試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ100-162[ツヌ116F] 前面窓支持色変更,DT21非動力台車交換施工 ※旧製品

2020-02-03 23:46:52 | 国鉄/JR101系
10号車。

現行LOTライト基板更新がKATO製国鉄101系ツヌ116F(T'c91:旧製品)の前回入場名目であった。
この際入場したクモハ101-154,クモハ100-162(ツヌ116F)は第一次車体改修に相当する整備が施される。
当時十七代目ツヌ118F(Mc155→ツヌ118F:旧製品)はまだ回着しておらずウエイトには全く手が加えられなかった。


国鉄101系クモハ100-162(ツヌ116F)。
※旧製品:車体改修施工車。

ツヌ116Fではウエイト腐食基準をモハ100-168(2号車)に定めモハ101-217(5号車)までは部分修正で切り抜けられてきた。
運転台付中間組込車も例外ではなくクハ101-49(4号車),クハ100-60(3号車),クハ100-91(7号車)を続けて竣工させた。
ところがサハ101-250(8号車)から様相が急変しウエイト防錆対策は一転全区間研磨へと変更される。
続けて入場させたモハ101-213(9号車)でも好転の気配が伺えず最早床板改修基準は存在意義を失った。
よってクモハ101-154(1号車),クモハ100-162(10号車)をモハ100-168と同格に扱える状況ではなくなっている。


入工中のクモハ100-162。

一連の入場ではクハ101-83(ツヌ107F:Tc83)に転用したクハ101-78(ツヌ123F:Tc78)用床板でも激しいウエイト腐食に見舞われた。
車体更新車へと格上げされたクハ101-78(弁天橋区仕様)だが床板は旧クハ101-78(旧製品)用を流用した。
竣工時期が近いモハ101-213,クハ101-78,サハ101-250の改修結果を踏まえウエイト腐食に対する先入観を振り払っている。
2018年11月に現行LOTライト基板更新を行ったクモハ100-162は前尾灯点灯に不安を抱えたまま竣工させた。
その後約1年3箇月が経過した現在でも点灯具合は変わっておらずクモハ101-154(ツヌ116F)より先に入場となった。


インク除去に失敗した運転台側前面窓。

ツヌ118Fが出場するまでツヌ116F-2(T98:3+7編成)を暫定旧製品原形保持編成に指定していた。
そのためツヌ116Fにはカノ1F(Mc178:旧製品)から開始した前面窓支持色変更が施されていない。
だが暫定旧製品原形保持編成としての役割を終えサハ101-98(元ツヌ116F-2)もカノ10F(Mc139)用種車へ転出となった。
旧製品保持編成はツヌ102F(Tc75),ラシ106F(Mc191)以外の前面窓支持色変更施工が確定していた。
以後3+4-3編成で一本化されるツヌ116Fにもようやく前面見附向上機会が訪れている。


前面窓セルを振り替えたクモハ100-162,クモハ100-149 (ツヌ116F,ツヌ123F)。

前面窓支持色変更はクハ101-48,クハ100-46(ツヌ125F:Tc48)以来約5箇月振りの施工となる。
旧クハ101-64,旧クハ100-34(元ツヌ108F:Mc133)より続くガンダムマーカー式に変更は無い。
ところが施工期間が開いたせいか手捌きに狂いが生じ運転台側前面窓下部へのインク侵出を許した。
このインク除去にも失敗し急遽クモハ100-149(ツヌ123F:7号車)と前面窓セルを交換している。
なおツヌ123Fが次期改修入場編成に内定済のためクモハ100-149の組み立ては行っていない。


固定化したLP402前照灯(クモハ100-162)。

第一次車体改修を終えていたクモハ100-162だがLP402前照灯用ライトレンズ角度変更は施工項目に含まれなかった。
修正代は僅かだった一方ライトケースと車体の相性が悪く微妙なずれ動きを抑制できなかった。
挿入中にはそれなりの抵抗を感じるものの車体へ収まると同時に症状が現れる。
廃車発生品への交換でも解消されない可能性が考えられたため継続採用とし木工用ボンドで固定した。
ライトレンズ後端部を保護する必要性から木工用ボンド塗布箇所はLP411前照灯用ライトレンズ欠き取り部に限定している。


交換に踏み切ったDT21非動力台車 (クモハ100-149用床板,クモハ100-162用床板)。

現行LOTライト基板更新入場でもクモハ100-162用DT21非動力台車には劣化した黒染車輪が流用された。
当時は旧製品先頭車両の現行LOT台枠更新が選択肢に残っており根本解決を先送りしたと思われる。
前尾灯点灯不具合は1stLOTライト基板装着時代から続く現象で黒染車輪に疑いが掛かる。
組立保留となったクモハ100-149が今後先頭車両へ異動する確率は限りなく低い。
そこで踏面状態に勝るクモハ100-149用DT21非動力台車をクモハ100-162用へ転用した。


事前防錆対策で切り抜けたクモハ100-162用床板。

ある程度のウエイト腐食を前提に分解したクモハ100-162用床板だったが予想とは異なっていた。
綺麗なウエイト断面が維持されており施工はマッキーでの事前防錆対策だけで構わなくなった。
ところが一時期採り入れていたウエイト固定化に邪魔され一旦導電板及びライト基板を撤去している。
ゴム系接着剤を全て取り除き製品原形へ戻した上で床板の組み立てに取り掛かった。
なお前回入場時に旧クハ100-91用導電板と交換した経緯があり慎重な作業を心掛けた。




クモハ100-162 [13C 三鷹]:前面窓支持色変更済前面窓セル交換,LP402前照灯用ライトレンズ角度変更施工。
※旧製品。


クモハ100-174 [09C 津田沼]:ツヌ115F(LP402前照灯用ライトレンズ角度変更施工車)。
※再生産品。

僅かながら前面窓セルには個体差が存在し車体との嵌合に影響を及ぼす場合がある。
クモハ100-162での前面窓セル交換は裏目に出てしまい従前に比べ嵌合精度が異様なほど高くなった。
ガンダムマーカーはHゴム支持モールド断面に沿って塗布しているため当然車体への組み付けは固くなる。
然程被膜強度が高くないガンダムマーカーのインク剥離に気を揉んだが無事装着まで漕ぎ着けた。
他前面窓支持色変更施工車と同様旧製品特有の違和感を抱く前面見附は和らげられたと思う。


クモハ100-162 点灯試験[13C 三鷹]:前照灯(DT21非動力台車交換施工)。
※旧製品:現行LOTライト基板更新車。


クモハ100-162 点灯試験[13C 三鷹]:尾灯(DT21非動力台車交換施工)。
※旧製品:現行LOTライト基板更新車。

DT21非動力台車こそ交換したが竣工当時から履き続ける床板が点灯不良の原因かもしれなかった。
KATO製101系中野区,津田沼~習志野区仕様の先頭車両は車体LOTに関わらず旧製品LOT床板化が進行中である。
点灯試験の結果次第では先頭車両へ充当できない旧製品LOT床板が発生する可能性があり取り扱いに苦慮するところだった。
クモハ100-149用DT21非動力台車に交換した効果は即時現れクモハ100-162の床板振替は回避されている。
点灯不具合が解消されたクモハ100-162(ツヌ123F)は長年の弱点を払拭する竣工となった。
この記事についてブログを書く
« モハ101-213[ツヌ116F] 車体... | TOP | クモハ101-154[ツヌ116F] 車... »