洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

頼れる存在

2014年11月27日 | 英語表現
Can I count on your help?   - HOLES (LOUIS SACHAR著) より-

これは主人公スタンリーが、キャンプグリーンレイクに到着し、そこでのルールの説明を受けた後
カウンセラーのミスター・ペンダンスキーから言われた一言です。


count on~ は「~を頼りにする、当てにする」という意味です。

したがって

直訳は「君の助けを当てにしてもいいか?」となります。
ここではそこから意訳して「手伝ってもらえるか?」というような意味になっています。


※on は前置詞です。そのため、後ろには名詞が続きます♪


引用した表現のように具体的に『あなたの何を』と言わなくても

Can I count on you? 「当てにしてもいいですか。」

You can count on me. 「当てにしてね。」と、人を表す表現だけでも使えます。

人だけでなく、例えば、
You can count on ABC company.  「ABC会社は確かだよ」など
具体的な会社名やサービスなど色々なものに対しても使えます。
●アメリカの、あるカーペットクリーニング会社のHPに面白い表現がありました。
 On Time Serviceという項目の一節に、

 You can count on our technicians arriving on time.
 
 (わが社の技術者は必ず約束の時間通りにあなたのお宅に訪問します)というような意味です。



そしてこのcount on~の表現は私が大好きな本の一つ、IF TOMORROW COMES (SIDNEY SHELDON著)の中にもあります。

主人公トレイシーが困っているのに、彼女の恋人のチャールズが彼女のことを冷たくあしらった次のシーン

She had counted on him so desperately, and he was on their side.

desperatelyは『ひどく』という意味。
その前に付いているsoはここでは『とても』という意味で後ろのdesperatelyを強調しています。
ということで、この一節は、「彼女は彼をひどく当てにしていたのに、彼はあちら側の人間だった」というような意味です。
※ここでtheirがイタリック体になっているのも強調のためです。
普通恋人の味方をしますよねぇ、でも、チャールズは
彼女側ではなく彼女の敵の側になったという驚き、悲しみ、憤り、色々このtheirには含まれている気がします。


別の回で紹介しますが、後半のon one's side「~の味方、~の側」も使える表現です♪
年齢がバレますが、昔、某不動産屋さんのCMで俳優さんが"On your side."と言うシーンがありました。
yourはもちろんここでは「お客さま」のこと。したがって「お客さまの味方です」と言っていることになりますね。



少し話がそれましたが、

大切な人が困っていたら、胸を張って"You can count on me!"と言ってあげたいものです。


コメント
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