試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ101-295[ツヌ101F] ウエイト事前防錆対策,2-4位側車両番号標記インレタ再転写施工 ※'旧製品

2019-11-08 21:46:39 | 国鉄/JR101系
単独増備車。

2015年12月に出場したKATO製国鉄101系ツヌ101F(Mc148→ツヌ101F-2)は初の保留車活用を図った編成であった。
うち4両には旧ツヌ123F(Tc78),旧ツヌ124F(Tc74)の車体更新で保留車に廻った旧製品車両を起用した。
不足する5両には弁天橋区仕様(Mc170),弁天橋区仕様Assy車体組立車が充当され導入コスト削減を図っている。


国鉄101系サハ101-295(ツヌ101F)。
※旧製品。

クモハ101-148,クハ100-53(ツヌ101F:弁天橋区仕様)の種車はクモハ101-170,クハ100-86(Mc170)である。
新製投入車ではあるが両車とも車体更新を視野に入れ事前に投入したセットバラし品だった。
またモハ100-103,モハ100-117,モハ100-170(ツヌ101F)にはモハ100-232Assy車体(弁天橋区仕様)へ手持ちの部品を組み合わせた。
だがツヌ101Fの組成過程でどうしても賄えなかった車両がサハ101形200番代だった。
弁天橋区仕様(Mc170)はクモハ101-170+モハ100-232+クハ100-86の3両編成でリリースされた。
そのためモハ101形,サハ101形,サハ100形が存在せず弁天橋区仕様Assy車体での竣工は望めなかった。


入工中のサハ101-295。

当時モハ101形,サハ101形に保留車は無くサハ101-233(ツヌ118F:旧製品)を別途増備しサハ101-295(ツヌ101F)用種車とした。
唯一ツヌ101F組成準備車として新規導入したサハ101-233だが番代区分変更が不要だったため床板交換を経ていない。
その結果サハ101-295は10両で最も経年の高い旧製品LOT床板装着車となっている。
竣工後は3+4+3編成と言うツヌ101F(T'c30)の特殊性も重なり入場機会を得られないまま現在に至っていた。
2019年11月に回着した十七代目ツヌ118F(Mc155:旧製品)ではクモハ101-155以下9両の激しいウエイト腐食に苛まれた。
錆の塊と化したウエイトの修復に追われツヌ118F(Mc155)として出場を迎えるまで大幅な時間を要している。
これまで在籍するKATO製101系でウエイトの錆は発生していなかったがツヌ118Fが出場した後から急に不安を抱き始めた。


錆取り作業を要さなかったウエイト。

一足先に竣工したモハ100-117,モハ100-170,クハ100-53(ツヌ101F-2)の整備ではウエイト点検が新たな工程に追加される。
モハ100-117,モハ100-170は101系0番代2ndLOT(トタムコ3F:Mc78)床板装着車のためか状態は良かった。
またクハ100-35(ツヌ101F:旧製品)と床板を振り替えたクハ100-53もウエイト断面への防錆対策施工だけで済んでいる。
しかしクハ100-35はクモハ101-131,クモハ101-130,クハ100-30(ツヌ101F:旧製品)と揃って2016年7月の入場で分解されていた。
これに対して一度も風通しが行われていないサハ101-295用床板はウエイトの腐食進行が危惧された。
よって入場させたサハ101-295の作業は床板整備が第一工程となった。
クモハ101-155以下9両(ツヌ118F)と同程度の修正も有り得ると思われ錆取り作業に備え当初より金工用鑢を用意していた。
ところがサハ101-295床板は何処にも全く腐食の影が伺えない良好な状態を示す。
ツヌ118Fと同一LOTのサハ101-295用床板だがウエイトは断面への防錆対策のみで整備を終えている。
どの様な環境に置かれていたか判らない十七代目ツヌ118Fはあくまで特殊事例だったのかもしれない。




[サハ10[1][-][29][5]]:2-4位側。

2015年12月はラプロス式改番を採用し始めた頃に当たりサハ101-233の車両番号標記周囲に妙な艶は見られない。
但し2-4位側の車両番号標記インレタ転写は完全なる失敗で[サハ101-295]に乱れがあった。
竣工当時から再転写が浮上していたが結局修正時期を逃し放置され続けてきた。
ツヌ101F-2の入場は[サハ101-295]標記の見附改善を図るまたとない機会と言えた。
インレタの組み合わせは[サハ]+[101]+[-295]とした記録が残っているが組標記を活用したとは思えない配置を晒している。
ただ[サハ101-295]までは継続使用が可能と判断し節約式改番での対応に決定した。
追加転写用車両番号標記インレタには[サハ101-295]のフォント太さに合わせた高経年台紙を複数起用する。
各高経年インレタから所要標記を選び[サハ10]+[1]+[-]+[29]+[5]での組み合わせに至った。
このうち[サハ101-295]は三度の転写剥離に襲われ差し込み転写で逃げ切っている。




サハ101-295(2-4位側車両番号標記インレタ再転写施工)。
※旧製品。

1-3位側の[サハ101-295]標記には乱れが無く修正転写は2-4位側だけ施した。
節約式改番と継ぎ接ぎ転写が重なったがそれなりの標記配置に達したと思う。
その他項目は弁天橋区仕様屋根板,側面窓セル装着車である事から車体の拭き上げが中心になった。
実質僅か2工程で留まったサハ101-295(ツヌ101F)だが車両番号標記インレタ再転写に苦戦し約60分を費やして竣工した。
手持ちのインレタでは[サハ]標記が少ない状況に置かれているため何れにせよ全桁転写は採用出来なかった。
時間経過とともに高経年台紙の転写力低下が目立ち始めており早急に車両番号標記インレタを手配したい。


クモハ101-148+モハ100-170 (ツヌ101F-1:元クモハ101-170+元モハ100-232)。
※弁天橋区仕様。


モハ100-103+サハ101-295 (ツヌ101F:元モハ100-232+元サハ101-233)。
※弁天橋区仕様+旧製品。

なおサハ101-295用台枠は両側ともセンターピン部に亀裂が走っていた。
しかしながらDT21非動力台車の締結は通常通り行えスプリング機構も機能しており不都合無く思えた。
生憎サハ101形200番代用床板(保管品)の絶対数が少なく転用は今後の増備に影響を与える可能性がある。
そのため取り敢えず流用にて車体と嵌合させ現状を確認している。
モハ100-103(5号車)との連結試験では極端な車体高差が発生しなかったため台枠交換は見送りとなった。
しばらく使用可能と思われるが万が一に備えサハ101形200番代用床板1枚をサハ101-295の予備品兼用にする予定である。
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