試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ101-163,モハ100-230[ツヌ113F] 車両更新 (モハ101-91,モハ100-158[ツヌ118F] 改番,車両番号標記印刷消去方式変更試行) ※再生産品

2019-08-06 21:32:29 | 国鉄/JR101系
矛盾。

KATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155:再生産品)の第一次整備が完了した。
所要となる旧製品編成用10両は在籍中の2編成から捻出するため十六代目ツヌ118Fを分散配置する。
組込対象編成は過去に車体更新を経たツヌ115F(Mc144:再生産品+旧製品),ツヌ113F(Tc74:再生産品+旧製品)となった。


国鉄101系ツヌ113F (1978/3)。
[ツヌ113F]:Tc74-M242-M'235-T'99-T88-M163-M'c144+Mc180-M'230-T'c85。
※再生産品+旧製品。

ツヌ113Fは旧製品先頭車両車体更新を兼ねた十一代目ツヌ118F(再生産品)が主軸を担う。
組成に当たりクモハ101-144,クモハ100-174(旧ツヌ115F:旧製品)の車両更新を行い旧ツヌ113Fへ異動させた。
2018年3月にはモハ101-163,モハ100-230(ツヌ113F)をモハ101-236,モハ100-120(ツヌ115F)と振替えた。
長らく続いた新旧LOT混結ユニットは解消されサハ101-88(ツヌ113F:再生産品←サハ101-104:旧ツヌ116F-2)も更新した。
この時以来ツヌ113Fは再生産品車両と旧製品車両の構成比率が6:4に変更されている。
ところが今になってクモハ101-180+モハ100-230(旧製品),クモハ100-144+モハ101-163(旧製品)の車両更新が決定する。
不可抗力とは言えこれまでに行った車両異動を否定する作業となった。


入工中のモハ101-91(ツヌ118F)。
※再生産品。

ツヌ118F(再生産品)は車両番号標記位置が偏位したクモハ101-155,クモハ100-108,クハ101-75,クハ100-78を多く見掛ける。
何れも腰板方向へずれる癖を有し改番時に車両番号標記インレタ転写での誤魔化しが利かなかった。
ラプロス式印刷消去採用車で標記印刷が濃かった車両の一部にはそれとなく成形色が伺える事態まで引き起こしている。
御多分に漏れず十六代目ツヌ118Fも片側だけであるが揃って車両番号標記印刷のずれが見られた。
現在はラプロス#4000の使用時間を延ばした方式が主流だが該当する4両への施工は危険が伴う。
極力塗装被膜への負荷を減らすべくモハ101-91,モハ100-158(ツヌ118F)にて印刷消去方式の変更に踏み切る。


[モハ101-91]:1-3位側。

標記印刷位置偏位車はクモハ101-155,クモハ100-108,クハ101-75,クハ100-78(ツヌ118F)だが事前試行する必要があると考えた。
そこで中間車両では最も車両番号標記幅が狭いモハ101-91(ツヌ118F)を入場させ消去方式の検討に入る。
先ず現在では仕上げ程度にしか用いていない消しゴム式で[モハ101-91]標記を全て消去した。
一応[モハ101-91]には達してくれたが再生産品特有の反艶仕上げが失われてしまった。
しかも両側の消去に10分以上も要する上に夥しい消しゴム滓が発生する等作業効率は大幅な低下を示した。
消しゴム式そのものは悪くないと思えるが再生産品車両への全面採用には向かないと感じている。


[[モハ][1][01][-1][6][3]]:1-3位側。

車両番号標記インレタは転写崩壊が相次ぎ使用を中断していた低経年台紙に戻した。
密閉容器内へ乾燥剤と共に放り込み転写力が復活するか待っていたインレタだった。
まだ組標記もある程度残っておりモハ101-91の改番で使用を再開している。
しかし乾燥させた効果は殆ど得られずモハ101形用組標記インレタが次々と失われていく。
転写崩壊と剥離に見舞われ1-3位側で生き残った組標記は僅か[モハ101-163]だけであった。
[モハ]+[1]+[01]+[-1]+[6]+[3]を繋ぎ合わせどうにか[モハ101-163]標記まで辿り着いている。




モハ101-163(ツヌ113F:モハ101-91 改番)。
※再生産品:車両更新。

このインレタは使用開始当初から転写力が弱くどうやら外れを引いてしまった模様である。
高経年台紙の削減が進んだため新インレタを投入するまではこれで凌ぐしかない。
転写力の回復に見込みは無くなったものの多数残された101系用組標記インレタが惜しまれた。
そこで剥離しかけたインレタは深追いせず再転写へと変更しツヌ118F全車の改番で用途不要まで持ち込む算段とした。
崩壊寸前のインレタを車体に押し付けると標記が歪む有り様であり2-4位側は再転写が繰り返される。
結局組標記は機能する事無く1-3位側と同じ[モハ]+[1]+[01]+[-1]+[6]+[3]での組み合わせとなった。


入工中のモハ100-158(ツヌ118F)。

ただ後腐れ無くインレタ除去が行えたためモハ101-163への改番工程は予想よりも早く進められた。
多少乱れを抱えた[モハ101-163]標記に見切りを付け入れ替わりでモハ100-158(ツヌ118F)が入場となった。
課題の車両番号標記印刷消去であるがひとまず消しゴム式を基本に据える。
そして全面採用は取り止めラプロス式を併用して塗装被膜の保全が可能か試行する。
モハ101-163で生じた車両番号標記周囲の艶はラプロス#4000にて修復を図った。
この結果を基に[モハ100-158]標記印刷をラプロス#4000で掠れさせてから消しゴムへと持ち替える。




[モハ100-158]:2-4位側。

ラプロス式印刷消去では必ずマスキングテープで周囲の養生を行い車両番号標記印刷だけが露出するようにしている。
軽くラプロス#4000を[モハ100-158]標記印刷部へ当てると養生部との境に擦過痕が生じる。
この擦過痕を目安に消しゴムは車体裾側へ向けて擦り消しゴム滓が側板まで拡散しない対策とした。
なおマスキングテープごと擦ると粘着糊まで引き伸ばしてしまうため方式切替前に剥がしている。
新印刷消去方法の結果はまずまずで塗装被膜に艶が現れた面積はモハ101-163よりも縮小された。
車体へ消しゴムを当てる時間は大幅な短縮が実現し艶自体も控え気味に変わってくれた。
その代わり従来施してきたラプロス#6000による平滑化は取り止められ磨きクロスのみで仕上げた。
物理的に擦過痕を生じさせない利点はあるが黄色5号で染まった消しゴム滓が引っ掛かりの基となっている。


[[モハ100-][2][3][0]]:1-3位側。

この塗装被膜で車両番号標記インレタの転写へ支障を来すならば施工方法は再考に迫られる。
生憎頼り無い低経年台紙での試行となるがむしろ転写糊への影響を確認するには塩梅が良いとも言えた。
除去を前提に1-3位側を[モハ100-]+[2]+[3]+[0]の組み合わせでインレタ転写を行った。
すると追加転写をする度に[モハ100-230]の変形が進み最後はバラ標記インレタを並べた車両よりも見附が悪化してしまった。
初めこそ形状を保っていた[モハ100-230]も[モハ100-230]の追加転写で止めを刺されている。
消しゴムに削ぎ取られた黄色5号塗料は滓から推測するとそこそこの量に達すると予想された。
そのため敢えてラプロス#6000を使用しなかったがインレタ転写には適さない塗装被膜で留まっていたらしい。




モハ100-230(ツヌ113F:モハ100-158 改番)。
※再生産品:車両更新。

無残に崩れた[モハ100-230]標記インレタは取り除かれ印刷消去痕を従来の仕上げ方法へと戻している。
この施工が幸いしたのか低経年台紙は転写崩壊回数が激減しある程度使える目処が立った。
1-3位側の[モハ100-]+[2]+[3]+[0]成立は偶然と思えたが2-4位側も[モハ10]+[0]+[-]+[2]+[3]+[0]全てが一発転写で終えている。
新方式ならクモハ101-155,クモハ100-108,クハ101-75,クハ100-78(ツヌ118F)の改番は上手く仕上げられるかもしれない。
竣工したモハ101-163,モハ100-230(ツヌ113F)での印刷消去試行は一定の収穫を得られたと思える。
さっそく次に入場させるクモハ100-108(→クモハ100-144:ツヌ113F)で新印刷消去方式を採り入れたい。
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