ラティハン日記2

ラティハンと人生の散歩道

バパの魂(jiwa)あるいはロホの概念・6 その他のより高い5つの魂-1/

2018-02-09 | 日記

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4種類の魂についてのバパの理論について議論した後、私たちは彼のそれ以外の5つの魂について議論を進める。

しかし、この議論に進む前に、彼の著作であるスシラ ブディ ダルマ Susilla Budhi Dharmaは協会のメンバーによって協会の教義の最初の主要な権威的原典とみなされてきたが、彼の魂の概念全体を扱っていないことを強調したい。

実際には、物質的な魂、植物の魂、動物の魂、人間の魂の概念についてのみ、それらについては我々が既に見て来たものなのですが、(それらを)扱っています。
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(それら以外の)5つのより高い魂に関しては、スシラ ブディ ダルマの中では何も見つかりません。

私たちは彼の弟子たちに向けられた手紙といくつかのメッセージを注目していきます。

この5つの重要な魂が彼の主な仕事から欠けているという事実は、私たちの結論を「協会の教えが一定の期間にわたって進化している」と決めることにはなりません。

当初、彼は神学的または哲学的概念に煩わされることなくムジャハダット(アラブmujahadat:(心との)戦い)(英purgative:浄化するもの)なラティハンの側面にしか関心がなかったと思われます。
(注;4つの低次の諸力の問題とその浄化にのみスシラ ブディ ダルマは焦点をあてている、と言う程の意味。)

協会が広く知られるとすぐに、新しい疑問が浮かび上がって、結果的に彼は超越的存在の様々な神学的および哲学的問題に直面しました。

しかし、われわれが理解できる限り、これらの問題に対する彼の解答はまだ定式化されていません。

なぜなら、これらのより高い魂について尋ねると、彼は弟子たちがそれらを理解することはまだ早すぎると主張していたからです。

1957年に彼が問題に関して出した説明の内容は次のとおりです。

『あなたが簡単に視覚化できる様なイラストやモデルを使ってバパがロホ ラフマニroh rochamani、ロハ二rochani、ラバニrabbaniを記述できないという理由を聞いたなら、その答えは人の視力を超えているからというものであって、その為に理解に到達する唯一の方法はラティハンを継続的に実践することになります。

さらに、Bapakが話した7つのレベルのほかに、さらに2つの精神(スピリット)、ロホ イロフィroh ilofiとロホ アル-クドスroh al-kuddusがあります。
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これらの2つの精神は、そのままで仲介者であり、これらの霊的な力の存在によってドアが開かれたかのようになり、人間は一つのレベルから次のレベルまで上昇することが可能になります。

イロフィ ilofiと呼ばれるものはすべてのものの最奥部を通過し、ロホ アル-クドスroh al-kuddusは外側からどこにでも動きます。』

(6年後の)1963年に、メンバーがこの問題、すなわち5つのより高い魂について彼に質問したとき、彼の答えはまだ(前の答えに)似ていて、あいまいであった。

疑問点は、4年前(1959年)、バパが3つのより高い球状(に層をなす世界)、ロホ ロハ二roh rochani、ラフマニrachmani、ラバニrabbaniについて話していたとき、彼が話していることを理解するのは時期尚早であったということでした。

さて、今度は彼らは答えを得る準備ができていたでしょうか?

回答でバパは答えました。

『兄弟姉妹の皆さん、バパが何かを説明するとき、それはあなたが教育施設、例えば大学を見ているかのようです。

例えば、医学部です。

バパはあなたに「これは医学部です」と表示するかもしれません。

バパはこれを単にあなたに指し示すだけです。

しかし、医者になるためには、最初に初等学年で学び、大学に到達するまで高等学校で勉強しなければなりません。

それだけでなく、あなたは本当にこれらの学校で教えられている事を理解し、それについて行ける能力がなければなりません。

明らかにあなたに指摘されていることは、「この子供は医者になるかもしれない」と言われているようなものです。

しかしこれはまだ起きていることではありません。
また、彼が最初に学校に通って勉強した後でも、すぐに医師になることはできません。

バパが、ロハ二rochani、ラフマニrachmani 、ラバニrabbaniが霊的な生命の続きであることをあなたに伝えたときの状況は(それと)同じです。

しかし、バパが、ロハ二rochani、ラフマニrachmani 、ラバニrabbaniの内容を説明する必要はまだありません。
というのも、それらはあなたが地球上の生活への愛着から自由になることができるときだけ、あなたの理解に入り込むことができるからです。

しかしながら地上ではあなたの心はまだそこでの生活に熱中し、写真や映像として記憶し、お金を稼ぐ事にも一生懸命です。(注1
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(そのような状態で)どのようにしてロハ二rochaniはあなたの理解に入る事ができるでしょうか?

それは不可能です。

それゆえ、あなたは思考、欲望、心の影響をラティハンの中で分離することができ始めなければなりません。

そうなる事が必要で、その結果、感情心と思考心と欲望が、もはや影響を及ぼさないようになって、あなたがそれらの影響から解放されます。

これはあなたの内部がもはやあなた自身の影響を受けていないことを意味し、それが達成できれば、ロハ二 rochaniはあなたの内部に入ることができます。(注2

あなたの内部生命に入ってくるロハ二Rochaniは誰かが部屋に入ってきて人の世界の様に心地よく快適にそこに座りこむ様なものではありません。

全く違います。 

あなたの内なる生命に入っているロハ二Rochaniは、実際にはあなたが心で想像することのできないものであるロハ二ア rochaniahの世界に(あなたが)持ち上げられたことを意味します。

そこはあなたがそこに運ばれている場合にのみ、それを体験することができます。


さらにラフマニrachmaniとラバニrabbaniについては、 ラフマニrachmaniに達する前に、最初にロハ二rochaniを達成し終わらなければなりません。

我々は心を使ってロハ二ア rochaniahの世界を見分けることはできません。

たとえば、ロハ二ア rochaniahの世界では、すべてが似ていますが、その世界ではすべてのものの質(クオリティー:quality)がまったく違います。

私たちは、ロハ二ア rochaniahの世界の「自然」についてはもちろんのこと、この世界のチーズの様に、ロハ二ア rochaniahの世界にある「チーズ」を想像することさえできません。』

さらに、おそらくこの点について疑問を投げかけることを避けるために、彼は弟子たちにこの問題について彼に質問するのをやめさせ、さらに答えを与える代わりに、 バパは彼らがより高いレベルに達したかどうか、あるいはまだ動物の魂のレベルにいるのかどうかをチェックするために彼らをテストします。

この2つの長い引用は、我々が知っている限り、より高い魂に関するバパの唯一の説明です。(注3)
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ここまで、英文はこちらを参照願います。<--リンク

注1
このバパの回答は多くの聴衆を前にバパがトークをしている中で、その会場の聴衆の一人から直接出された質問に答えたものです。

そうして、この質問をした方は後日「映画の撮影を仕事にしている人である」と言う事が分かりました。

従ってバパの回答も自然に「映画」とか「写真撮影」とかいうキーワードが入り込んで来ています。

これが「バパが受けながら話す」という事の一つの例になります。

つまり、「質問をした人に最も適切な、その人に合った回答を返す事が出来る」と言う事であります。

しかしながら、もちろんその時、その場所で質問者が「映像撮影家である」ということはバパには知るよしもない事であります。

注2
『あなたの内部がもはやあなた自身の影響を受けていないことを意味し・・・』

この意味は「我々が通常は常にその影響下にある自己関心の態度、自己利益を追求する態度からの分離」の事を言っていると思われます。

そうしてこれは別の言い方では「ナフスからの解放」と言われるものでもあります。

注3
これは1969年現在の認識です。

それ以降、多くのトークでバパはロハ二の事を語っていますが、基本的なポイントはすでにこの時に語られており、それを超える秘密などはどこにもない様であります。

PS
ロホ ロハ二については「roh rohani, Wali(聖人達)の生命力。(perfect man or Insan Kamil)」という説明もあります。

詳細についてはロホとナフスの物語(その4)をご参照ねがいます。<--リンク

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