいいからすがりたいという意味ではないな~と察して考えます。
本の中で、この表現の次は
Ellie was killing Katrina, and Marcus was killing Fiona,, and they would go on killing them for years and years.....と続きます。
もちろん、このkillingは例話です。
KatrinaもFionaもシングルマザーで子育てをしていてちょうど思春期の子供たちが反抗して心配ばかりさせられている、、、
それを考えて想像すると、ここでKatrinaが言っているのは「もう限界だわ」になりますね。
英語の単語や表現は流れがあって初めて意味を成しますので、どうしても気になる単語や表現でも、すぐに辞書に頼るよりこうして意味を予想してから調べることをお勧めします。
ということで、このthe last strawという表現、
改めて説明しますと、
「そのために我慢や負担の限界が超えてしまった」という時に使われる表現です。
そして、この表現には実は元になることわざのようなものがあります。
それがこちら
the last[final] straw that breaks the camel's back
イメージとしては、もうすでに限界まで荷物を乗せられているラクダの背中にあともう一本藁を乗せたらすべてが崩れてしまうという感じです。
最後に乗せるのが藁なところが面白いです。
一本の藁はとても軽くて、それだけ乗せられたところでラクダはビクともしないはず。
でもそれを乗せられたことで崩れてしまうのですから、それまでに乗せられているものが重すぎることが想像できます。
この表現は、それまでにそこまで限界にきていたんだという事も表すことができて、会話の中で見たり聞いたりすると深いな~と思います。
説明が長くなりましたが、
本文でKatrinaたちはなんと言っていたのか、
訳してみますと、、、
「だけど、もうこれが限界だわ」
「私も」(Ditto.は『同上、同前、同断』という意味です)
「とにかく、次の限界まではね」
と言って笑う2人を見ながら、その通りだとWill。
これから先も きっと必ずまた次の限界がある。。
といった感じでしょうか。
子育てはきっと、もうダメだ限界だと思い、思わせられながら、前へ進んでいくものなのでしょうね。そのことが表現されていて読んでいてホロっときた1シーンでもありました。
このthe last straw
もちろん子育て以外にも使えます。
例えば、
ずっと我慢して嫌な仕事を続けてきたけれど、
辞令でさらに不本意な仕事をせざるを得ない状況に置かれ、我慢の限界を超えてしまい、ついに仕事を辞めると決めたとき、
その決意にいたらしめたその辞令こそが、
That was the last straw.
と表現できます。
ちなみに
「溺れる者は藁をも掴む」は英語で
A drowning man will catch at a straw. と言います。
このat、そちらを目がけてというニュアンスです。
ひょんなことから警察に捕まってしまった主人公Marcusとその友達のEllieを迎えに来たMarcusの母親とElliの母親が話しているシーン
Ellieが悪いことばかりをして心配ばかりさせられているというEllieの母がFionaにその心境を打ち明けます。
'This is the last straw, though,' Katrina said.
'Ditto,' said Fiona.
'Until the next last straw, anyway.'
They both laughed, but it was true, Will thought. There would always be one more last straw.
the last straw とだけ聞いたらきっと『最後の藁だから。。。あ!溺れる者は藁をも掴む?と、
そちらの藁で想像してしまいそうですが、
文章、そして、人が話す言葉には流れがあります。背景があります。ですのでここではなんでもいいからすがりたいという意味ではないな~と察して考えます。
本の中で、この表現の次は
Ellie was killing Katrina, and Marcus was killing Fiona,, and they would go on killing them for years and years.....と続きます。
もちろん、このkillingは例話です。
KatrinaもFionaもシングルマザーで子育てをしていてちょうど思春期の子供たちが反抗して心配ばかりさせられている、、、
それを考えて想像すると、ここでKatrinaが言っているのは「もう限界だわ」になりますね。
英語の単語や表現は流れがあって初めて意味を成しますので、どうしても気になる単語や表現でも、すぐに辞書に頼るよりこうして意味を予想してから調べることをお勧めします。
ということで、このthe last strawという表現、
改めて説明しますと、
「そのために我慢や負担の限界が超えてしまった」という時に使われる表現です。
そして、この表現には実は元になることわざのようなものがあります。
それがこちら
the last[final] straw that breaks the camel's back
イメージとしては、もうすでに限界まで荷物を乗せられているラクダの背中にあともう一本藁を乗せたらすべてが崩れてしまうという感じです。
最後に乗せるのが藁なところが面白いです。
一本の藁はとても軽くて、それだけ乗せられたところでラクダはビクともしないはず。
でもそれを乗せられたことで崩れてしまうのですから、それまでに乗せられているものが重すぎることが想像できます。
この表現は、それまでにそこまで限界にきていたんだという事も表すことができて、会話の中で見たり聞いたりすると深いな~と思います。
説明が長くなりましたが、
本文でKatrinaたちはなんと言っていたのか、
訳してみますと、、、
「だけど、もうこれが限界だわ」
「私も」(Ditto.は『同上、同前、同断』という意味です)
「とにかく、次の限界まではね」
と言って笑う2人を見ながら、その通りだとWill。
これから先も きっと必ずまた次の限界がある。。
といった感じでしょうか。
子育てはきっと、もうダメだ限界だと思い、思わせられながら、前へ進んでいくものなのでしょうね。そのことが表現されていて読んでいてホロっときた1シーンでもありました。
このthe last straw
もちろん子育て以外にも使えます。
例えば、
ずっと我慢して嫌な仕事を続けてきたけれど、
辞令でさらに不本意な仕事をせざるを得ない状況に置かれ、我慢の限界を超えてしまい、ついに仕事を辞めると決めたとき、
その決意にいたらしめたその辞令こそが、
That was the last straw.
と表現できます。
ちなみに
「溺れる者は藁をも掴む」は英語で
A drowning man will catch at a straw. と言います。
このat、そちらを目がけてというニュアンスです。