試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ101-74[ツヌ113F] 前面窓セルHゴム支持印刷再現修正,1-3位側側面窓セル交換,行先表示類変更施工 ※再生産品

2018-10-25 21:43:45 | 国鉄/JR101系
三車総得。

KATO製国鉄101系クハ101-74(ツヌ113F:再生産品)を入場させた。
モハ101-163(旧製品)から開始されたツヌ113F(Tc74:再生産品+旧製品)の仕様変更は6両の改装を以て完了する。
ラシ107F(Mc202)の車体更新と並行した側面窓セル交換から始まったが最終入場車も側面窓セル交換で終える事になった。


クハ101-74(ツヌ113F)
※再生産品。

入場前までクハ101-74は完全なる広幅Hゴム支持再現窓セル装着車だと思っていた。
確かに2-4位側用には再生産品LOT広幅Hゴム支持再現窓セルが装着されている。
ところが1-3位側用だけが再生産品LOT狭幅Hゴム支持再現側面窓セルだったと判明した。
新旧LOT混結編成のツヌ113Fだが車体LOTに関わらず再生産品LOT側面窓セル装着車で統一されていた。
そのうちモハ101-242以下8両(ツヌ113F)が狭幅Hゴム支持車であった。
今まで見落としていたのはクハ101-74+モハ101-242の1-3位側側面見附が揃っていたためだろう。
よってクハ100-85(ツヌ113F:再生産品)の工程順を辿る計画は最初から狂いが生じた。


入工中のクモハ101-155,クハ101-74 (ツヌ118F,ツヌ113F)。
※再生産品。

これまでにクモハ101-180+モハ100-230,クモハ100-144+モハ101-163(ツヌ113F:旧製品)を旧製品LOT側面窓セルへ交換した。
未入場のモハ101-242以下4両(ツヌ113F:再生産品)は引き続き狭幅Hゴム支持車で残る。
狭幅Hゴム支持車で竣工したクハ100-85も後年の入場により広幅Hゴム支持車へと姿を変えた。
クハ101-74は回着整備時にクモハ100-108(ツヌ118F)から捻出した広幅Hゴム支持再現側面窓セルへ振り替えたはずだった。
現状を保つには1-3位側用の広幅Hゴム支持再現側面窓セル交換が有利に感じられる。
類似の旧製品LOT側面窓セルへ置き換える方法も採れた。
ここで思い出したのはJR101系クハ100-54(ラシ105F:Mc148)と同時入場したクモハ101-155(ツヌ118F:再生産品)だった。


クハ100-85よりも小規模な前面窓Hゴム支持印刷への銀色塗料付着(クハ101-74)。

クハ100-54にも1-3位側用,2-4位側用とでHゴム支持再現の異なる側面窓セルが装着されていた。
入場に際しクモハ101-155(ツヌ118F)と片側だけ側面窓セルの相互交換を行い狭幅Hゴム支持再現側面窓セルで統一した。
側面窓セル交換はクハ100-54:2-4位側用,クモハ101-155:1-3位側用との間で行われた。
側面見附の二面性が移されたクモハ101-155を同時入場させHゴム支持再現差異廃止に繋げる。
その他クハ101-74でも前面窓Hゴム支持印刷下部に縦桟の銀色塗料が進出していた。
これの除去はクハ100-85と同一方法で行う。
付着面積はクハ101-74の方が狭く修正は容易いと思われた。
失敗時の対応も同時入場させたクモハ101-155との前面窓セル振替えで急場を凌げる。
クモハ101-155はツヌ105Fへの充当が確実となり再入場を控える。
この際にクハ100-78(ツヌ118F:再生産品)と再交換を行えば先頭車両での据え置きが可能だった。
急いて措置を施す必要は無く側面窓セルの相互交換から作業に入った。


1-3位側だけ交換される側面窓セル (クモハ101-155,クハ101-74)。

今回は同じ1-3位側用側面窓セルの交換であり方転は無用である。
クハ101-74から撤去した側面窓セルをクモハ101-155(ツヌ118F)へ移設する。
これでクハ101-74:広幅Hゴム支持車,クモハ101-155:狭幅Hゴム支持車に改められた。
クモハ101-155のHゴム支持再現統一もツヌ105F出場までの課題になっていたが思いの外早く解決されている。
ツヌ105Fの組成開始は少なくともラシ107Fが再出場した後となる。
取り敢えず側面窓セル交換以外にクモハ101-155へ手を加えるべき箇所は先送りした。
以後はクハ101-74の作業を中心とした。
2-4位側用側面窓セルも取り外し前面窓セルの修正へ取り掛かる。
銀色塗料は流出面積が狭かった上にHゴム支持モールド断面への侵入も見られなかった。
そのためマスキングテープでの前面窓養生は回避できた。
但し施工そのものは慎重さが要求され丁寧に爪楊枝を当て徐々に灰色印刷再現へと戻した。


銀色塗料が輝かなくなった前面窓Hゴム支持印刷(クハ101-74)。

壁を1つ乗り越え行先表示類の変更に手を着けた。
クハ100-85では撤去時に[53C]幕,[三鷹]幕を吹き飛ばしてしまった。
二の轍を踏む訳には行かず車体前面表示器付近をウレタン台座に立て垂直方向に押し出す。
鈍い手応えとウレタンにその跡を残し表示器部品が外れた。
挿入の難航は明らかであり屋根板まで撤去した。
入れ替えとなる[07C]幕,[千葉]幕は旧製品LOT部品でも極力状態の良い個体を抽出している。
表示位置より整形状況を優先し少しでも部品装着の手間を省く。
ただ嵌合が固い事実に変わりはなく外周の修正を行わなかった程度の効果しか得られなかった。


屋根板を撤去した上で取り付けた表示器部品(クハ101-74)。

屋根板を取り外した事で表示器部品は前面妻板を挟みながら押し込みが行える。
しかし湯口痕が殆ど残っていないにも関わらずすんなりとは収まってくれなかった。
表示器取付口付近で反転する等何かと手を焼かされる。
但し屋根板を撤去した判断は間違っていなかった模様でクハ100-85よりも作業時間は短縮された。
安全に取り外せた[53C]幕,[三鷹]幕は保管品となる。
現状では1編成分が賄えず作業終了後に吹き飛ばした1組を捜索した。
これらは想定外の場所で発見し事無きを得た。
まだ大量の未使用旧製品LOT部品を抱える環境ではあった。
それでも紛失品の確保に拘ったのは再生産品車両への再用を考慮したためである。
個体差に左右されるが[53C]幕,[三鷹]幕は再生産品車体の表示器に適した形状へ変わったはずである。
ツヌ113Fの行先変更でKATO製101系津田沼区仕様から[三鷹]表示編成が消滅してしまった。
今や新金型編成が多数派であり復活には欠かせない部品と言え執念で捜し当てている。




クハ101-74 [07C 千葉]:前面窓Hゴム支持印刷再現修正,運行番号・行先変更施工。
※再生産品。


クハ100-85 [07C 千葉]:ツヌ113F(前面窓Hゴム支持印刷再現修正施工車)。
※再生産品。

前面窓Hゴム支持印刷再現に付着した銀色塗料は盛り上がりがあった。
クハ100-85程ではないが事ある毎に煌めいてしまい波打ち現状と類似の症状を見せていた。
塗料の厚みが作業の行く手を阻み完全には除去し切れていない。
Hゴム支持モールド断面が無瑕だった事に加え銀色塗料特有の粒子も目立たなくなっており波打ちは抑えられた。
この程度まで持ち込めれば前面窓セルの交換は不要だと思う。
行先方向幕は運転台側にずれた[三鷹]幕から中央に表示される[千葉]幕へ変わった。
依れた布幕は珍しくなくクハ101-74ならではの個性と考えていた。
同様に表示が偏位した[千葉]幕も残っていたが嵌合都合が絡み起用には至らなかった。
形態差が殆ど存在しない101系では数少ない面白味を出せる箇所と言える。
しかし有していた特徴は東行への変更で失われている。


クハ101-74 点灯試験[07C 千葉]:表示器点灯色変更施工車。
※再生産品。


クハ100-85 点灯比較[07C 千葉]:ツヌ113F(表示器点灯色修正施工車)。
※再生産品。

クハ101-74でもライトスイッチ部品を存置した。
ツヌ118F(再生産品)で変則組成編成を仕立てる際はライトスイッチ部品の不足が予想される。
車両異動予定が無いツヌ113Fでは無用の長物であり所要となった場合には遠慮なく捻出出来る。
保管品には廻せなかったためツヌ113Fのライトスイッチ機構が有効である事を忘れないようにしたい。
クハ100-85での表示器点灯色修正施工はクハ101-74の点灯色温度に近付ける名目だった。
よってクハ101-74の表示器点灯色変更対策は初竣工当時のままである。
両車では施工時期に大きな差が生じたものの大凡同程度の点灯具合に達したと思う。
点灯試験に合格したクハ101-74(ツヌ113F)は竣工を迎えた。
1-3位側用側面窓セル交換により側面見附の二面性も解消されている。
編成単位での側面窓セル集約と東行への変更を終えツヌ113Fの仕様変更は全て完了となった。


クモハ101-155(ツヌ118F)。
※再生産品。




クモハ101-155(1-3位側:狭幅Hゴム支持再現側面窓セル交換施工)。
※再生産品。

クモハ101-155(ツヌ113F)は短期間で再び狭幅Hゴム支持車へと復帰した。
ツヌ105Fに充当する十三代目ツヌ118F(再生産品)出自の保留車はクハ100-78が広幅Hゴム支持車化されている。
現時点ではモハ100-158(ツヌ118F:再生産品)を含む3両の見附を揃える予定でいる。
ラシ107Fの車体更新で旧製品LOT運転台付車用側面窓セルが捻出されるはずであり再交換は可能だと思う。
実現すれば押し出される狭幅Hゴム支持印刷再現側面窓セルをクモハ100-191(ツヌ109F)へ廻せる。
ユニット相手へ充当予定の元サハ101-209(元トタ5F:Tc14)は旧モハ100-256(元ラシ107F:旧製品)用を転用出来る。
ツヌ109F(Mc202)の組成はクモハ100-166(旧製品)が竣工して以降101系800番代LOT側面窓セル捻出車が壁になっていた。
ここに来てようやくユニット間の側面見附統一が視界に入っている。
ツヌ113Fでの施工は足踏み状態が続くツヌ109Fの現状を打破する切っ掛けになるかもしれない。
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