洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

MoreとLess 

2017年04月30日 | 英語表現

みなさん、こんにちは!


今回は、当ブログでおなじみ、THE WORLD ALMANAC FOR KIDS 2013年度版より、
moreとlessが入った表現とその活用をご紹介します♪


今回紹介する表現は、THE WORLD ALMANAC FOR KIDS 2013の建物に関する情報
BUILDINGSのコーナーの A Short History of Tall Buildings(高層ビルの小史)にありました。


本題に入る前に、高層ビルの小史を少し。

1880年代に次の3つが揃ったことで高層ビルの建築がより進んだそうです。


By the 1880s, three key factors in the evolution of tall buildings were in place:

1. A NEED FOR SPACE

2. BETTER STEEL PRODUCTION

3. THE ELEVATOR
(THE WORLD ALMANAC FOR KIDS 2013より)


この3つの要素のうち、1番目の要素を今回は見ていきます。

以下、

①高層ビルの建築の歴史であること
②高層ビルの建築が進む要因に関することであること
③小見出しが A NEED FOR SPACEとなっていますので、 当たり前ですが、スペースの必要性について何か言っているのかな?という推測

この3つのポイントを忘れずに、これから紹介する引用文を辞書なしで最後まで読んで下さい。


1. A NEED FOR SPACE

Crowed cities had less space for building, and land got expensive. To create more space, buildings had to go up
instead of out.



途中、少し難しそうな言い回し(instead of ~など)も入っていますが、
小見出しで、『スペースが要る』と言っていますので、スペースが多いか少ないかの話だということが分かると思います。
ここで、本日のオススメ、lessとmoreがポイントにまります。
less(読み方:レス)は、more(モア)ほど馴染みが薄いと感じる方もいるかもしれませんが、lessはmoreの反対語です。
moreは【もっと】ということは、lessはその反対で、【より少ないこと】を表します。


以上を踏まえて、本文を少しずつ見ていきます♪

Crowed cities had less space for building, and land got expensive.


※crowded は having a lot of people or too many people(オックスフォード現代英英辞典)
※land(読み方:ランド)は【土地】のこと

まとめて意訳すると、

【人が多くなった街は、建物のための土地が以前より少なくなって、土地の値段が高くなった】というようなことを
伝えていますね。


続いて後半は、


To create more space, buildings had to go up instead of out.


※ To 動詞の原形・・・, で、『~するために』
※ ・・・ instead of ~ で『~の代わりに・・・』


【もっとスペースを作るためには、ビルは go out する代わりにgo upしなければならなかった。】
※ outとupが伝えているイメージがなんだかいいなぁと思いましたのであえてここはそのままにしています。

ビルの話をしています(←重要!)ので、outは外へ広がるイメージ、upは上へ行く感じですね。


読み方の説明が少し長くなりましたが、ここからいよいよ、今回のオススメ表現、moreとlessを活用してみます☆
と、その前に、基本のキホン、moreはmanyとmuchの比較級で、lessはlittleの比較級です。


☆ moreは「もっと」という時、lessは「より少なく」(※名詞と使う場合は数えられない名詞と使います)と伝えるときに使います。


まずはシンプルだけどよく使える、動詞とセットの型(※この場合に使う動詞はその動詞単独でも意味が通じるものを使います)

Study more.

Practice more.

Exercise more.

Eat more.

Smile more.

Sing more.


Eat less.

Drink less.

Work less.

Sit less.

などなど。moreバージョンは「もっとこうしよう!」lessは「~をより控えよう」ということを伝えます。


この動詞とセットのmoreとlessは対比で使われることも多いです。

例えば、

Worry less, laugh more. (心配事はほどほどにしてもっと笑おう!←意訳してみました)

Work less, live more.  (仕事はほどほどにして、もっと人生を楽しもう!←意訳してみました)

Move more, sit less. (もっと動こう、じっと座るのはほどほどに!)とmoreのほうを先に言ってもOKです。




BBCの記事に次のような今回の表現のテーマにちょうどいいタイトルのものを見つけました。

If you want to earn more, work less.  ※earnはお金を稼ぐこと意味します。

(日本の過労死問題が取り上げられているシリアスな内容の記事ですが、参考になりますので
興味のある方はこちら If you want to earn more, work less.


moreとlessってよく使えるからなぁと、取り上げてみましたら
沢山ありすぎて、前半だけで、ちょっと長くなりすぎてきましたので、
moreとlessプラス名詞の表現の活用は次回ご紹介します♪


続きは次回、お楽しみに
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単語の意味、カギは文の流れです!⑨ 文の途中で知らない単語に出会ったら。。。

2017年04月20日 | 洋書の読み方
みなさん、こんにちは!前回、前々回と忙しい人をテーマにした表現を紹介していましたら、
3月中色々なことが起こって本当に忙しくなってしまい、またまたとても久しぶりの更新になってしまいました。

書きたいと思うネタ(?)は沢山たまっていますので、久しぶりの更新で何をご紹介しようかと少し迷いましたが、
今回は、忙しい合間のちょっとした息抜きに、最近自分の中で流行っているゲームアプリに出て来た表現を使って、
周辺情報から難しそうな単語(知らない単語)の意味を推測するコツをご紹介します。


久しぶりの更新で、ゲームの話しもどうかなぁと思いましたが、
そこに出てくる英語の表現がとても自然で勉強になる内容でしたので、今回はこれで行きます。
ところで、ゲームの内容を簡単に説明しますと、大邸宅の執事の主人公、Austinと共に
与えられたパズルの課題をクリアしながら、荒れ果てた庭を少しずつ素敵な庭へと作り上げていくというゲームです。
ゲームの内容は他にもたくさん紹介しているブログ等がありますので、詳しいことは割愛させて頂いて、
私がそのゲームをし始めたきっかけは、と言いますと、主人公が連れている犬がいるのですが、
犬が出てくるゲームっていいな♪と思ったことでした。(But I am a cat person, too.です。)

そう言う訳で、少しやり始めたのですが、やり始めてびっくり、初めからその犬が登場するわけではなかったのです!
その犬を手に入れるのも、ゲームの課題で、しかも結構ハードルが高くてびっくりしましたが、
無事に(?!)何とか犬を手に入れました。

何の報告かわかりませんが、このゲームなかなか芸が細かくて
主人公と、主人公の両親や友達、そして、出会う人たちがゲームの中でFacebookをしているのです。
すごい時代だなと感心ながら、その中の書き込みをちらちら見ていましたら、
そこにも勉強になる表現が沢山あって、今はその主人公たちの会話を見るのが楽しみで、
犬を手に入れてからも、ついついゲームを続けてしまっています(^-^;)


主人公たちの会話の中で、面白い!と思った表現はたくさんあるのですが、
今回は主人公が、無くしてしまったと思っていたスーツケースを見つけたところのシーンより
短くても周辺情報を忘れなければ、必ず文脈読みで意味が推測できる表現を一つご紹介します。


引用文の前に、まずここで大切な周辺情報は【久しぶりに見つけたスーツケース】です。
それをしっかり念頭に置きながら、スーツケースに関する自分の常識を少し思い出します。
スーツケースと言えばすることは何でしょう??


その2点を踏まえて、引用文を読んでください。




Oh, what a shame! The suitcase is locked, and I don't remember the combination!
007? 911? 123? Grandma's birthday, maybe?


実際にはこの文章に加えて次のような画像があります。

(画像:Gardenscapesより)


この画像の主人公Austinの顔を見れば、Oh、の後の What a shame!の意味も大体予測が付くと思います。

続きのThe suitcase is lockedは、常識を忘れず、lockedをきちんとロックtと見れたら、
「鍵がかかっている」と理解できると思います。

問題はここからです。
and I don't remember the combination

combination? combinationって何?!知らない単語!あ、わからない(><;)となってはいけません。
そこで止まらずに先を見ること、すると、続きに大ヒントが!!

数字が並んでいますね!しかもいくつかのパターン。そして最後は
「おばぁちゃんの誕生日だったかな?!」と。

と言うことは、このcombinationが表す意味は。。。

そのすぐ前で、I don't remember (覚えていない!忘れた!!)とあることも併せて推測すると、

これはもう間違う余地もなく、鍵の番号の組み合わせの事、となりますね。
(初めに設定した番号を合わせたら開く鍵の、その番号の組み合わせのことをcombinationと言います)




今回ご紹介した文章は短いので、比較的予測しやすいので、簡単だったかもしれません。
ですが、この基本法則、文が長くなっても、内容が難しくなっても、必ず使えます!

難しい内容で、知らない単語に出会ったら、一番に辞書に手が伸びると思いますが、
そこは推測力を鍛えるチャンス、前後をよく観察することをお忘れなく。

辞書を引く場合でも、前後を見ることを飛ばしてしまったら、、
前後の流れまったく無視のトンチンカンな訳語を選んでいても気付かず(気づけず)
結果、内容もトンチンカン、面白さもなくなり、こんなの読めない!!となってしまいます。



知らない単語に出会ったら、周辺情報をしっかり観察して、
それでも、わからない時にだけ、辞書を引く、すると意味がスッと取れてきます。

この読み方が大事です。







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