試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ100-53[ツヌ101F] 行先表示類変更,旧製品LOT床板振替施工 (クハ100-35[ツヌ101F] 再生産品LOT相当床板更新施工) ※'弁天橋区仕様

2019-11-05 21:39:02 | 国鉄/JR101系
前面窓支持。

12両体制のKATO製国鉄101系ツヌ101F(T'c30←ツヌ101F-1:Mc193,ツヌ101F-2:Mc148)はツヌ101F-2が基準編成である。
だが101系800番代LOT側面窓セルの捻出を契機にクモハ101-193+モハ100-808(ツヌ101F-1)が一足先に竣工した。
更にクモハ101-193ツヌ118F(Mc155:旧製品)との重複解消のため行先表示類を変更している。


国鉄101系クハ100-53(ツヌ101F)。
※弁天橋区仕様。

ツヌ101F(T'c30)全体ではクモハ101-148,クハ100-53(ツヌ101F-2:弁天橋区仕様)が[13C 千葉]表示のまま存置されている。
従って千葉方先頭車両のクモハ101-193だけ行先表示類が異なっておりツヌ101F-1は組成休止となった。
両編成の特徴は朱色1号混色編成となるツヌ101F-1がツヌ101F-2を上回る。
ひとまずツヌ101F-1を暫定出場させるべくクハ100-53(10号車)の先行行先表示類変更入場が決定した。
工程は運行番号,行先方向幕部品の交換となるが弁天橋区仕様ながらクハ100-53は嵌合精度が今ひとつだった。
現在の[13C 千葉]表示は当初張り出しが目立ち後に無理矢理押し込んだものである。


入工中のクハ100-35,クハ100-53 (ツヌ101F,ツヌ101F)。
※旧製品,弁天橋区仕様。

3+4+3編成のツヌ101Fは車両更新,車体更新による保留車を掻き集め出場させた。
この頃から旧製品先頭車両を先頭に出さなくなる傾向が強くなった。
そのためクモハ101-170,クハ100-86(Mc170:弁天橋区仕様)が1,10号車に起用される。
クハ100-53はクハ100-86(セットバラし品)を改番して竣工させた車両だった。
現在でも再生産品LOT相当床板を履くが入場前にクハ100-35(ツヌ101F:7号車)が旧製品LOT床板装着車だと判明した。
運転台付中間組込車はライトスイッチ部品安定性向上のため再生産品LOT床板への更新を進めている。
編成内での振替えが可能であり予定を変更してクハ100-35(ツヌ101F)との2両同時入場に至った。


なかなか嵌め込めなかった運行番号幕部品(クハ100-53)。

分解は運行番号,行先方向幕部品の交換が確定しているクハ100-53から開始した。
やはり[13C]幕,[千葉]幕とも嵌合が非常に固く撤去時は弾かれるように飛び出していった。
ツヌ101Fに該当する切り出し済保管品が無く運行番号,行先方向幕部品はLOT不明の未使用品を卸した。
クハ100-53に取り付けていた[13C]幕,[千葉]幕はツヌ118F(旧製品)から撤去した湯口痕の少ない部品だった。
出来るだけ湯口跡が残らない形状に運行番号,行先方向幕部品を切り出し[13C]幕,[千葉]幕の寸法へと近付けている。
行先方向幕部品は数回のやり直しを要したが無事表示器内に収められた。
一方運行番号幕部品の嵌合精度は再生産品並に高く挿入を繰り返しても車体と面一になってくれない。
このままでは埒が明かず車体を組み立てた後にプラスチックドライバーで押し込んでいる。


座席部品,台枠以外は流用となる床板 (クハ100-53用,クハ100-35用)。

クハ100-35(ツヌ101F)用床板には1stLOTライト基板が取り付けられているため相互交換は行えない。
よって作業は現行LOTライト基板更新工程に台枠交換が追加される内容となった。
待機させていたクハ100-35を分解しクハ100-53用床板の振替え準備に取り掛かる。
ちなみに分解すると同時にクハ100-35用ライトスイッチ部品は[ON]位置へと移動してしまった。
1stLOTライト基板前照灯用端子部への細工は行われておらずその効果が垣間見えた瞬間であった。
元クハ100-53用台枠は1stLOTライト基板,運転台側KATOカプラー交換を施しクハ100-35用台枠へ変更した。


クハ100-35 点灯試験[13C 新宿]:再生産品LOT相当床板更新施工(1stLOTライト基板予備車)。
※旧製品。


クモハ100-108 点灯比較[13C 千葉]:ツヌ118F(1stLOTライト基板振替施工車)。
※旧製品。

クハ100-35(ツヌ101F)の種車には旧クハ100-89(旧ツヌ123F:Tc78)が起用された。
2014年6月に初出場を迎えた旧ツヌ123F(旧製品)は2015年11月の車体更新で新金型編成へと格上げされる。
1stLOTライト基板の使用期間は僅か約1年5箇月しかなく予備品になり得る可能性があった。
念のためクハ100-35の点灯試験を行ったところ何とも微妙な結果に至った。
[13C]表示はかなり暗いが[千葉]表示の点灯光量は必要十分に達している。
またLP411前照灯車にしては光束の広がりが確認され1stLOTライト基板予備車扱いとした。




クハ100-35(ツヌ101F:再生産品LOT相当床板更新施工)。
※旧製品。

KATO製101系の旧製品原形保持編成はトタ5F(Tc14),ツヌ118Fの2編成体制を採っている。
1stLOTライト基板を必要とする旧製品原形保持編成だがツヌ118Fは2019年11月に出場したばかりである。
2018年8月に原形復帰を果たしたトタ5Fも今のところ照度低下は発症していない。
早急に1stLOTライト基板が起用される確率は低くクハ100-35(ツヌ101F)は現状維持が続くと予想される。
弾みで台枠更新へと至ったクハ100-35だが1stLOTライト基板に余計な負荷が掛かる場面は無いと思う。
在籍車では経年が高い車両に入るものの側面窓セル窓サッシ印刷の劣化は伺えず車体改修を経ずに竣工となった。


取り付け難かった現行LOTライト基板。

床板を供出したクハ100-53の作業はクハ100-35(ツヌ101F)が竣工するまで抑止された。
よって元クハ100-35用台枠への現行LOTライト基板取り付けから再開される。
現行LOTライト基板と1stLOTライト基板の寸法は原則的に変わらないはずである。
だが何故か旧製品LOT台枠には現行LOTライト基板が台枠内側のリブと干渉してしまう個体が存在する。
元クハ100-35用台枠はこれに該当しライトスイッチカバー開口部付近を押し広げながら挿入した。
この症状を抱える旧製品LOT台枠はライト基板が台枠表面に接地しているかが正規装着目安となる。


保管品都合により存置されたライトスイッチ部品。

無瑕だったウエイトだが十七代目ツヌ118F(Mc155)での錆取り作業に懲り断面をマッキーで塗り潰した。
十七代目ツヌ118Fでの腐食した箇所は大半がウエイト断面に集中していたため全体の防錆対策には進んでいない。
導電板の状態は元クハ100-53用よりも良く手を加える箇所が見当たらない程だった。
再生産品LOT相当床板に比べ通電安定性の劣る旧製品LOT床板だがこの導電板であれば不具合は生じないと思われる。
これまで先頭に立つ旧製品LOT床板装着車ではライトスイッチ部品の撤去を行ってきた。
しかし遂にライトスイッチ部品の充当先が無くなりクハ100-53用床板はライトスイッチ部品を存置している。
その他固定されていなかったダミーカプラー連結器部品へ流し込み接着剤を投入した。




[[千ツヌ 定員136]]:1-3位側。


[[千ツヌ 定員136]]:クモハ101-165(ツヌ104F)。

弁天橋区仕様を津田沼区仕様用種車に起用する場合は[南テシ]電略標記から[千ツヌ]電略標記への変更が欠かせなくなる。
クハ100-53も[南テシ]電略標記印刷が消去されレボリューションファクトリー製[千ツヌ]電略標記インレタ再現に変わっていた。
だが[南テシ 定員136]電略標記印刷消去は不十分でインレタも転写失敗の影響により[千ツヌ 定員144]標記が代用されている。
レボリューションファクトリー製電略標記インレタはやや小振りではあったものの見附には満足していた。
しかし[千ツヌ 定員144]標記が致命的でボナファイデプロダクト製[千ツヌ 定員136]電略標記インレタに変更した。
ペイントリムーバー式で消去した[テシ 定員136]標記跡はラプロス#8000にて黒ずみ解消を図った。




クハ100-53 [53C 武蔵小金井]:旧製品LOT台枠振替,運行番号・行先表示変更施工。
※弁天橋区仕様。


クハ100-34 [07C 三鷹]:ツヌ105F(弁天橋区仕様前面窓セル装着車)。
※弁天橋区仕様。

弁天橋区仕様前面窓セルは再生産品LOT前面窓セルに対し若干Hゴム支持モールドが太い。
釣り合いは悪くないがクハ100-53が入場する前にはクモハ101-193の101系800番代LOT前面窓セルと揃える計画もあった。
黄色5号を纏う101系800番代LOT前面窓セル装着車はJR101系クモハ101-202,クモハ100-191(ラシ107F:Mc202)が在籍している。
ラシ107Fの101系800番代LOT前面窓セル交換はプロトタイプが競合したラシ101F(Mc201)との差別化を名目としている。
違和感なく収まった101系800番代LOT前面窓セルに納得しクハ100-53への採用も前向きに検討していた。
ところが弁天橋区仕様を種車とする先頭車両は殆どがLP402前照灯へ交換されていると気付く。
製品原形の面影を残すLP411前照灯車はクモハ101-148(ツヌ101F-1)を含めた2両しか残っておらず窓セル交換は中止となった。


クハ100-53 点灯試験[53C 武蔵小金井]:前照灯(旧製品LOT台枠振替施工)。
※弁天橋区仕様。


クハ100-53 点灯試験[53C 武蔵小金井]:尾灯(旧製品LOT台枠振替施工)。
※弁天橋区仕様。


クモハ100-179 点灯比較[13B 津田沼]:カノ18F(再生産品LOT床板装着車)。
※再生産品。

新たに交換した運行番号,行先方向幕部品でも固い嵌合が残されたままとなった。
行先方向幕部品も表示器内で反転してしまう等面一に達するまで手を焼かされている。
交換前に張り出しが伺えた運行番号幕部品はようやく改善され違和感を拭い去れたと思う。
クハ100-53用床板には現行LOTライト基板の他にDT21非動力台車も流用している。
旧製品LOT台枠への交換で補助導電板が廃止されたがDT21非動力台車と導電板の相性は良好に感じられた。
点灯試験では動態時のちらつきも確認されず通電安定性は再生産品に引けを取らない答へと達した。




クハ100-53(旧製品LOT床板振替施工)。
※弁天橋区仕様。

クハ100-35(ツヌ101F)の台枠更新と並行したクハ100-53(ツヌ101F)は約90分を掛けて竣工に至った。
ただ元クハ100-53用床板の転用としたクハ100-35には然程時間を割かれていない。
工程を振り返ると現行LOTライト基板の装着と[千ツヌ 定員136]電略標記インレタ再転写が壁だったように思える。
前者は数多く捌いてきた工程にかつて生じた事例が重なっただけで完全なる油断と言える。
そして後者もインレタ転写そのものではなくペイントリムーバー式印刷消去失敗痕が隠れていた影響を大きく受けた。
弁天橋区仕様車の仕様変更は各種標記印刷消去が付き物であり典型的な初期竣工車での落とし穴に嵌まった入場だった。
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