試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-193[ツヌ101F-1] 行先表示類変更,旧製品LOT側面窓セル交換,[千ツヌ]電略標記インレタ転写施工

2019-11-04 22:41:05 | 国鉄/JR101系
重複回避。

旧製品原形保持編成に指定されたKATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155:旧製品←ツヌ118F:Mc155)は行先表示類を変更していない。
その結果[13C 千葉]表示がツヌ101F(ツヌ101F-1:Mc193,ツヌ101F-2:Mc148)と被ってしまった。
ツヌ101Fとツヌ118Fには大きなプロトタイプ時差が存在するが余り好ましい状況とは言えなかった。


国鉄101系クモハ101-193(ツヌ101F-1:101系800番代LOT側面窓セル装着車)。

101系800番代LOT側面窓セルの増強を狙いクモハ101-193+モハ100-808(ツヌ101F-1)は明灰色Hゴム支持車に戻される。
一足先に竣工したモハ100-808では[西ムコ]から[千ツヌ]への電略標記変更も並行して行った。
クモハ101-193も[西ムコ]電略標記印刷が残っておりボナファイデプロダクト製[千ツヌ]電略標記インレタ再現に変更する。
運転台付車用側面窓セル(保管品)はムコ予備00F(Mc60),トタ冷房5F(Mc198)の見附統一が絡み101系800番代LOTに偏っている。
KATO製101系用側面窓セルは旧製品LOT,弁天橋区仕様,再生産品LOT(広幅Hゴム支持再現仕様)の識別が難しい。
加えて廃車後に複雑な部品転用,入れ替えが行われたため出自の把握は困難であった。
当然クモハ101-193に充当する側面窓セルは旧製品LOTが理想的である。
ただ必ず旧製品LOT側面窓セル引き当てられるとは限らずモハ100-808と類似の側面見附に至れば不問とする。


入工中のクハ101-75,クモハ101-193 (ツヌ118F,ツヌ101F-1)。

廃車された運転台付塗装変更車は全て101系800番代LOT側面窓セルが取り付けられていた。
ここで側面窓セル捻出候補車両は元クモハ100-39(廃車:トタ5F),クハ101-75(ツヌ118F:旧製品)に絞られた。
元クモハ100-39には第一次補修まで進めた旧製品LOT側面窓セルが装着されている。
但し元クモハ100-108(廃車:元ツヌ118Fクモハ100-108:ツヌ122F)用であり擦過痕が目立つ。
一方クハ101-75クモハ100-174(ツヌ115F:Mc144)の車両更新前に導入したクハ101-75を種車とする。
回着同時はクハ100形用床板を履いておりクモハ100-174への部品供出後にクハ101形へ復帰させた。
これに併せ窓サッシ印刷に劣化が見られない側面窓セルへ交換を行ったが旧製品LOTか判らなかった。
その代わり元クモハ100-39用側面窓セルよりも遥かに状態が良くクモハ101-193との同時入場に決定した。


ライトレンズ角度を変更したLP402前照灯。

行先表示類変更を伴うため先にクモハ101-193の分解へ取り掛かった。
101系800番代LOT側面窓セルは嵌合に癖を有するが運転台付車用はこれに含まれない。
取り外しは滞りなく行え運行番号・行先方向幕部品,LP402前照灯も撤去した。
LP402前照灯はツヌ118Fから本格採用となったライトレンズ角度修正を施す。
だがクモハ101-193用LP402前照灯の嵌合精度は異様に高く微調整が利かなかった。
ライトレンズ内に走る反射部はケーシング内へ組み込むと非常に見難くなってしまう。
そのため何度も再装着を繰り返しどうにかレンズカットらしく見える位置に収めた。


旧製品LOTだった元クハ101-75用側面窓セル。

次にクハ101-75の分解を行い101系800番代LOT側面窓セル装着車へ改め退場させた。
KATO製101系運転台付車両は金型修正時に前面窓角度及び寸法が見直された。
これに連動して側面窓セル運転台側端部も角度が変更され旧製品LOT側面窓セルとの数少ない識別点になっている。
目視では殆ど判らないが側面窓セルと車体LOTが異なる場合には運転台側端部の傾斜が前面窓セルと揃わなくなる。
クハ101-75用側面窓セルをクモハ101-193へ組み込んだところ1-3位側用,2-4位側用とも前面窓セルとの間に隙間が生じた。
弁天橋区仕様や再生産品LOTならば面が揃うはずであり元クハ101-75用側面窓セルは旧製品LOTだと思われる。
何れにせよモハ100-808相当の側面見附が確保される再生産品LOT側面窓セルでも起用するつもりだった。
前途の通り側面窓セル窓サッシ印刷は劣化しておらず現状のままクモハ101-193へ取り付けた。


気長に待ち続けた[西ムコ 定員136]電略標記印刷消去(1-3位側)。

運行番号,行先方向幕部品を嵌め込み[西ムコ 定員136]電略標記印刷の消去へと移る。
ラプロス#8000・ユニクリーナー併用式消去はモハ100-808と同様である。
但し2-4位側電略標記は昇降用梯子モールドと至近距離に存在するためラプロス#8000での印刷崩しを控え気味にした。
そのためユニクリーナーに頼る割合が高くなり両側の[西ムコ 定員136]電略標記印刷消去には約20分を要している。
インクが溶解し始めるまで時間が掛かるのは折り込み済みでありひたすら極細綿棒を当て続けた。
またユニクリーナーは蒸散が早く小刻みに極細綿棒を浸している。
そして[西ムコ 定員136]へと持ち込んだ後は入念に磨きクロスで拭き上げた。




[[千ツヌ 定員136]]:2-4位側。


[[西カノ][定員136]]:クハ101-79(カノ18F)。

いざ[千ツヌ 定員136]電略標記インレタの転写に入ろうとしたところ1.5両分しか残っていないと気付いた。
用途の限られる白文字[千ツヌ]電略標記インレタはツヌ109F(Mc202)で使用した程度である。
だがクモハ101-202,クモハ100-191(ツヌ109F)の何れかで修正転写を行ったらしかった。
転写に失敗すると[千ツヌ 定員144]と台紙下部の[セン 定員136]を組み合わせるしかなくなる。
分割転写はクハ101-79(カノ18F:Mc191)での前例があるが[西カノ],[定員136]には隙間が生じ若干間延びしてしまった。
肝心の[千ツヌ 定員144]電略標記インレタも決して余裕がある状況ではない。
出来るだけ分割転写は行いたくなく台紙をセロハンテープで車体へ厳重に固定して転写した。
ボナファイデプロダクト製インレタは比較的軽い力で転写出来る特性があり無事両側とも[千ツヌ 定員136]電略標記に改められた。




クモハ101-193 [53C 武蔵小金井]:LP402前照灯用レンズ角度・運行番号・行先表示変更施工。

クモハ101-193は2018年6月に寸法が誤っていた前面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーの貼り替えを行った。
エーワン製ラベルは極一部でしか劣化事例が存在せず約1年5箇月が経過した現在でも殆ど変化していない。
101系800番代LOT前面窓セルも継続採用としたため前面見附は行先表示類が変更された程度に留まって見える。
その行先表示類だがツヌ118Fとの重複解消に合わせ全面変更へと踏み切り刷新を図った。
なお苦労して反射部を合わせたLP402前照灯用ライトレンズだが結果はツヌ118Fと同様であった。
多少なりもと黄色5号車両と朱色1号車両では効果に違いが現れると期待していた。
しかし構造上の問題からか車体色には左右されずクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F)全く同じ結果に終わっている。


クモハ101-193 点灯試験[53C 武蔵小金井]:前照灯(LP402前照灯用ライトレンズ角度修正施工)。
※現行LOTライト基板装着車。


クモハ101-193 点灯試験[53C 武蔵小金井]:尾灯。
※現行LOTライト基板装着車。


クモハ101-202 点灯比較[07C 千葉]:ツヌ109F(LP402前照灯用ライトレンズ角度修正未施工車)。
※2ndLOTライト基板装着車。

床板関連に変更は一切無く表示器点灯色変更対策再施工も見送りとした。
LOT不明の運行番号・行先方向幕部品(保管品)を充てたが特に点灯照度への影響は感じられない。
この点は1stLOTライト基板装着車とは異なり現行LOTライト基板装着車の強味だと思う。
なお保管品都合によりクモハ101-202,クモハ100-191には2ndLOTライト基板が廻された。
ツヌ109Fは在籍する津田沼区仕様朱色1号編成,朱色1号混色編成で唯一の2ndLOTライト基板装着編成である。
点灯比較でクモハ101-193クモハ101-202には思いの外前照灯照度に違いがあると判明した。
今後ツヌ109Fを現行LOTライト基板装着編成へ格上げする方向で検討している。




クモハ101-193(旧製品LOT側面窓セル交換施工)。


クモハ101-202(ツヌ109F:再生産品LOT側面窓セル装着車)。

モハ100-808に続きクモハ101-193(ツヌ101F-1)も旧製品LOT側面窓セル装着車へ再変更され竣工した。
旧製品LOT側面窓セルと101系800番代LOT側面窓セルのHゴム支持再現は色温度差が激しい。
側面窓セルを交換しただけながらクモハ101-193の側面見附は大幅に変わっている。
再生産品LOT狭幅Hゴム支持再現側面窓セル装着車のクモハ101-202ともまた一味違う表情になったと思う。
この期に及んでクモハ101-193が旧製品LOT側面窓セル装着車に戻るとは考えていなかった。
それでもツヌ109F,ツヌ110F(Mc195)との差別点が強化され結果的には良かったと思える。




クモハ101-193+モハ100-808 (ツヌ101F-1:旧製品LOT側面窓セル装着車+旧製品LOT側面側面窓セル装着車)。


クモハ101-202+モハ100-256 (ツヌ109F:再生産品LOT側面窓セル装着車+再生産品LOT側面窓セル装着車)。

側面窓セル交換によりクモハ101-193+モハ100-809(ムコ10F:Mc194)時代の面影はモハ100-808の低屋根部に残るだけとなった。
単独増備車が多い101系800番代ユニットはツヌ110F(←ムコ10F)を除きムコ3F-2(Mc56),ムコ予備00Fに分散配置されている。
現在では窓セルの集約で明灰色Hゴム支持再現側面窓セルとの組み合わせが標準化する逆転現象に至った。
だが103系サハ103-772(ツヌ311F:Tc821)以外にも入場を繰り返した101系800番代LOT側面窓セル装着車は老朽化が著しい。
101系800番代LOT側面窓セルは増強が難しく保管品を確保するには捻出に頼るしかなかった。
隔年で仕様変更が続くクモハ101-193+モハ100-808だが今後の改修に寄与してくれると思う。
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