インドネシアでのナフスシステムは多様です。
もともとナフス(nafs)は「クルアーン(Qur’an)で明示された3つを使うもの」、そうしてその後スーフィー(Sufi)達が4つを追加して合わせて「7つを使う」という2つが世界標準の模様です。<--リンク
でもインドネシアでは「4人兄弟、第5は中心」の教えのおかげでそれに加えて「4つと8つのナフスを使うシステム」が追加になりました。
加えてその影響は世界標準の「7つを使うシステム」にも及びました。
というのもインドネシアでは7番目のナフス(nafsu)の名称が世界標準とは違うものが当てられているのです。
世界標準の7つのナフス(Nafs)
1. ナフス・アンマーラ an-nafs al-ʾammārah 扇動の魂
2.ナフス・ラウワーマ an-nafs al-luwwāmah 自己非難の魂
3. ナフス・ムルハーマ an-nafs al-mulhamah 触発の魂
4. ナフス・ムトマインナ an-nafs al-muṭmaʾinnah 平和の魂
5. ナフス・ラディーヤ an-nafs ar-raḍīyyah 喜びの魂
6. ナフス・マルディーヤ an-nafs al-marḍīyyah 楽しいの魂
7.ナフス・サフィーヤ・ワ・カミーラ an-nafs aṣ-ṣāfīyyah 純粋の魂
このうちコーラン(Qur'an)で明示された「3つ」とは1、2、4番目を指します。
以上は前出Wikiおよび「スーフィズムの意識の階梯」からの引用です。<ーーリンク
さて次はインドネシア独自のナフスシステムですね。
まずはワヤン(Wayang)での4ナフスシステムからです。
1、黒はアラマ alamah (傲慢)の欲望
2、赤はアマラ amarah の欲望で怒りにつながる
3、黄はスピヤ supiyah の欲望すなわち肉欲
4、白はムトマイナ mutmainah すなわちトゥハン(神)から与えられる全てに対する感謝
以上、デワルチからの引用です。<--リンク
そして前回報告のように3番目のナフス・スピヤ supiyahは世界標準7番目からの借用となります。
9つのロホを使っているイスラムでも4つのナフス(nafsu)はこの順序になります。<--リンク
1、Nafsu Luwamah (aluamah)
2、Nafsu Amarah
3、Nafsu Supiyah
4、Nafsu Mulamah (Mutmainah).
そうしてバパのこの順序でナフスについて言及しています。
以下、前回からの引用
スクマ(sukma、精妙体)の色 対応するナフス(nafsu,passion)
第一は黒 aluu'amah 強欲
第二は赤 amarah 自己中心主義
第三は黄 supiah 欲望(desire)願望
第四は白 mutma'inah 気づき、平安
でも4つのナフスを使うシステムはインドネシア独自のもので、これはグローバルには通用しません。
そういうインドネシアのローカルシステムであります。
さて、そういう事を了解した上で「4ナフスシステム」を使うのは、それを使って説明を行うのはいいでしょう。
でもそれが「標準語だ」と勘違いして話すのは困りますね。
「インドネシアの方言である」という認識がまずは必要です。
そうしてそれを前提にグローバルな世界に説明をしていく必要がありそうですね。
PS
参考までにインドネシアでの「7ナフスシステム」を示しておきます。
1) Nafsu Ammarah,
2) Nafsu Lawwamah,
3) Nafsu Mulhimah,
4) Nafsu Muthmainnah,
5) Nafsu Radhiyah,
6) Nafsu Mardliyah,
7) Nafsu Kamilah,
7番目をSafiyahとするのが標準ですが「4ナフスシステム」ですでに異なる意味でSafiyahは使われてしまいました。
仕方がないので同じ様な意味をもつKamilahを持ってきた、とそういう様であります。
コトバを変えると「4ナフスシステムの存在を(無視できずに)認めている」と言う事になりますか。
出典はこちら<--リンク
KamilahはInsan Kamil (インサン カミル)でパーフェクトマンの世界を示していると思われます。<--リンク
そうしてバパによるInsan Kamil の説明も同様であります。(たとえば68年5月15日ニュージーランドトークなど)
PS
蛇足ながら4ナフスシステムでは1番目と2番目の順序が世界標準と逆になっています。
このことも「4ナフスシステムがインドネシア独自のもの」である事をよく表していますね。
PS
そうしてこんな記事もあります。
トークでのナフスの表現<--リンク
PS
参考までに8ナフスシステムを示しておきます。
1. Nafsu Amarah
2. Nafsu Lawamah
3. Nafsu Sufiyah/ Sawiyah
4. Nafsu Muthmainah
5. Nafsu Mulhalamah
6. Nafsu Rodhiyah
7. Nafsu Mardhiyah
8. Nafsu Kamilah
4システム+7システム=8システムという計算になっています。<--リンク
PS
ところで、グーグルで「wiki nafs」と検索するとちゃんと「3および7のナフスシステム」が出てきます。
ところがインドネシア語で「 wiki nafsu」と検索しても、いずれのナフスシステムにもヒットしません。
これはインドネシアではウィキペディアレベルでナフスシステムを共有できていない事を示しています。
あるいは「インドネシアではナフスシステムの多様性が非常に大きい」となりましょうか。
要するに「(新作・自作も含めて)好きなものを使えばいいのさ」という訳であります。
PS
Kejawen(伝統的ジャワ神秘主義)での4ナフスシステムはこちらを参照願います。<--リンク
PS
参考までに。
サプタダルマ(SAPTA DARMA)というグループもこのポピュラーな4ナフスシステムを採用しています。<--リンク
PS
1988年にインドネシア政府によって確認された内容が政府広報にのっています。
それを見ても「バパが始めた世界認識の特徴」の中には「4つのナフス」の話はでてきません。
「7つ+2つのロホシステムが特徴である」とされていますね。
この事からもわかるようにジャワ神秘主義においては「4ナフスシステム」については「わざわざ言及するに及ばない、当然のことである」というのが共通認識である様に思われます。
詳細はこちら、あるいはこちらを参照願います。<--リンク
PS
「ロホ(roh)とナフス(nafsu)の物語・・・一覧」にはこちらから入れます。<--リンク
もともとナフス(nafs)は「クルアーン(Qur’an)で明示された3つを使うもの」、そうしてその後スーフィー(Sufi)達が4つを追加して合わせて「7つを使う」という2つが世界標準の模様です。<--リンク
でもインドネシアでは「4人兄弟、第5は中心」の教えのおかげでそれに加えて「4つと8つのナフスを使うシステム」が追加になりました。
加えてその影響は世界標準の「7つを使うシステム」にも及びました。
というのもインドネシアでは7番目のナフス(nafsu)の名称が世界標準とは違うものが当てられているのです。
世界標準の7つのナフス(Nafs)
1. ナフス・アンマーラ an-nafs al-ʾammārah 扇動の魂
2.ナフス・ラウワーマ an-nafs al-luwwāmah 自己非難の魂
3. ナフス・ムルハーマ an-nafs al-mulhamah 触発の魂
4. ナフス・ムトマインナ an-nafs al-muṭmaʾinnah 平和の魂
5. ナフス・ラディーヤ an-nafs ar-raḍīyyah 喜びの魂
6. ナフス・マルディーヤ an-nafs al-marḍīyyah 楽しいの魂
7.ナフス・サフィーヤ・ワ・カミーラ an-nafs aṣ-ṣāfīyyah 純粋の魂
このうちコーラン(Qur'an)で明示された「3つ」とは1、2、4番目を指します。
以上は前出Wikiおよび「スーフィズムの意識の階梯」からの引用です。<ーーリンク
さて次はインドネシア独自のナフスシステムですね。
まずはワヤン(Wayang)での4ナフスシステムからです。
1、黒はアラマ alamah (傲慢)の欲望
2、赤はアマラ amarah の欲望で怒りにつながる
3、黄はスピヤ supiyah の欲望すなわち肉欲
4、白はムトマイナ mutmainah すなわちトゥハン(神)から与えられる全てに対する感謝
以上、デワルチからの引用です。<--リンク
そして前回報告のように3番目のナフス・スピヤ supiyahは世界標準7番目からの借用となります。
9つのロホを使っているイスラムでも4つのナフス(nafsu)はこの順序になります。<--リンク
1、Nafsu Luwamah (aluamah)
2、Nafsu Amarah
3、Nafsu Supiyah
4、Nafsu Mulamah (Mutmainah).
そうしてバパのこの順序でナフスについて言及しています。
以下、前回からの引用
スクマ(sukma、精妙体)の色 対応するナフス(nafsu,passion)
第一は黒 aluu'amah 強欲
第二は赤 amarah 自己中心主義
第三は黄 supiah 欲望(desire)願望
第四は白 mutma'inah 気づき、平安
でも4つのナフスを使うシステムはインドネシア独自のもので、これはグローバルには通用しません。
そういうインドネシアのローカルシステムであります。
さて、そういう事を了解した上で「4ナフスシステム」を使うのは、それを使って説明を行うのはいいでしょう。
でもそれが「標準語だ」と勘違いして話すのは困りますね。
「インドネシアの方言である」という認識がまずは必要です。
そうしてそれを前提にグローバルな世界に説明をしていく必要がありそうですね。
PS
参考までにインドネシアでの「7ナフスシステム」を示しておきます。
1) Nafsu Ammarah,
2) Nafsu Lawwamah,
3) Nafsu Mulhimah,
4) Nafsu Muthmainnah,
5) Nafsu Radhiyah,
6) Nafsu Mardliyah,
7) Nafsu Kamilah,
7番目をSafiyahとするのが標準ですが「4ナフスシステム」ですでに異なる意味でSafiyahは使われてしまいました。
仕方がないので同じ様な意味をもつKamilahを持ってきた、とそういう様であります。
コトバを変えると「4ナフスシステムの存在を(無視できずに)認めている」と言う事になりますか。
出典はこちら<--リンク
KamilahはInsan Kamil (インサン カミル)でパーフェクトマンの世界を示していると思われます。<--リンク
そうしてバパによるInsan Kamil の説明も同様であります。(たとえば68年5月15日ニュージーランドトークなど)
PS
蛇足ながら4ナフスシステムでは1番目と2番目の順序が世界標準と逆になっています。
このことも「4ナフスシステムがインドネシア独自のもの」である事をよく表していますね。
PS
そうしてこんな記事もあります。
トークでのナフスの表現<--リンク
PS
参考までに8ナフスシステムを示しておきます。
1. Nafsu Amarah
2. Nafsu Lawamah
3. Nafsu Sufiyah/ Sawiyah
4. Nafsu Muthmainah
5. Nafsu Mulhalamah
6. Nafsu Rodhiyah
7. Nafsu Mardhiyah
8. Nafsu Kamilah
4システム+7システム=8システムという計算になっています。<--リンク
PS
ところで、グーグルで「wiki nafs」と検索するとちゃんと「3および7のナフスシステム」が出てきます。
ところがインドネシア語で「 wiki nafsu」と検索しても、いずれのナフスシステムにもヒットしません。
これはインドネシアではウィキペディアレベルでナフスシステムを共有できていない事を示しています。
あるいは「インドネシアではナフスシステムの多様性が非常に大きい」となりましょうか。
要するに「(新作・自作も含めて)好きなものを使えばいいのさ」という訳であります。
PS
Kejawen(伝統的ジャワ神秘主義)での4ナフスシステムはこちらを参照願います。<--リンク
PS
参考までに。
サプタダルマ(SAPTA DARMA)というグループもこのポピュラーな4ナフスシステムを採用しています。<--リンク
PS
1988年にインドネシア政府によって確認された内容が政府広報にのっています。
それを見ても「バパが始めた世界認識の特徴」の中には「4つのナフス」の話はでてきません。
「7つ+2つのロホシステムが特徴である」とされていますね。
この事からもわかるようにジャワ神秘主義においては「4ナフスシステム」については「わざわざ言及するに及ばない、当然のことである」というのが共通認識である様に思われます。
詳細はこちら、あるいはこちらを参照願います。<--リンク
PS
「ロホ(roh)とナフス(nafsu)の物語・・・一覧」にはこちらから入れます。<--リンク