試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ100-76[ムコ3F] モハ100形用床板復旧施工 (クモハ100形用床板代用解消)

2017-05-31 21:25:27 | 国鉄/JR101系
捻出。

KATO製101系ツヌ101F-2(Mc148)は車体更新に伴う旧製品車両と弁天橋区仕様車(Mc170)を組み合わせて出場させた。
編成は3+4+3編成でモハ100形が3両含まれる。
しかし弁天橋区仕様(Mc170)にはモハ100-232(動力ユニット搭載車)しか存在しなかった。


国鉄101系ムコ3F (1978/3)。
[ムコ3F]:Mc78-M'76-T'c67+Mc17-M'31-T36-T'211-T'36-M161-M'c81。

苦肉の策で2両のモハ100形非動力車にクモハ100形用Assy床板を代用する事にした。
この際直接モハ100-117,モハ100-170(ツヌ101F-2:弁天橋区仕様)にはクモハ100形用Assy床板を用いなかった。
予め武蔵小金井区,豊田区仕様のモハ100形非動力車へクモハ100形用Assy床板を装着しモハ100形用床板を捻出している。
武蔵小金井区,豊田区仕様編成は全て3+7編成で1両のみモハ100形非動力車が組み込まれる。
一方津田沼区仕様は各種組成編成が在籍しており津田沼~習志野区仕様の統一を優先した結果だった。
3+7編成ではモハ100形動力ユニット搭載車との号車配置が離れておりクモハ100形用床板を継続使用してきた。
KATO製101系の増備が落ち着いた隙を突きモハ100形用Assy床板にて各車とも製品原形へ復旧させる。


ツヌ101F。
※弁天橋区仕様+旧製品。

この日は深夜帯からの作業開始となったため1両だけモハ100形用床板への復旧を行う。
先陣を切ったのはモハ100-76(ムコ3F:Mc78)である。
ムコ予備00F(Mc60),ムコ3F,トタ冷房5F(Mc198),トタ5F(Tc14)の順に代用床板使用車両の捜索を始めた。
2巡目のムコ3Fでクモハ100形用床板代用車のモハ100-76を引き当てた。
当初の予定通りここで捜索を打ち切り入場させている。


モハ100-76(ムコ3F:クモハ100形用床板代用車)。

ムコ予備00Fにクモハ100形用Assy床板を起用しなかったのは特別扱いと組成が絡んだためだと思われる。
クモハ100-102(5号車),クモハ100-802(10号車)を含む5+5編成でモハ100形非動力車はモハ100-35(2号車)が唯一の存在である。
動力ユニット搭載車はモハ100-807(7号車)であるがクモハ100形の床下機器配置と同様になる事を避けたらしい。
それなりに考えてモハ100形用床板捻出を図っていたと思われる。
なおモハ100形用Assy床板は復旧を考慮しツヌ118F(Mc155:再生産品)リリース時に予め確保しておいた。


入工中のモハ100-76。

交換部品は床板のみでDT21非動力台車は流用とする。
黒染車輪は劣化が見られるもののモハ100-76だけ新品に交換する理由は無い。
しかもDT21非動力台車の予備品が無く流用せざるを得ない状況でもあった。
所有全編成とも室内灯は使用しておらず中間車両は多少の車輪劣化があっても構わないと考えている。


流用されるDT21非動力台車 (元モハ100-76用床板,モハ100-76用床板)。

モハ100形へのクモハ100形用床板充当は単に主要床下機器配置が類似していただけであった。
転用時はプリズムケースを撤去しライトスイッチ部品を[OFF]位置に切り替えたのみに留めている。
床下機器配置の異なる箇所はライトスイッチカバー部品に該当する。
当初ライトスイッチカバー部の床下機器を撤去しモハ100形に近付ける考えもあった。
しかしカバー部品のプラスチック厚が薄く破損させる危険性があり取り止めた。


DT21非動力台車を取り付けたモハ100形用Assy床板 (クモハ100形用,モハ100形用)。

モハ100形用Assy床板は未使用品だった。
そのため締結ビスは慎重に締め込んでいる。
かなり抵抗が強かったが両台車の締結ビスを交互に締め床板湾曲を防止した。
捻出された元モハ100-78用床板には保管品のプリズムケースを取付けクモハ100形用に復帰させた。
このクモハ101形用床板は弁天橋区仕様品であり現行LOTライト基板が装着されている。
そのため1stLOTライト基板へ振替えた車両の交換用に転用できる。
ライトスイッチカバー部品の床下機器切除を行わなくて良かったと思えた瞬間でもあった。




モハ100-76(モハ100形用Assy床板交換施工)。

床板交換を終えモハ100-76(ムコ3F)が竣工した。
久し振りの原形復帰を果たすと共に2エンド側床板の嵌合精度が改善されている。
クモハ100形用床板はプリズムケース取付部の成形都合で嵌合爪が不足していた。
そのため車体2エンド側は沈下し易くなる傾向が強く現れていた。
都度修正を行ってきたがこの作業も今後は廃される。


モハ100-31(ムコ3F:動力ユニット搭載車)。

クモハ100形用床板での代用を選択した理由にはモハ100形動力ユニット搭載車の床下見附も絡んでいた。
床下機器数に対しモハ100形用動力ユニットはモーターカバーの張り出しが大きい。
俯瞰であれば大きな差は抱かないと考えた結果である。
だが原形復帰前のモハ100-76と比較すると余分な機器が目立ちかなり強引な発案だったと思う。


クモハ100-108(ツヌ122F:動力ユニット搭載試作車)。
※旧製品。

これはクモハ100形用動力ユニットを搭載させたクモハ100-108(ツヌ122F:Mc155)と逆の展開と言える。
クモハ100-108ではモーターカバーの形状を利用し床下機器追設を行わずにモハ100形用動力ユニットを取り付けようとした。
ところがクモハ100形らしさを全く引き出せずに終わり近似の手持ち部品を別途追設している。
偶数形式同士でもそれなりに手を加えないと各々の特徴は出せないと痛感した。

ツヌ101F-2が出場した当時は中古製品のモハ100形が出回らずクモハ100形用床板代用は止むを得ない選択だった。
モハ100形用Assy床板の調達はツヌ118F(再生産品)のリリースが無ければ難しいままだったと推測される。
101系増強計画が纏まらない中でモハ100形用Assy床板を多目に発注したのは賢い選択だったと思う。
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