洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

ゆっくりハリーポッター(13)Part 2 コミュニケーションに大活躍する例えの"like"

2016年02月11日 | ゆっくりハリーポッター 

みなさん、こんにちは!

 

今回は前回のゆっくりハリーポッター第13弾の続き、

HARRY POTTER and the Philospher's Stone by J.K. Rowlingsより

コミュニケーションに大活躍する、例えの”like"をご紹介します。

 

まずは引用文の復習から♪

 

If he'd once defeated the greatest sorcerer in the world, how come Dudley had always been able to kick him around like a football?

 

前回はこの引用文からhow come ~?を使った部分をご紹介しましたが、

今回のおススメは、この続きのlikeを使った表現です♪

 

主語のすぐ後ろに like を持ってくると、みなさんご存知の「~が好き」という意味になりますが、

今回ご紹介するlikeはそれとは別の「~のような、~のように」を表すlikeです。

 

引用文のlikeが入っている部分にハイライトを当てて見てみます。

how come Dudley had always been able to kick him like a football?

 

※how come は前回ご紹介した「どうして~?」というときに使える表現です。

※『be able to プラス 動詞の原形』 で 「~できる」という意味です。

*be の部分は主語と時制に合わせて変化させます。

例:I am able to play tennis. = I can play tennis.

    (私はテニスができます。)

    She is able to arrive at 10:00. = She can arrive at 10:00.

   (彼女は10時に到着できます。)

    They were able to go there by train.  

   (彼らは電車でそこへ行くことができた) 

 

本文では、always (いつも)が付いて、時制が過去の完了形になって

Dudley had always been able to kick him 

(ダドリーがいつも彼を蹴ることが出来た)

like a football (サッカーボールのように) 

と、(どんな風に蹴るのか】ということが、likeを使って表されています。

 

このlike、会話や文章で本当によく使用されます。

その証拠?に、引用文の続きの場面で、

Harryが魔法学校に行くことに抵抗するバーノンおじさんが、

魔法学校の校長のことを悪く言ったことに対して怒ったハグリッドが

バーノンおじさんの息子のダドリーに怒りの矛先を向けた時に起こった出来事を描写したシーンにも

このlikeが使われているところがありました。

 

それがこちら♪

 

He(Hagridのこと) brought the umbrella swishing down through the air to point at Dudley

- there was a flash of violet light, a sound like a firecracker, a sharp squeal and next second, ・・・・・

 

おススメは黄色で色付けした部分ですが、引用した部分全体も訳してみます。

 

(ハグリッドが(怒って振り回していた)傘をダドリーのほうにシュッと向けた、

すると、紫色の光とそして爆竹のような音がして、金切声 が響き渡った、そして次の瞬間・・・・・(続きは省略))

 

 

ちなみにこの後ダドリー(バーノンおじさんの息子)は、ハグリッドの魔法でお尻から豚の尻尾が生えます。

な、なんと・・・(^-^;)

 

 

 

おススメ表現、like ~を活用してみます♪

まずはベーシックバージョン、

likeに名詞を続けて 「~のよう」という言い方です。

「彼女は私の姉のような存在です」は

She is like my sister.

「彼は王様みたいです」は

He is like a king.

「あなたは私の上司のような話し方をする」は

You talk like my boss.

「彼はアメリカ人のように英語を話す」は

He speaks English like an American.

「彼女はスターのような歩き方をする」は

She walks like a star.

「これはトマトスープの味がする」は

This tastes like tomato soup.

「このパンはかぼちゃのようなにおいがする」は

This bread smells like pumpkin.

「このテーブルは箱のように見える。」は

This table looks like a box.

「この車は家のように見える」は

This car looks like a house.

 

このように何に似ているかを付け加えるだけで

相手にもイメージが伝わりやすくなって

会話も弾むようになります♪

 

このlikeを使ったもう一つの応用に

it looks like とセットにして 続きに 主語+動詞 を付けて

「(主語)が(動詞)のようですね」という表現もあります。

 

例えば

It looks like you like it.

(あなたそれが気に入っているようですね)

It looks like she bought a new car. 

(彼女は新しい車を買ったようです)

It looks like I will have to work overtime today.

(今日は残業になりそうだ)

It looks like he wants to talk to you.

(彼、あなたに話したいみたいよ)

 

※文頭の主語は、状況を判断して言う場合はit で

「見るからにその人(もしくは物)がそんな感じですね」という場合、

例えば

4番目の例の文章は彼を主語にして

He looks like he wants to talk to you.としてもOKです。

少しこちらでも活用してみます♪

You look like you need some help.

(手伝いが要りそうですね)

She looked like she wanted to go home.

(彼女は家に帰りたそうだった)

 

などなど、色々活用できます♪

 

 

 

 

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ゆっくりハリー・ポッター (13)howを使った、「どうして?」

2016年02月01日 | ゆっくりハリーポッター 

みなさん、こんにちは!

 

今回は久しぶりに、

Harry Potter and the Philosopher's Stone by J.K. ROWLINGより、

ゆっくり(すぎる!!)ハリー・ポッター、第13弾、

how を使った『どうして?』という時の表現をご紹介します♪

 

英語は文脈が命!!ですので、まずはご紹介する文の背景から♪

 

11歳の誕生日にHagridから、Harryは魔法使いの子どもであり、

Harryの両親を含む多くの優秀で勇敢な魔法使いたちを殺した世界最強の魔法使いを、

当時赤ん坊だったHarryが打ち負かしていたこと、

そして、そのことが魔法使いの世界ではとても有名な話になっていて

Harry自身もとても有名な存在であると初めて聞かされます。

 

その時にHarryが、『おじさんの家で居候としてひどい扱いを受けている自分が、

そんなにすごい魔法使いのはずがない、それは何かの大きな間違いだ!』と思いながら

これまでの人生を振り返っているシーンからの引用です。

 

 

If he'd once defeated the greatest sorcerer in the world, how come Dudley had always been able to kick him around like a football?

※defeated (元の形:defeat)は「打ち負かす、やっつける」というような意味です。

  sorcererは「魔法使い、魔術師」の意味です。

 

今回のオススメ☆

黄色で色づけした部分、how come を使った「どうして~?」という表現です。

この表現は一見難しそうに見えますが、

基本の型は how come 主語+動詞 の並びで、最後にクエスチョンマークを付けたら出来上がります。

 

基本的にはwhy ~?の疑問文と同じですので応える時には

Because 主語+動詞.の流れで大丈夫です。

 

引用文を少しずつ訳してみます♪

If he'd once defeated the greatest sorcerer in the world, 

(かつて世界でもっとも強い魔法使いを彼(ハリー)が打ち負かしたことがあるなら、

how come Dudley had always been able to kick him around like a football?

どうしてダドリーが自分(ハリー)をサッカーボールのように蹴りまわすことが出来ていたのだろう)

※訳は直訳調です。要約して意訳すると、

『もしも自分がかつてそんなに強い魔法使いを打ち負かしたことがあるなら、

ダドリーにサッカーボールのようにいつも蹴りまわされていたなんておかしい』

というようなことをハリーが思っています。

 

 

ところで、このhow come、

先の説明でご紹介しましたようにwhyとほとんど同じです。

ですが、尋ねている側がWhy ~? ではなく How come ~?を使用する時には、

「一体どうして?!」というような驚きの気持ちが含まれます。

(※How come を使った表現はカジュアルな表現ですので目上の人や

初対面の人に尋ねる場合にはwhyがおススメです。)

 

 

説明はこのくらいにして、さっそく活用してみます♪

 

「どうしてパーティーにこなかったの?」は

How come you didn't come to the party?

「どうしてデパートに行ったの?」は

How come you went to the department store?

「どうして彼と話さなかったの?」は

How come you didn't talk with him?

「どうして彼女はその本を買わなかったの?」は

How come she didn't buy the book?

「どうして彼はそのコンピュータを使わないの?」は

How come he doesn't use the computer?

「どうして私たちに言ってくれなかったの?」は

How come you didn't tell us?

 

などなど、色々なことに「どうして?」と気になった時、驚いた時、

その理由を尋ねる時に使えます。 

 

ちなみに、この how come 、もともとは

 

● how did it come about that 主語+動詞 ?

  ※ come about で「生じる、起こる」の意味です。

  ※ aboutは前置詞なので後ろに続くのは名詞です。

    that を加えることで後に続く、主語+動詞の文章が名詞になります。

 

● how did it come to be that 主語+動詞 ? 

  ※ come to be で「~になる、~になるようになる」という意味です。

 

という表現だったのが、多く使われるうちに

how come ? だけで意味が通じるようになった表現です。

そのため、時と場合によっては

How did it come about that he didn't come to the party?

(=How come he didn't come to the party?)

と全部加えて表現されることもあります(^-^)

 

今回ご紹介した引用文、「サッカーボールのように」の所で使われている

like~「~のよう」も、よく使えます!ので、次回またご紹介します♪

 

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