洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

Keep mold out of your bathroom! 広告に学ぶ英語~Reader's Digestより~

2024年06月13日 | 英語表現

みなさん、こんにちは!気が付けば、6月!早いですね!

6月と言えば、梅雨。じめじめして、カビの心配も増えますが、今回は、Tilex®というカビに効く洗剤の、その洗剤を使ってお風呂のカビを取る掃除をした後、そのきれいな状態をどのようにして保つかということが書かれている広告より、いくつか使える英語表現をご紹介します。

それでは、さっそく引用から

まずは一つ目、どのようなことが書かれているかを想像しながらお読み下さい♪

-Keep Mold and Other Unwanted Guests OUT of Your Bathroom!

Once you've cleared your bathroom of mold with Tilex® Mold & Mildew Remover, make sure it never comes back. Try these simple tips to keep your bathroom sparkling every day.

 

さて、いかがでしょう?

この広告、-Keep Mold and Other Unwanted Guests OUT of Your Bathroom!- というタイトルがいいですね!

 

「keep +名詞+ out of 場所」 で 「(名詞)を(場所)に入れない」という意味になります。

この型に合わせて上の文章(太字の文章)を訳すと

「カビと他の招かれざる客(つまり、他のバイ菌等)をお風呂に入れないようにしましょう!」という感じになります。

教室、English and Beyond で、生徒のみなさんに暗唱して頂いているkeepを使った基礎表現の中にも、

I keep mosquitoes out of my room.という一文があります。

この文章の意味、上の型に合わせて訳すと. . .

 

「(私は)蚊を部屋に入れない」ですね!

 

例えば、市の安全対策の話として、

We should keep bad people out of our city.というと「市に悪い人が入ってこないようにするべき」ということが伝えられます。

 

「アライグマ(racoon)が屋根裏(attic)に入らないようにする」は、Keep racoons out of the attic.

 

「ウイルス(virus)が家に入らないようにする」はKeep viruses out of the house.

 

What can we do to keep bears out of our neighborhood? というと「近隣地域に熊が来ないようにするにはどうすればよいか」ということが伝えられます。

上の例文、それぞれの名詞が複数形になっているところもポイントです。

複数形にすることで、その物全般、を表すことができます。(例えば、蚊だったら、蚊というもの全部を指します)

洗剤の話から少しそれてきましたが、続いて広告の本文を見ていきます♪

・・・・・・・・・・・

Once you've cleared your bathroom of mold with Tilex® Mold & Mildew Remover, make sure it never comes back. Try these simple tips to keep your bathroom sparkling every day.

・・・・・・・・・・・

"remove”には「取り除く」という意味があります。

 

mold(読み方:モールド)とmildew(読み方:ミルデュー)はどちらもカビを表す単語です。

オックスフォード現代英英辞典の定義によると、moldは"a fine soft green, grey or black substance like fur that grows on old food or on objects that are left in warm wet air"、mildewは"a very small white fungus that grows on walls, plants, food, etc. in warm wet conditionsとあります。色だけで言うと、moldのほうが緑か、灰色か、黒。mildewは白い菌類だそうです。いずれも、暖かくて湿った場所に生えるそうです。

カビの話をする時、どちらの単語も使われますが、特段の専門的な話でない限り、だいたいは”mold”でOKです。

 

Once you've cleared your bathroom of mold with Tilex® Mold & Mildew Remover, make sure it never comes back.

Once 主語①+動詞①, 主語②+動詞②. で「一度(主語①)が(動詞①)したら、(主語②)が(動詞②)」という型が使われていて、「一度、お風呂のカビを Tilex® Mold & Mildew Removerできれいに取り除いたら、カビがもう二度と発生しないようにしましょう」というようなことが書かれています。

 

「カビを掃除して取り除く」という部分にcleanではなく、clearが使われているのも、興味深いです。

cleanは、皆さんご存じの通り、「掃除する」という時に一番覚えておきたい基礎単語です。

clearは、「透明」という意味のある単語の通り、そこに何もない状態にすることを伝える単語です。

カビは、カビをきれいにすると言うより、”取り除く””必要がありますので、clearがいいですね!

 

"clear 場所 of 物"の形で、「(場所)から(物)を取り除く」という意味になります。

例えば、

The police cleared the area of cars. で、「警察がその場所にあった車を退去させた」

The wind cleared the sky of cloulds. で「風で空から雲がなくなった」

He cleared the table of dishes. で「彼はテーブルからお皿を片付けた」となります。

3番目の表現は、食事の後片付けの際に使われる表現として、具体的に”何を”取り除くのかを言わずに、I clear the table.というだけで、テーブルにあった物を片付けて、テーブルの上に物がない状態にするということが伝えられます。知っていると便利な表現です。

 

今回の引用文の一番最後、「カビがもう二度と発生しないようにしましょう」ということが表されている、”make sure it never comes back”の部分ですが、「また生える」ことが、come backで表されているのが、いいですね!

 

「make sure+主語*動詞」で、「(主語)が(動詞)であることを確実にする」という意味になります。

教室の生徒の皆さんに、暗唱して頂いているmakeを使った基礎表現の中にも、この型を使った一文がありますので、ご紹介します。

それがこちら、

 

Make sure the door is locked. 

 

教室の練習用のテキストには「ドアが施錠されているか確認して!」という訳をつけていますが、「確認する」のは何のために確認するかというと「確実にそうなっているか」を確認しなければいけませんので、そのような意訳にしています。

 

洗剤の話から、色々な方向にいきましたが、広告も使える英語の宝庫ですね!

たまに見ると、とても勉強になります

 

この広告、まだまだお伝えしたい表現が入っている文章がありますが、続きは次回。

お楽しみに

 

今回の引用元です。Reader's DigestのTilex®の広告ページよりお借りしました。

一番下に書いてある、Every home has mold.という一文もいいですね!

書かれている内容はショッキングですが、「どこの家にもカビがある(生えている)。」というのを”have”だけで表しているのが、興味深いです。

 

・・・

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"~してもいいですか?” を丁寧に尋ねる英語 ~THE ABSENT AUTHOR By Ron Royより~

2024年04月21日 | 英語表現

みなさん、こんにちは!今回は、A to Z Mysteries の1作目、 THE ABSENT AUTHOR By Ron Royより、”~してもいいですか?”を丁寧に表す英語をご紹介します。

主人公のDinkたちは、行方不明になった作家、Wallis Wallaceが乗った飛行機が予定通り到着したかどうかを確かめるため、電話で確認することにします。前回、店にある公衆電話で電話を掛けるため、Dinkたちがよく行く小さなレストランに到着した所、そして、そのレストランの店主のEllieのエプロンのことが描写されているシーンを取り上げましたが、今回はその続きのシーンからの引用です

・・・・・・・・・・

Ellie smiled. "Hi, DInk. Butter crunch, right?"

Dink shook his head. "No, thanks, Ellie. I came to use the phone."

"Excuse me, but would it be all right if I bought you each a cone?" Mavis Green asked. 

"I was going to buy lunch for Mr. Wallace anyway."

・・・・・・・・・・

Ellieの”いらっしゃい、Dink、バタークランチね?”という言葉から、Dinkがこのお店の常連で、いつもButter crunchを食べていることが分かります。

でも、今日は、大好きな作家が行方不明になってしまって、アイスクリームを食べている場合ではありませんから、Dinkは、"No, thanks, Ellie. I came to use the phone."(ありがとう。でも今日は違うんだ。電話しに来たんだ)と言います。

このDinkの言葉、"I came to use the phone"で使われている"came to do something"=「~しに来た」という表現も覚えておくと便利です。

toの後に違う動詞を続けて、

例えば、I came to see him. と言えば、「彼に会いに来た」 

I came to buy a bag.と言えば、「カバンを買いに来た」

I came to see the lake.と言えば、「(その)湖を見に来た」

I came to get a haircut.と言えば、「髪を切りに来た」

『私たちは~しにきました』という場合は、主語を”I” ではなく”we”にするといいです。

We came to do sightseeing.と言えば、「(私達)観光しに来ました」

We came to have lunch.と言えば、「(私達)お昼ご飯を食べに来ました」などなど。色々使えます。

”どこに来たか”という情報を挟む時には、

"We came to Kyoto to see cherry blossoms." (私達、桜を見に京都に来ました)のように

cameの後に”~に”を表す to を付けて表します。

「ここに」と言う時は、”to” なしで"here(=ここに)”をつけて、 

"We came here to see the parade." (私達、ここにパレードを見に来ました)という風に言うといいです。

「そこに~しに行きました」はcomeをgoに、here をthere に変えて、

We went there to see the parade. と言うといいです。

少し脱線しましたが、本文に戻ります

 

ひょんなことから、Dink たちと一緒にWallaceの行方を捜すことになったMavis Greenという人物が、Dinkたちに次のような申し出をします。

 

・・・・・・・・・・・・・

"Excuse me, but would it be all right if I bought you each a cone?" Mavis Green asked.

"I was going to buy lunch for Mr. Wallace anyway."

・・・・・・・・・・・・・

 

☆今回のお勧め表現☆

Would it be all right if 主語+動詞過去形?「~してもいいですか」

"Would it be all right if I bought you each a cone?"

(みんなにアイスクリームをご馳走してもいいですか)

Would で始まっていますので、if節の動詞も過去形になっています。

とても丁寧に「~してもいいですか」と尋ねる言い方です。

例えば、

「窓を開けてもいいですか」と丁寧に尋ねる時は、

Would it be all right if I opened the window?

「早退してもいいですか」を丁寧に尋ねる時は、

Would it be all right if I left early*?  *leave early (→早くその場を離れる→早退する)

「車で来ても構いませんか」は、

Would it be all right if I came by car? 

その知らせを彼女に伝えてもいいかどうか丁寧に尋ねる時は、

Would it be all right if I told the news to her?

本を借りてもよいか丁寧に尋ねる時は、

Would it be all right if I borrowed the book?

wouldをwillにしてif節の動詞を現在時制にして、

Will it be all right if I borrow the book? と言うと、少し丁寧に尋ねる文になります。

前半も現在時制にして、

Is it all right if I borrow the book?というとWould it be all right~?に比べると少しカジュアルな表現ですが、

こちらもよく使われます。

 

今回の引用文の最後にある、"I was going to buy lunch for Mr. Wallace anyway."は、「いずれにしてもMr. Wallaceにお昼ご飯をご馳走するつもりだったので」というような意味です。

"be going to do "は、未来の予定を表す表現ですが、このように過去形で使うと、「~するつもりだった」と過去の予定を表すことができます

 

今回ご紹介したシーンは第四章に登場します。

 

 

・・・

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recognizeを使った表現とアイスクリーム ~THE ABSENT AUTHOR By Ron Royより~

2024年03月29日 | 英語表現

みなさん、こんにちは!2月と3月、色々と用事が続いてしまい、久しぶりの更新になりましたが、今回は、時々このブログで取り上げていますA to Z Mysteries の1作目、 THE ABSENT AUTHOR By Ron Royより、recognizeを使った面白い表現をご紹介します。

行方不明になった作家、Wallis Wallaceを探すため、主人公のDinkたちは、Wallis Wallaceが乗る予定をしていた飛行機にちゃんと乗って到着したのかどうかを空港に電話をして確かめることにします。今回ご紹介するのは、Dinkたちが電話をするために向かったエリーの食堂に到着した場面からの表現です。

ここから引用です 

アイスの表現も面白いので、DinkたちがDiner(読み方:ダイナー、意味:食堂、小さいレストラン)へ着いた所から引用します

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

They walked into Ellie's Diner just as Jimmy Fallon and his grandfather came out, Jimmy was working on a triple-decker chocolate cone. 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Dinkたちが到着した時、Dinkたちの知り合いのJimmy Fallonと彼のおじいちゃんが店から出てくるところでした。

”as”は「接続詞」として使われる時には、because, since(→becauseの意味のsince)と、whenとwhileに似たような意味を表します。

お店から出てきた時にJimmyがしていたこと、それが、”Jimmy was working on a triple-decker chocolate cone.”です。

 

a triple-decker chocolate coneとは?

『トリプル・デッカー』と音で考えた時、何となく、ダブル・デッカー(double-decker)に似てるなと思いませんか?

そして、a double-decker busと呼ばれるバスを思い出すと、「二階建てバス」

ということは、a triple-decker chocolate coneは、アイスクリームという言葉は省略されていますが、コーン(cone)だし、もしかして、三段重ねのアイスかな?と推測ができます。

果たして、その通りで、a triple-decker (ice cream) coneは、三段重ねのアイスのことです。

(二段重ね、二つの味が入ったアイスを表す表現には、double-decker が使われます)

アイスを食べていることが描写されている文章なのに、eatではなくwork onというのが使われているのも、三段重ねとなると、なんとなく分かる気がしますね

アイスの話が長くなりましたが、ここからが、今回の本題です。

カウンターで忙しく接客をしている店主のエリーの描写です

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Ellie stood behind the counter. As usual, her apron was smeared with ketchup, mustard, chocolate, and a lot of stuff Dink didn't recognize.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

忙しくお客さんに出す料理を作っているため、カウンターの内で働くエリーのエプロンは、いつも通り、色々なシミで汚れていました。

her apron was smeared with ... (彼女のエプロンはwith...以下のもので汚れていました)

まずは、ketchup(ケチャップ)とmustard(マスタード)とchocolate、

そして、a lot of stuff Dink didn't recognize (Dinkがrecognizeしないたくさんの物)で。

 

・recognizeとは?

それを見てそれだとはっきり理解する(分かる)意味での「~を認める」という意味を持つ単語です。

 

ここでは、エリーのエプロンのシミ汚れを見た時に、それぞれ、「あ、このシミ、これはケチャップだな」「あ、黄色くてこの感じは、マスタードだな」「あ、これは、チョコレートだな」と分かるシミがあって、それ以外の多くのシミは、何かが混ざり合って、これはこれだとはっきり言えない(認められない)シミだったということです。

 

”あるものを見てそれだと認める” recognizeを使った表現で、例えば、初対面の相手とどこかで待ち合わせをした時などに、

「(あなただと分かるための)何か目印はありますか?」という時に使える、"How can I recognize you?"というのがあります。

recognizeは、あなたを見てあなただと認めるという意味で使われています。

ちょっと知っておくと便利な表現かもしれません。

 

今回ご紹介した表現は第四章に登場します。

・・・

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ゆっくりハリー・ポッター(31)知っていると役に立つ”report"を使った表現

2024年02月05日 | ゆっくりハリーポッター 

みなさん、こんにちは。今回は、もう終わったんじゃないかと思うくらい、ゆっくり(すぎる!)ハリーポッター(31)、

HARRY POTTER and the Philosopher's Stone (ハリーポッターと賢者の石)

by J.K.ROWLING、

第13章 Nicolas Flamelの続きより、知っていると役に立つ”report"を使った表現をご紹介します♪

Quidditchの練習中に、次の大事な試合の審判を天敵のSnapeが務めるということを知ったHarryは、common room(休憩部屋)でチェスをしていたHermioneとRonにそのことを伝えに行きます。それは一大事だと、Harryたちが3人でその一大事にどのように対応するかを話し合っていたところへ、なんだか様子がおかしいNeville(ネビル)がcommon roomに転がり入ってきます。

様子がおかしかったのもそのはず、Nevilleの脚は次のようになっていました。

今回はそのシーンから見ていきます。ここから引用です

・・・・・・・・・・・・・・

At that moment Neville toppled into the common room. How he had managed to climb through the portrait hole was anyone's guess, because his legs had been stuck together with what they recognised at once as the Leg-Locker Curse. He must have had to bunny hop all the way up to Gryffindor Tower. 

・・・・・・・・・・・・・・

脚がくっついて硬直して自由に歩けなくなる呪文(the Leg-Locker Curse)をかけられたNevellieがcommon roomに転んで入って来る様子を見て、皆は大笑いするだけでしたが、Hermioneは違いました。

そのことが書かれているのがこちら↓

・・・・・・・・・・・・・・

Everyone fell about laughing except Hermione, who leapt up and performed the counter-curse. 

・・・・・・・・・・・・・・

Hermioneは即座にthe counter-curseの呪文を唱えました。するとNevilleの脚はどうなったか?続きがこちらです。

Hermioneが使った魔法はどのような魔法か、想像をしながらお読み下さい

・・・・・・・・・・・・・・

Neville's legs sprang apart and he got to his feet, trembling. 

・・・・・・・・・・・・・・

"apart”は「ばらばらに、離れて」というようなことを表す単語です。sprang(原形spring)はオックスフォード現代英英辞典の定義では"to move suddenly and with one quick movement in a particular direction. (特定の方向に急に素早く動くこと)という意味です。

・"sprang apart"はどういう意味か?

Hermionieのthe counter- curse で、Nevilleの脚はどうなるかを想像するとわかります。

脚が更にくっつくなどということは考えにくいですね。

すぐにぱっと離れて元通りになる感じがしませんか?

結果はその通りで、Hermioneが使ったのは、誰かがかけた魔法に対抗する魔法(魔法を解くための魔法)で、Nevilleの脚はぱっと離れて元通りになりました。

 

・続きの、he got to his feet, trembling.はどういう意味か?

Hermioneが魔法をかける前、Nevilleは転んでいましたので、脚がくっついたままでは立ち上がれませんので、彼はまだ転んだ状態でした。転がっているNevilleが、魔法が解けて脚が自由になったら次にすることは何か?を想像すると、大体は立ち上がるのかな?と思いますね。

まさしくその想像通り、”get to his feet”は「立ち上がる」という意味になります。

trembleには”震える”という意味がありますので、震えながら立ち上がった、よたよたと立ち上がった感じでしょうか。

その後、HermioneはNevilleにHarryとRonと一緒に座るように勧めた後、彼に何があったのかと尋ねます。

今回取り上げる英語表現はそのシーンの続きに登場します。

 

ここから続きの引用です まずは辞書を使わずに、どのような内容が書かれているかを知っている単語と文脈を手掛かりにお読み下さい。

・・・・・・・・・・・・・・

'What happened?' Hermione asked him(Neville), leading him over to sit with Harry and Ron.

'Malfoy,' said Neville shakily. 'I met him outside the library. He said he'd been looking for someone to practise that on.'

'Go to Professor McGonagall!' Hermione urged Neville. 'Report him!'

・・・・・・・・・・・・・・

さて、いかがでしょうか。

図書館の所でMalfoyに会った時に、ちょうどMalfoyがその魔法(Leg-Locker Curse)を試せる相手がいないか探している所だったらしく、Nevilleが運悪くターゲットにされてしまったとのこと。

Hermioneはそれを聞いて、'Go to Professor McGonagall!' 'Report him!'と言います。

 

・'Report him!’とはどういう意味か?

Malfoyにかけられた魔法のせいで脚がくっついて自由が利かなくなっていたと言うNevilleに向かって、Hermioneが言っている言葉ということは何らかのアドバイスです。

まず、'Go to Professor McGonagall!'と言っている所も大事な手がかりです。

 

何をするために先生の所に行くのか?

 

”今あった出来事『Malfoyのこと』を先生に言うため”ですね!

"report someone"には「(誰かのこと)を報告する」という意味があります。

 

☆今回のお勧め英語表現☆

report someone (to someone) 

「誰かのことを(誰かに)報告する/伝える」

オックスフォード現代英英辞典の定義では次のようにあります。

"to tell a person in authority about a crime, an accident, an illness, etc. or about sth(something) bad that sb(somebody) has done"

Nevilleの場合は後者のほうで、"Tell Professor McGonagall about the magic Malfoy has done on him."という感じですね。

 

ところで、この ”report someone”もさることながら、"report to someone"「(誰か)に報告する」はビジネスの場でもよく使われるフレーズで、例えば「彼は私の上司です」と言う時などに、もちろん、"He is my boss."もよく使われますが、"I report to him."という風に"report"を使って言う表現もあります。

以前、アメリカ人の友人とワシントンD.C.を旅した時のことについて少しだけこのブログで紹介したことがあります(使えるtake パート2)が、その友人と二人でホワイトハウスを見に行った時に、友人が、ホワイトハウスの周辺にいる人はもしかしたらホワイトハウスの関係者かもしれない!と、そこを通りかかった親切そうな人に「あなたもしかして・・・?」と話しかけた時、その人が"Oh, yes.  I report to him."と言っていたことをふと思い出しました。目の前にいる人の上司は大統領と聞いて、二人でなんだかとっても興奮したのを覚えています

今回ご紹介した表現はこちらの233-234ページにあります。

・・・

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"like a pro"とは?

2024年01月15日 | 英語表現

みなさん、こんにちは。今年は1日に能登半島で大きな地震があり、2日に飛行機事故と、不安なスタートとなりましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。なかなか大変な状況が続いていて、連日の報道を目にするたびに心が痛みますが、被災地の方々にどうか一日でも早く日常が戻りますように。

前回の更新からあっという間に時間が過ぎてしまいましたが、私の今年の目標の一つとして、もう少し頻繁にブログを更新出来たらいいなと思います。今年も「洋書で英会話」をどうぞよろしくお願いします。

昨年は生徒の皆さんにお読み頂く価値のある本はないかなと新たな課題本にできそうな本を色々と探していました。

その一環で、前から少し興味がありながらなかなか実際に読む機会がなかった本もいくつか読んでみました

そのうちの1冊がThe ONE AND ONLY Ivanという本で、ショッピングモールに併設されている小さなサーカスにいるIvanというゴリラが主人公で、その主人公Ivanの視点で書かれているお話しです。読み始めてから、ゴリラのIvanはもちろんのこと、同じサーカスで暮らしている象のStellaや途中から仲間に加わる象のRuby、そして、野良犬のBobがどうなっていくのかどうしても先が気になり、300ページ程ありましたが、行間が広めの本でしたので、久しぶりに一気に1日で読み終わりました。

行間が広めの本と言いましたが、この本を手にした時、初めて中を見て行間が多いなと驚いたのですが、どんどん読み進めるうちに、この行間はとても意味があるものなのかもしれないと思うようになりました。こちらの本のお話や表現はまた後日少しずつ紹介できたらと思いますが、今回は、この本のおまけとして付いていた野良犬のBobが主人公となり、彼の目線で描かれた、The ONE AND ONLY BOB より、面白い英語表現をご紹介します。

Bobが親友のIvanにどのように出会ったかということを話している章からの引用です まずは辞書なしで、知っている単語と文脈を手掛かりに、どのような内容かを想像しながらお読み下さい♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

how we met

The first time I met Ivan, I was a homeless puppy. Desperate, starving, all alone.

It was the middle of the night, and I'd slipped into the mall where Ivan lived in a cage. 

中略

There was a small hole in a corner of Ivan's enclosure. He was fast asleep, cuddled up with a worn stuffed animal that looked like a weary gorilla.

He was snoring, and man, that guy snored like a pro.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、いかがでしょう。

1行目は、なんとも切ない話ですね。

Ivanと出会った時は、帰る家もなく、子犬で独りぼっちだったと。

He had no hope in life. He was very sad and depressed. He was also very hungry and lonely.  

そして、夜中に、Ivanが入れられている檻のあるショッピングモールに忍び込んだと。

そこで、Bobは初めてゴリラのIvanを目にします。

その時、Ivanは古びれたゴリラのぬいぐるみを抱きながらぐっすり眠っていました。

そして、本文はさらに、彼がどのような寝方をしていたかという描写が続きます。

それがこちら。

"He was snoring, and man, that guy snored like a pro."

snore(読み方:スノア)は、眠りに関する単語として知っていると良い単語です。

オックスフォード現代英英辞典の定義によると、to breathe noisily through your nose and mouth while you are asleepとのこと。

「眠っているときに、鼻と口でうるさく音を立てて呼吸すること」つまり、「いびきをかく」です。名詞で「いびき」としても

使われます。

He was snoring. 

過去の進行形になっていますので、Ivanはいびきをかいていたのですね。

そして、そのいびきのかき方がなんと"that guy snored like a pro."

【動詞+like 名詞】で【(名詞)のように~する】という意味ですので、訳すと「あの男はプロのようにいびきをかいた」となります。プロのようないびきって?!

間の " and man,”の "man”は人(男性)を表しているのではなく、驚きを表していて、意訳すると「そして、まぁ、なんと、彼のいびきはすごかった」と言っています。ぬいぐるみを抱いて寝ている所なんかはかわいらしいですが、Ivanはシルバーバックと呼ばれる銀色に光る背中を持つ立派な雄ゴリラですので、堂々たる、なんとも豪快ないびきだったのでしょうね。

日本語でも「プロみたい」という表現がありますが、英語でも同じような表現があって面白いな~と思いました。

 

他にも色々なシチュエーションを考えてみます。

He sings like a pro.

She dances like a pro.

He swims like a pro.

She cooks like a pro.

He makes cakes like a pro.

She drives like a pro.

They clean their house like pros. 

”その道のプロのように何かをする”という表現、色々と想像すると面白いです。

 

今回ご紹介した本はこちらです。

 

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