洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

身に付けていることを表す"on" ~Someday Angeline by Louis Sacharより~

2023年06月20日 | 英語表現

前回、Someday Angeline by Louis Sacharより、favorite を使った表現を紹介しましたが、今回は、前回の続きから、身に付けていることを表す"on"をご紹介します♪

主人公Angelineと友達になってからというもの、大好きだった担任のMiss TurboneのことはGaryにとって2番目になりましたが、前回ご紹介した文章の後には、彼(Gary)がTurbone先生の事をどう思っていたか、どんな先生だったかという文章が続きます。

今回は前回解説した部分も含めて引用します (まずは辞書なしで、知っている単語と常識を手掛かりにどのようなことが書かれているかを想像をしてお読み下さい♪)

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He* was in the fifth grade, in Miss Turbone's class. - 中略 - He liked her a lot. In fact, until he met Angeline, she was his favorite person at the school. Now she was his second favorite. 

She had a soft face and pretty brown hair, and she wore big round glasses. He loved her glasses. He thought she looked prettier with the glasses on than without them.

*He=Gary

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さて、いかがでしょう?

大きな丸い眼鏡をかけた、きれいな茶色の髪をした優しい先生の顔がなんとなく浮かんでくるような気がします。

Garyは特に先生の眼鏡が大好きだったようですね。

☆今回のおススメ☆

何かを身に着けている状態を表す時、with ~ onという形を使って表すことができます。その反対に身に着けていない状態はwithoutを使って表します。今回ご紹介した引用文では次のように使われていました。

He loved her glasses. He thought she looked prettier with the glasses on than without them.

"with ~ on" ですが、"on"があることによって、ただ持っている状態ではなく”身に着けている状態”であることが伝わります。

Turbone先生は、眼鏡をかけている時の方がかけていない時より可愛いとGaryは思っていました。

 

身に着けていることを表す”on"ですが、例えば、「彼は制服を着ています」と言う時、基本動詞haveを使って、He has his uniform.と言うことができますが、have(has)には基本の”持つ”という意味もありますので、はっきりと身に着けているということを伝えたい時には、He has his uniform on. と最後にonを付けるといいです。

同じようにhaveを使って「彼女は眼鏡をかけている」という時は、She has her glasses on.となります。

「彼らは帽子を被っている」は、They have their hats on.

「私は靴を履いています」は、I have my shoes on.です。

今話題のコメディアンの方の決めゼリフもこれで言うと. . . . . 

I have my pants on! ですね。

アメリカ英語ではpants はズボンの意味になりますから、同じフレーズでアメリカでもブレークされるのかどうかが少し気になります。イギリス英語でズボンはtrousersです。

少し脱線しましたが、身に着けたまま何かをするということを伝えるのに"with ~on"が使えます。

例えば、「コンタクトを付けたまま眠ってはいけません」は、

You should not sleep with your contact lenses on.

「サングラスをかけたまま運転する」は、Drive with your sunglasses on.

「靴を履いたまま家に入る」は、Go inside the house with your shoes on.などなど。

 

keep とセットにして keep ~ onと言うと、「~を身に着けたままにしておく」ということが伝えられます。

例えば、「部屋が寒かったので、ジャケットを着たままでいました」は、

It was cold in the room, so I kept my jacket on.

「バイクに乗る時はヘルメットを被りましょう」は、

Keep your helmet on when you ride your motorbike. 

などなど、色々な状況に合わせて使えます。

否定文にしたり疑問文にしたり、時制を変えたり主語を入れ替えたりすると更に幅が広がります。

この本のタイトルは、Angelineのお父さんが、Angelineにしてあげたいと思っていることに関して"Someday.(いつか...)"と思っていたり、Angelineからのリクエストに対して”Someday.(いつかね、そのうちにね)”と答えたりしているところからきています。お父さんの愛情そしてそれぞれの思いが切ないけれどとても温かい、そして、とても考えさせられるお話です。

 

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favoriteが大事です ~Someday Angeline by Louis Sacharより~

2023年06月18日 | 英語表現

みなさん、こんにちは。また少し久しぶりの更新となりましたが、今回はSomeday Angeline by Louis Sacharより、favorite を使った表現をご紹介します。

今回取り上げる表現の引用元の本については、以前  Spicy hot? Hot hot? 辛いのはどっち?でご紹介しましたが、今回は前回の話から少し進んで、主人公Angelineと友達になったGaryという男の子が自分の担任のMiss TurboneとAngelineのことをどのように思っているかということが描写されているシーンからの引用です                                 まずは辞書なしで、知っている単語と常識を大事にして、どのようなことが書かれているか想像をしながらお読み下さい♪ 

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He* was in the fifth grade, in Miss Turbone's class. - 中略 - He liked her a lot. In fact, until he met Angeline, she was his favorite person at the school. Now she was his second favorite. 

*He=Gary

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さて、いかがでしょう。

GaryのTurbone先生を思う気持ちの変化が基本単語likeとfavoriteを使ってよく表された文章だなぁと思います。

Turbone先生のことが大好きだったGaryですが、Angelineに出会って彼女と友達になってからは、彼にとってAngelineが1番で先生は2番目になったと。

前回、少しだけ「推し」についてお話ししましたが、「推し」を表す流行りの英語は色々とあるようですが、「推し」と言いたい時、”推し”すなわち”お気に入り”のことだと見抜いて、”お気に入り”を表す基本、favoriteを使って表現できたら、実はそれが流行り廃りに関わらず、気持ちが正しく伝わる一番自然な英語になります。

今回ご紹介した表現のようにsecond やthirdを付けて表すと、好きの度合い(順番)を表すことができます。

”一番好き"だということを表す時は、favoriteだけでOKです。(今回の引用文でも使われています

 

この小説に登場するGaryとMiss Turnboneに関するお話は何度読んでも面白いなぁと思います。

 

PIE by Sarah Weeksにもfavoriteを使った面白い表現がありましたので、今回はそちらもご紹介します。

主人公のAliceが親友のCharlieの5人の子供たちに対して持っている感情を表しているシーンからの引用です

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Alice knew she wasn't supposed to have favorites, but secretly she did. 

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※be supposed to ~ = ~することになっている(ルールや予定など、決まっていることを話す時によく使われます)

to have favorites = favorite(お気に入り)を持つ 、つまり、「誰かを誰かより気に入る」「えこひいきする」という意味です。

be supposed to が否定で使われて、"Alice knew she wasn't supposed to have favorites”となっていますので、Aliceは親友の5人の子供たちの中で誰かをえこひいきしてはいけないと知っていました。

実際はどうだったかと言いますと、"but secretly she did." (密かにお気に入りがいました)

それが、Aliceが大好きだった叔母さんの名と叔母さんのパイ作りへの興味も受け継いでいた3番目の子のPollyでした。

 

今回紹介した表現は177ページに載っています

ところで、What is your favorite movie? のようにfavoriteを使って尋ねられた時、I like Titanic.のようにlikeを使って答えても自然な受け答えになります。

 

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