試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ100-117,170[ツヌ101F-2] [千ツヌ]電略標記再転写施工 (グリーンマックス製[千ツヌ]電略標記インレタ廃止) ※'弁天橋区仕様

2019-11-07 21:39:11 | 国鉄/JR101系
予防。

KATO製国鉄101系ツヌ101F(T'c30←ツヌ101F-1:Mc193,ツヌ101F-2:Mc148)の構成車両は出自が揃っていない。
先に竣工したクモハ101-193+モハ100-808(ツヌ101F-1)はクモハ101-193,モハ100-809(ムコ10F:Mc194)が種車だった。
一方ツヌ101F-2には弁天橋区仕様(Mc170),旧ツヌ123F(Tc78)・旧ツヌ124F(Tc74)転用車,中古製品が集結している。


国鉄101系ツヌ101F (1985/4)。
[ツヌ101F-2]:Mc148-M'170-T'c30+Mc109-M'103-T295-T'c35+Mc131-M'117-T'c53。
※弁天橋区仕様+旧製品。

弁天橋区仕様車は[南テシ]電略標記印刷再現をペイントリムーバー式印刷消去にて[千ツヌ]電略標記インレタ再現へと改めた。
施工対象はクモハ101-148+モハ100-170,モハ100-103,モハ100-117,クハ100-53の5両である。
このうちクハ100-53はツヌ101F-1の暫定出場と連動してレボリューションファクトリー製電略標記インレタを廃止した。
再転写にはボナファイデプロダクト製電略標記インレタを用い最近の竣工車と共通化している。
これは見附上の問題ではなく代用した[千ツヌ 定員144]電略標記インレタが齟齬を生んでいたためだった。
だが2015年12月の初期印刷消去施工車であり車体には[テシ 定員136]標記跡が残っていた。


入工中のモハ100-107(ツヌ101F)。
※弁天橋区仕様。

一応[テシ 定員136]標記跡は[千ツヌ 定員144]電略標記インレタで大半が隠蔽されていた。
しかし弁天橋区仕様は標記印刷の濃い個体が多くレボリューションファクトリー製インレタも小振りだった。
そのため電略標記周囲に黒ずみが現れる状態で余り体裁は良くなかった。
クハ100-53では再転写前にラプロス#8000での印刷消去跡修正を行った。
幸い成形色露出には達しておらず無事[千ツヌ 定員136]電略標記への変更を終えている。
この状態はクモハ101-148以下4両(ツヌ101F-2)も同様だと思え弁天橋区仕様出自車の塗装被膜修正に乗り出した。
ツヌ101F-2の入場ではクモハ101-148:行先表示類変更,モハ100-103:動力ユニット整備も並行する。
よって入場第二陣は軽度の工程で竣工させられるモハ100-170,モハ100-117(2,9号車)とした。


点検項目に追加されたウエイト腐食確認。

Assy車体組立車を含む弁天橋区仕様出自車はまだ側面窓セル窓サッシ印刷の劣化が生じておらず改修時期ではない。
しかしツヌ118F(Mc155←ツヌ118F:旧製品)で見られたウエイトの腐食が不安視される。
モハ100形用床板はムコ3F-1(Mc78),トタ冷房5F(Mc198←旧ムコ3F:Mc78)からの転用で賄われた。
何れも弁天橋区仕様(Mc170)に比べ経年が進んでいるため防錆対策を施工項目に加える。
先発入場したモハ100-117はモハ100-252(トタ冷房5F)用床板が充当された。
旧ムコ3Fの出場は2012年2月であり回着から約7年9箇月が経過している。
だが腐食の気配は一切無くウエイト断面をマッキーにて塗り潰しただけで留められた。




[[千ツヌ 定員144]]:2-4位側。

モハ100-117に転写された[千ツヌ 定員144]標記インレタはグリーンマックス製(68-1)だった。
レボリューションファクトリー製インレタが入手困難となり奇跡的に入手出来た電略標記インレタである。
しかし標記フォントは現在の水準に達していない上に[千]へと型崩れしており敢えなく剥離された。
標記印刷消去に手を着けた当時は消去痕をインレタで誤魔化す方式を採り入れた記憶がある。
それを証明するかの如く[千 定員144]標記インレタを除去すると[テシ 定員144]標記印刷跡が浮かび上がった。
隠蔽策は全く考えておらずラプロス#8000を[テシ 定員144]標記跡全面に当て黄色5号地へ修正している。
幸いペイントリムーバーによる塗装被膜への影響が少なかったため消しゴムでの擦過痕消去は不要だった。


モハ100-117(ツヌ101F:ウエイト防錆対策施工)。
※弁天橋区仕様。

そしてボナファイデプロダクト製[千ツヌ 定員144]電略標記インレタを転写した。
崩れていた[千]標記が姿を消し見附は飛躍的に向上したと思う。
なお車体状態は非常に良く側面窓セル,側板の拭き上げを施した程度である。
側面窓セルはクモハ101-131(ツヌ101F)とユニット間の見附を揃える見地からモハ100-102(ツヌ133F:Mc118)と振り替えた。
窓サッシ印刷の劣化が進む旧製品LOT側面窓セルだがモハ100-117用はほぼ無瑕であった。
やや[モハ100-117]標記に間延び感が残るものの修正転写は車体改修入場時まで先送りとした。




クモハ101-131+モハ100-117 (ツヌ101F:旧製品+弁天橋区仕様)。

無難にモハ100-117(ツヌ101F)が竣工した一方で[千ツヌ]電略標記インレタの残数に不安を抱いた。
思ったよりも[千ツヌ 定員144]標記の使用が進んでおり余り失敗できない。
クモハ101-148(ツヌ101F-2)で用いる[千ツヌ 定員136]標記も余裕が無く分割転写すら難しい状況となった。
[千ツヌ 定員144]標記はモハ100-170の他にモハ100-103への転写が控えている。
たまたまモハ100-117では上手く行ったがモハ100-170以降から転写水準を下げ切り抜ける事にした。
仮に失敗した場合にはクモハ101-148の結果を待ち別途再入場させる。


入工中のモハ100-170(ツヌ101F-2)。
※弁天橋区仕様。

モハ100-117に続いてモハ100-170(ツヌ101F-2)の電略標記インレタ再転写へ取り掛かった。
転写した[千ツヌ 定員144]はグリーンマックス製だが型崩れはモハ100-117と同様であった。
更に2-4位側は[千ツヨ 員144]標記までずれが生じる程見栄えが悪かった。
しかも一見しただけでペイントリムーバー式印刷消去に失敗した形跡が伺える。
この時点ではラプロス#8000で黄色5号地を取り戻せるか微妙に思えた。
取り敢えず分解を済ませ先にウエイトの現状確認から作業を開始した。


防錆対策を施したウエイト。

モハ100-170用床板は一時的にモハ100-76(ムコ3F)へクモハ100形用床板を取り付け捻出した。
従ってLOTはモハ100-117用床板と変わらずその状態には余り期待を寄せていなかった。
ところがモハ100-170用ウエイトも再生産品並の断面を保持しており錆取り作業は回避されている。
その代わり床板組立時に1-3位側用導電板が脱落を繰り返す症状と出会した。
2-4位側用導電板と比較したところ1-3位側用は緩やかな円弧を描いており台枠に対する全長が不足していた。
座席部品を取り付ければ問題無く収まるはずだがその入口にすら辿り着けず2-4位側用導電板を基準に整形している。


形状修正を終えたPS16形パンタグラフ。

ツヌ101F(Mc148→ツヌ101F-2)に起用したPS16形パンタグラフは全車保管品が充てられた。
何れも瑕疵があった個体ではなく操配都合で保管品に廻されただけだった。
ただモハ100-170に搭載させたPS16形パンタグラフだけは当初から屋根板との相性が悪かった。
嵌合が固く強引に押し込み碍子整形部と屋根板パンタグラフ台座を接地させている。
そのためか近年では上昇姿勢が不安定になり中段位置を保てなくなっていた。
パンタグラフ台枠に歪みは無く上枠,下枠のどちらかに原因があると思われた。
上記の経緯から着脱は見送りPS16形パンタグラフを屋根板へ取り付けたまま修正する。
1エンド側下枠は上枠との接続部が1-3位側,2-4位側で揃っておらずここが安定性を削ぐ要因だと判った。
しかし屋根板上での修正は難しく姿勢維持が可能となった時点で作業を打ち切った。




[[千ツヌ 定員144]]:2-4位側。

ようやくグリーンマックス製[千 定員144]標記インレタの除去まで漕ぎ着けた。
初めからペイントリムーバー式印刷消去の仕上がりが悪いと判っていたが2-4位側は失敗と同義だった。
黒ずみは勿論だが[南テシ 定員144]標記印刷の消し残しが酷くラプロス#6000を使用するラプロス式印刷消去に踏み切る。
成形色の露出を避けるためラプロス#6000は[南テシ 定員144]標記跡だけに当て崩壊後からラプロス#8000へと持ち替えた。
ラプロス#6000で生じた擦過痕は製図用消しゴムと磨きクロスで平滑化した。
微かに[テシ 定員144]標記跡が残っていた1-3位側はラプロス#8000での単独仕上げにて塗装被膜修正を終えている。


モハ100-170(ツヌ101F-2:ウエイト防錆対策,1-3位側導電板整形施工)。
※弁天橋区仕様。

何故か黄色5号車両ではユニクリーナー式が通用しないため[テシ 定員144]標記跡はラプロス式で仕上げるしかなかった。
初回施工であればカノ18F(Mc191)のようにペイントリムーバー式印刷消去が採用できる。
しかし二度目のペイントリムーバー塗布は危険と考え取り止めとなった。
完全に黒ずみが失せた[テシ 定員144]標記跡へ[千ツヌ 定員144]電略標記インレタを転写する。
ボナファイデプロダクト製電略標記インレタの転写目安はモハ100-262(ツヌ109F:Mc202)以降からほぼ統一されている。
車体と台紙を合わせ転写失敗に注意しながら[千ツヌ 定員144]電略標記へと改めた。




クモハ101-148+モハ100-170 (ツヌ101F-2:元クモハ101-170+元モハ100-232)。
※弁天橋区仕様。


クモハ101-148+モハ100-170 (ツヌ105F:元クモハ101-170+元モハ100-232)。
※弁天橋区仕様。

1-3位側,2-4位側とも[千ツヌ 定員144]電略標記インレタは大きな乱れも無く一発で転写を終えられた。
取り敢えずモハ100-103用は所要数が確保され調子が維持できれば対処できると思われる。
なおモハ100-170用側面窓セルはクモハ101-148(ツヌ101F-2)に合わせた弁天橋区仕様である。
側面窓セル窓サッシ印刷に亀裂等は見られず磨きクロスで拭き上げ車体へ取り付けた。
湾曲修正を図った1-3位側用導電板も特に影響は無く車体傾斜及び車体不等沈下は発生しなかった。
無事モハ100-170(ツヌ101F-2)も竣工となりツヌ101F-2は再出場へ向けてまずまずの滑り出しを迎えられたと思う。
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