洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

単語の意味、カギは文の流れです!⑩いつでも1つの意味に当てはまるとは限りません!

2017年09月16日 | 洋書の読み方
みなさん、こんにちは。
今回は1001 little BEAUTY MIRACLES by Esme Floydより、使える英語表現をご紹介します。


では、さっそく引用から♪
今回は1001個紹介されている美しくなるためのちょっとした秘訣のうち、26番目に紹介されていた秘訣です。
まずは、知っている単語を大切にして、辞書なしでお読みください。



26. PLEASE WASH YOUR HANDS

Make sure your hands are clean before you touch your face.
When applying the foundation, use a sponge or brush to give a velvety look.



いかかでしょう。今回は、いつもより、より馴染みのある単語が多い文章ではないかなと思います。

出だしの、make sure と途中のfoundation、applying、最後のvelvety lookが、気になるかもしれませんが、
それを飛ばして読んだとしても、この文章で伝えたいことは、8割方読み取れると思います。


ざっくり訳してみますと、この文章が伝えたいことは要するに

【顔を触る時には手は清潔に!ファンデーションの時には、スポンジかブラシを使って】ということですね。


カタカナも交えて、もう少し細かく訳すと、

【顔を触る時には手は清潔に!ファンデーションをアプライする時には、スポンジかブラシを使って、ベルベッティなルック(見た目)を与えるために】となります。

もう少し、細かく意味を拾っていくと、
後半の文章に登場していたfoundation、そのまま読めたら、そのままの意味で日本語に通じるもの、化粧のファンデーションのことでした。

最後にある、ベルベッティな見た目って??

こちらも、実は、ベルベッティとそのまま読んで、似た単語のベルベット(日本語で言う所のベロア:ベッチンに似たなめらかな素材)を思い出せたら、そして、『ここではファンデーションの話』だということを忘れずにいたら、どんな見た目か大体想像がつくと思います。
ベロアのような見た目ということは、ボコボコしたり、よれたりしていない、スーッと滑らかに見える肌のことです。


最後に、途中に出てくるapplyingの意味をあえて残していましたが、
この”アプライ”、どのように訳したらいいか。

TOEICの勉強を一生懸命頑張られた方は、単語だけを見て
apply、知ってる!!『申し込む』だ!!と思われるかもしれませんが、
『ファンデーションに申し込む時には』とすると何だか変ですね(><;)

それもそのはず、applyは、いつでも「申し込む」という意味で使われるわけではありません!

何だか日本語は変だけど、「申し込む」って習ったし、その意味で暗記しているし、
ま、いいか、となっては、絶対にいけません!

何かがおかしいと思ったら、もう一度、立ち止まって文脈を見ること、前後をしっかり観察すること!!

そうしたら、ファンデーション、スポンジとかブラシを使って、と書いてある、、、
ということは、もしかして、このapplyって・・・・・『塗る』の意味で使われている???と、
うっすらと気付くはずです。

英語を読む時には、この、前後からうっすらと意味を読み取る感覚を磨くことが大事です。


英単語の意味は、あって、ないようなもの、その単語が持つ核となるイメージがあって、
文脈がその単語の意味の最終決定権を持っています


果たして、この文章で、applyは、文脈で浮かび上がった「塗る」という意味で使われていました。


後半の部分、その意味も含めて意訳すると、
【ファンデーションを塗る時は、スポンジかブラシを使うと、滑らかな肌に見えるようになるよ】という感じですね。



知っている単語でも、文脈で意味を取った時に何だか変と感じたら
もしかしたらその単語が持つ、また別の意味で使われているかもしれません。
その前後をよく観察して文脈で意味を取るようにしていくと、
その単語の新たな意味が知れたり、また新しい語彙が増えたりと、英語力UPにつながります。


出だしのmake sureの意味にあまり触れずにいましたが、
この表現も英語でよく使われる言い回しですので、最後に少し活用法をご紹介します♪

一見難しそうですが、make sureのあとに【主語】と【動詞】を続けるだけで、
《【主語】が【動詞】であることを確実にする》という意味の文章を作ることが出来ます。

ここでは、次のような使われ方でした。
Make sure your hands are clean before you touch your face.
訳は「顔を触る前に、手が清潔であることを確実にする。」つまり、「手を必ずきれいにしておく。」という感じです。


少し活用してみます☆

「ドアにカギを掛けることを確実にする」「必ずドアにカギを掛ける」
Make sure you lock the door.


「必ずそれを金庫に保管して」
Make sure you keep it in the safe.


「必ず野菜も食べるように」
Make sure you eat vegetables, too.


「毎日必ず(確実に)15分運動するようにする」
Make sure you do exercise for fifteen minutes every day.


「必ず、彼に変更を伝えて下さい」
Make sure you tell him the change.


などなど、他にも沢山活用できます。



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Better than Before by Gretchen Rubin

2017年09月07日 | 英語表現
みなさん、こんにちは!今回は、今、新しい課題本として、読解課題プリントを製作中の本、
Better than Before by Gretchen Rubinより、これは面白いな~と思った、自分を知るための質問を1つご紹介します。


その質問がこちら♪

AM I A FINISHER OR AN OPENER?


この本は、より良い人生を送るため、毎日の習慣の力を味方につけよう、という趣旨の自己啓発本です。


習慣を身につけると言っても、どの習慣をどのように身につければいいのか、
それは、個人個人性格も生活スタイルも目標も異なるため、なかなか十把一絡げという訳にはいきません。
そこで、著者のGretchenさんは、色々研究した結果、まずは自己分析してそれから自分に合った方法で、
自分に必要な習慣を身につけるのがベストだという考えに至ります。

そのためこの本の出だしの章には、読者が自分で自己分析できるように色々な質問が書かれています。


前置きが少々長くなりましたが、先ほどご紹介した質問について、そもそも、FinisherとOpenerとは何ぞや??
ということで、本文にあったこの質問の補足説明部分も少し引用してご紹介します。まずは辞書も解説も見ずに知っている単語を大事にしながら読んでみて下さい。


AM I A FINISHER OR AN OPENER?

Some people love finishing, and some people love opening - both literally and figuratively. Finishers love the feeling of bringing a project to completion, and they're determined to use the last drop in the shampoo bottle; Openers thrill to the excitement of launching a new project, and find pleasure in opening a fresh tube of toothpaste.


さて、いかかでしょう。

次はここから文のおおよその意味が推測できればいいなと思う箇所に青で印を付けてみます。

Some people love finishing, and some people love opening - both literally and figuratively. Finishers love the feeling of bringing a project to completion, and they're determined to use the last drop in the shampoo bottle; Openers thrill to the excitement of launching a new project, and find pleasure in opening a fresh tube of toothpaste.

印を付けた箇所だけに注目して考えてみると、
Finisherはfinishすることが大好きな人であり、シャンプーボトルの最後の一滴(the last drop:この部分のlastは大事ですね!)まで使いたい人。
Openerは、openすることが大好きな人であり、toothpasteのfresh tubeを開けることにpleasureを感じる人。

toothpasteは、分解すると、歯につけるペースト、歯につけるペースト状のものと言えば、、、そう、【歯磨き粉】ですね!
tubeは【チューブ】それがfresh(フレッシュ)ということは、ここでは【新しいチューブ】という意味です。
最後のpleasureは【喜び、楽しみ(読み方:プレジャー)】という意味です。
一言英会話フレーズに"With pleasure."(喜んで。いいですよ。かしこまりました。)という言い回しがあります。
この3つの語句、先ほどは英語のまま訳に反映しましたが、要は、『新しい歯磨き粉を開けることに喜びを感じるような人』がOpenerということですね。

FinisherとOpenerは、文字通り(literally)そして比喩的(figuratively)にも、【物事を完了するのが好きな人】と【物事を始めるのが好きな人】のことを表していました。


説明文の前半は、それぞれのタイプの仕事ぶりがどのように違うかが、プロジェクトに対する姿勢の違いで紹介されていました。
Finishers love the feeling of bringing a project to completion
(フィニッシャーはプロジェクトを完了するのが大好き)

Openers thrill to the excitement of launching a new project
(オープナーは新しいプロジェクトを始めることにワクワクする)と。


『何事も完了するのが好きな人か、それとも、始めることのほうが好きな人か。』そういった意味での
AM I A FINISHER OR AN OPENER? という 質問でした。※自己分析用ですので主語が“I”と自問自答するスタイルになっています。


さて、みなさんはどちらのタイプでしょうか。


私はこの質問を初めて読んだ時は、自分はFinisherタイプかなと思っていたのですが、
最近読みたい本が多すぎて、あっち読んでは、また新しくこっちを読んで~としている自分に気が付き、
(テキストとして使える、面白くて、読む価値のある、洋書はないかな?と常々探しているのもその一つの理由ですが。。。)
もしかしたら、Openerの要素もあるのかもしれないと昨日ふと思いました。


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