人間は星くずの集まり。

太陽は５０億歳、地球は４６億歳、太陽よりは少し若いのです。

太陽は主に水素（９５．１％）とヘリウム（４．８％）からできています。

この１番目と２番目の軽い元素は宇宙誕生の時の爆発でできました。

ところで地球はそれ以外にもウランにいたるまで９０種類以上の重い元素
からできています。

（実は太陽もウランに至るまでの各種元素が残り０．１％の中に分布しています。＜－－リンク
そうして太陽系も太陽もそれを作る元になったガスの組成は同じであったと考えられています。）


これらの重い元素はどこで生まれたのでしょうか？

水素とヘリウムを原料としてそれより重い元素を合成してくれるのが
満天にかがやく星達なのです。

その最盛期は今から１００億年ほど前で、多くの超新星が誕生しそして
最後に爆発した時に重い元素は合成され生まれました。

宇宙空間に飛び散ったこれらのガスがやがて塵となり砂粒大になり
小石大になり、岩石大となり、それらが衝突・融合して地球となりました。

宇宙に存在する全ての地球は、このように数知れない超新星の爆発の
おかげで存在できているのですね。


さて地球が誕生したときには、集まってきた隕石が衝突してできた赤く輝く
ドロドロにとけたマグマが地表全てをおおっていました。

これでは生命は存在できません。

たんぱく質も糖類も黒こげになるだけですからね。


地球誕生から６億年たって地表が冷えて海ができたある日、曜日は忘れ
ましたが、海の中で生命が誕生しました。

さあ、この生命はどこからきたのでしょうか？

科学者は「自然発生した」といいます。

しかしこれは「私にはわかりません」と言っているのとほとんど同じ意味
にしかなりません。


さて、人の体も元をただせば地球由来になります。

たんぱく質やら糖類やら骨やら、すべて地球に存在している元素から
組み立てます。

これはまさに「土もてひとのかたちをつくり、、、」ということになりますかね。


水素はすべて１３７億歳で、宇宙最初の爆発のときに誕生しました。

酸素、炭素、窒素、カルシウムは１００億歳ほどでしょうか。

これらは宇宙のいろいろな場所にかつては存在した超新星の子孫です。


人間の寿命はせいぜい１００歳ですが人間をつくっている元素は
若くても１００億歳になります。

そして今は並んで一つのたんぱく質になっていますが、生まれは宇宙に
時間も場所も遠く離れて存在した数多くの別々の超新星なのです。

さあそれで文字通り「人間は星くずの集まり」なのですね。

ＰＳ

重さが太陽の２０倍以上の超新星は爆発した後にブラックホールを残します。

このブラックホール、悪食で周辺からなんでも吸い込みます。

そしてその時にとてつもなく明るく輝きます。

この明るさは超新星爆発と並んで宇宙で一二を争っています。


多くの銀河の中心には合体して大きくなったブラックホールが存在します。

そして我々の住む銀河系の中心にもバカでかいブラックホールがドンと
存在しています。

いまは飲みこむものがないので静かにしていますが、食事中はやっぱり
大変な明るさになり、存在を誇示します。


さて、このブラックホールですが、別の宇宙につながっているとも言われて
います。

それで私見になりますが、バパが旅をするときに使ったのが食事中の
明るく輝くブラックホールではないかとひそかに想像しています。


５７・ＣＳＰ８．１９
５７・ＣＳＰ１１．２７
５８・ＬＡＸ５．２０
星々の彼方への旅

PS
宇宙はなぜこんなにうまくできているのか
村山　斉　　集英社

アダムが誕生して地球に下ろされる為には、地球を作る必要がありました。

そうしてその為には、太陽系が必要で、その前には銀河系が必要でした。

そうして始まりの始まりは宇宙が存在しないといけません。


さて、「この宇宙はありふれたものではない」というのが現代物理学がたどり着いた結論であります。

言い方をかえますと「まるで奇跡が何十にも積み重なった結果としてのこの宇宙の存在」ということになります。

この「何十にも積み重なった奇跡」は通常は我々の目に触れることはありません。

大きすぎる奇跡は我々の目には「ありふれたこと」として映るのみであります。

そうして、誰かが水の上を歩くと「これこそ奇跡だ！」と言い出す始末です。


そういう訳で、これら「何十にも積み重なった奇跡」について、詳しくは村山さんの本を参照ねがいます。