試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ101-222,クハ101-65[ツヌ109F] (旧モハ101-237,旧クハ101-83[元ツヌ107F] 改番) ※旧製品

2018-09-01 21:00:28 | 国鉄/JR101系
再考。

KATO製国鉄101系ツヌ107F(Tc83)の車両更新で保留車に廻った6両(元ツヌ107F:旧製品)の改番を開始した。
全車簡易式改番で対応する計画は1日で終了するはずだった。
しかし塗装被膜状態が災いしサハ101-84,サハ101-241,サハ101-291(ツヌ109F)の竣工で作業は打ち切られている。


国鉄101系旧モハ101-237(元ツヌ107F)。
※旧製品。

ツヌ109F(Mc202)用組成準備車はクモハ100-191(ツヌ109Fクハ100-22:旧ムコ10F-2)の暫定竣工以後動きが無かった。
朱色1号車両は武蔵小金井区,豊田区仕様波動用車両を再編し捻出済てある。
各々クモハ101-193(旧ムコ10F-2:Mc193),モハ100-1006(旧トタ5F-2:Mc1006),元サハ101-209(元トタ5F:Tc14)を確保した。
しかしクモハ101-193,クモハ100-191のATS[BS]標記消去方法が未だに定まっていない。
サハ100-68,サハ100-227(ツヌ110F:Mc195)での電略標記消去失敗が響きATS[BS]標記からATS[B]標記への変更が課題として残る。
また元サハ101-209の101系800番代LOT側面窓セル交換も暗礁に乗り上げていた。
一方黄色5号車両はある程度まで作業が進められる。
未入場で残る旧クモハ100-175,旧モハ101-237,旧クハ101-83(元ツヌ107F:旧製品)の改番を終了させ一区切りとする。


入工中の旧サハ101-237。

2014年6月に出場した旧ツヌ107Fは全車ペイントリムーバー式印刷消去が採用された。
当時は理想的な改番方式と思えたが後に塗装被膜の変質を呼ぶ弱点が露わになった。
現在ではラプロス式印刷消去に完全移行しており部分消去でも用いていない。
旧サハ101-86,旧サハ101-245,旧サハ101-296(元ツヌ107F:旧製品)では印刷消去痕への車両番号標記追加転写に苦しめられた。
前工程の車体清掃から思うように進められず今更ペイントリムーバー式印刷消去施工を後悔している。
この傾向は旧クモハ100-175,旧モハ101-237,旧クハ101-83でも現れると計算に入れ作業を開始した。
先発入場車は転写難易度から旧モハ101-237が選ばれた。
当然ながら[モハ101-237]を活かす節約式改番を採用する。


[モハ101-237]:2-4位側。

問題は新車両番号がモハ101-222と三桁揃目になる事だった。
[モハ101-237]に揃うよう[モハ101-222]を転写しなければならない。
組標記に頼れる状況ではなく必然的にバラ標記インレタ転写となる。
旧クモハ100-175,旧クハ101-83では[2]標記を使用しないため時間的余裕のあるうちに改番を終わらせる算段とした。
予想通り[モハ101-237]の除去はインレタ崩壊から始まった。
インレタ屑の散らばりを少しでも抑制すべく剥離方向を車両番号末尾側へ寄せたが余り効果は得られなかった。
車体清掃を終えると予想しない状況が待ち構えていた。
ペイントリムーバー式印刷消去が甘く種車だった[モハ101-91]標記跡が現れた。
印刷消去痕を車両番号標記インレタ転写で誤魔化した個体の存在は確かである。
ただ旧モハ101-237がこれに該当したのは想定外だった。


[モハ101-2[2][2]]:1-3位側。

これまでは[モハ101-237]標記インレタが[モハ101-91]標記跡を隠蔽していた。
だがモハ101-222(ツヌ109F)への改番後もインレタで覆えるとは限らない。
そこでラプロス#8000を用い[モハ101-91]標記跡を完全に消去する。
ラプロスは[モハ101-237]の剥離跡全てに当て変質した塗装被膜の改善を図った。
最後に消しゴムと磨きクロスで仕上げるたところ強い艶を有する印刷消去痕は消え失せていた。
この塗装被膜ならば追加転写は容易になる。
もう少し早く気付いていれば先に竣工した3両も多少作業が捗っていたかもしれない。




モハ101-222(ツヌ109F:旧モハ101-237 改番)。
※旧製品。

再転写には十分な印刷消去痕へと至ったものの三桁揃目への挑戦が残る。
前途の通り組標記には縋れないため一桁ずつ丁寧に転写を進めた。
使用したインレタはまたもや73系用の年季物である。
フォント太さに加え[2]標記が多分に残っておりある程度の転写失敗は許せる状況だった。
1-3位側は奇跡的に上手く一度で収められたが2-4位側では失敗を繰り返している。
やはり[モハ101-2]+[2]+[2]での組み合わせは難敵であった。
ただラプロス#8000で均した効果が高く転写→失敗→剥離の後始末だけは楽に行えた。
[2]標記インレタ残数を大幅に減らしたところでどうにか引きでは乱れが目立たない配置に持ち込めたと判断した。
若干[モハ101-222]に傾きが見られるが古インレタでの再改番にしては上出来だろう。


入工中の旧クハ101-83(元ツヌ107F)。

モハ101-222に見切りを付け旧クハ101-83(元ツヌ107F:旧製品)を入場させた。
旧クハ101-83は車両更新時に旧LOT製品床板で再生産品LOTライトスイッチ部品が機能するか確認を行った車両である。
動作に全く支障なかったが旧クモハ100-175は動力ユニット搭載が控えている。
そこで改番前に旧クモハ100-175が装備していた旧製品LOTライトスイッチ部品へ交換する。
初竣工以降旧クハ101-83は床板交換を経ないまま保留車へと廻った。
そのため導電板もM字形成形の旧製品LOT仕様で構造は単純だった。
座席部品は取り外さず床板裏面から直接旧製品LOTライトスイッチ部品を挿入している。


旧製品LOTライトスイッチに交換された旧クハ101-83用床板。

そして本題の改番へ移った。
旧クハ101-83はクハ101-65(ツヌ109F)へと改められる。
ツヌ109F用組成準備車では[クハ101-83]標記が流用できない唯一の存在だった。
よって[クハ101-83]は剥離となる。
皮肉にもインレタの保全は然程気にしなくて良くなった。
元々[クハ101-83]が離れ気味であり思い切って除去を行えている。
ところが旧クハ101-83もベイントリムーバー式印刷消去失敗車だった。
敢えて離して転写したのは技量不足の他に[クハ101-75]標記跡を隠す目的があったと思われる。


[クハ101-83]:1-3位側。

車両番号標記印刷消去痕の修正は清掃前に行った。
ラプロスを当てた後に磨きクロスでの拭き上げがあるためインレタ屑は無視している。
普段とは異なる感覚だったが無難に黄色5号塗装に戻せた。
手応えの違いはラプロス#8000とラプロス#6000の差だけだった可能性があり何とも言えない。
塗装被膜状態も旧モハ101-237と同等に変わりインレタ追加転写への壁は下がった。
また[クハ101-75]標記跡が消え去った事でクハ101-65への改番は通常の節約式改番と同じ手法が取れる。


[クハ101[-6][5]]:1-3位側。

生憎組標記インレタが見当たらず[クハ101-]+[6]+[5]の組み合わせで転写に入る。
だが変則的な節約式改番から脱せたせいか何処かで気が抜けたらしい。
初めに手を着けた1-3位側では転写に失敗した挙げ句[クハ101-65]まで削いでしまった。
止むを得ず追加転写を[クハ101]+[-6]+[5]に変更した。
[クハ101-83]までは乱れが無かっただけに惜しまれる。
2-4位側は組み合わせこそ維持したものの[クハ101-65]が離れ今ひとつ冴えない結果に終わった。
但し車両番号標記配置はサハ101-84の2-4位側と同水準で再転写は行っていない。




クハ101-65(ツヌ109F:旧クハ101-83 改番)。
※旧製品。


サハ101-84(ツヌ109F:旧サハ101-86改番車)
※旧製品。

続いて旧クモハ100-175を入場させる予定だったが気が変わった。
保留車の操配で塗装変更車をもう1両廃車に持ち込めると判明した。
現在車体更新進行中のラシ107F(Mc202)に加え塗装変更車(黄色5号)を含むツヌ122F(Mc155)も底上げを図る。
ツヌ122Fの車両異動決定に伴い7号車を担うクモハ100-108(ツヌ122F:第一次動力ユニット搭載試作車)は離脱が確実となった。
旧クモハ100-175に代わりクモハ100-108(ツヌ122F:旧製品)がツヌ109F用組成準備車へと変更される。
クモハ100形への動力ユニット搭載工程も省略が図れ一石二鳥と言えた。
従ってモハ101-222,クハ101-65(ツヌ109F)の竣工を以て元ツヌ107F出自車の改番入場は打ち切りとなっている。
その一方ラシ107Fとツヌ122Fの塗装変更車廃止は連動する工程になる。
更にツヌ122Fは101系800番代LOT側面窓セル装着編成であり組成変更後もこれを承継させる。
よって入場順を誤ると側面窓セルを装着出来ない廃車予定車が発生しかねない。
仕掛車増加を防ぐべくどの様に進行させるか計画の練り直しを行いたい。
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