試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ101-98[元ツヌ116F-2] 車体改修 (ウエイト事前防錆対策施工,ツヌ116F-2(T98) 廃止) ※旧製品

2020-01-25 23:57:16 | 国鉄/JR101系
離脱。

KATO製国鉄101系ツヌ116F(Mc154:旧製品)の初出場は2014年6月まで遡る。
種車は六代目ツヌ118F(Mc155:旧製品)でクハ100-91(ツヌ116F-1:T'c91)を組み込む3+4-3編成に仕立てた。
だが離合編成が少なく2016年11月に波動用のサハ101-104(旧ツヌ116F-2:T104)を竣工させた。


国鉄101系ツヌ116F (1979/X)。
ツヌ116F-2:(Mc154-M'168-T'c60+Tc49-M217-M'210-)T98(-T250-M213-M'c162)。
※旧製品:イメージ編成(1979/4)。

3+7編成も組成可能となったツヌ116Fであるがサハ101-104の種車には元サハ100-99(元ツヌ113F:再生産品)が起用された。
新旧LOT混結編成から脱出すべく先ずサハ101-104にてサハ101-88(旧ツヌ113F:Tc74)の車体更新を行った。
次に捻出した旧サハ101-88(旧製品)をサハ101-98へ改番し旧製品車両で揃ったツヌ116F-2(T98)が出場する。
ツヌ116F-2はイメージ編成ながらツヌ118F(旧製品)の面影を残す貴重な存在となりその後旧製品保持編成に指定される。
当時はまだツヌ118F(Mc155)を再生産品で増備する可能性が残っており前面窓支持色変更施工対象には含めなかった。


入工中のサハ101-98(ツヌ116F-2)。

結局ツヌ118Fは旧製品での導入へと傾き2019年11月にツヌ118F(Mc155:旧製品原形保持編成)が出場する。
その結果ツヌ118Fと外観差の少ないツヌ116F-2は存在意義を失い廃止が決定した。
ツヌ116Fから離脱するサハ101-98は旧モハ100-256(元ラシ107F:Mc202)の救済計画に則り一旦保留車へ廻す。
また原形を残していたクモハ101-154,クモハ100-162(ツヌ116F)も前面窓支持色変更が可能となった。
更にKATO製101系での老朽化対策を進めるためツヌ116Fは全車の改修入場へと至っている。


腐食とは無縁だったウエイト。

先発入場車にはカノ10F(Mc139)へ転用予定のサハ101-98を抜擢した。
サハ101-98の出自は六代目ツヌ118Fを改番したクモハ101-154以下9両(ツヌ116F-1)と異なる。
流転の激しい車両で初竣工当時はサハ101-264(旧ラシ104F-1:T264)を名乗っていた。
その後モハ101-231(旧ツヌ122F:Mc155)→サハ101-267(旧ツヌ122F)→サハ101-88を経てサハ101-98に辿り着いている。
形式変更を伴った関係から台枠交換が度重なっておりクモハ101-154以下10両よりも状態は良好だと思えた。


台車枠交換を行ったDT21非動力台車 (旧製品LOT,再生産品LOT)。

旧モハ101-231は旧サハ101-88への番代区分変更に際し手持ちのサハ101形0番代用部品を寄せ集めた。
この時採用したサハ101形0番代用床板とDT21非動力台車は再生産品LOT品であった。
ウエイトは非常に綺麗な状態が保たれており座席部品裏面の擦過痕も殆ど見られなかった。
よって錆取り作業は発生せずウエイト断面をマッキーで塗り潰す事前防錆対策のみに留まっている。
一方カノ10F用保留車と揃えるため旧製品LOT用DT21非動力台車への交換が必要になった。


車体清掃に移るサハ101-98。

偶然にも別形式での部品捜索時に旧製品LOT用DT21非動力台車を発掘したばかりだった。
DT21非動力台車の単独保管品は珍しくサハ103形750番代編入車が出自だと思われる。
但し黒染車輪及び台車集電板の状態が思わしくなかったため各々を振り替えサハ101-98に転用している。
サハ101-98用DT21非動力台車も走行履歴を隠せないが待機中のカノ10F用保留車と同程度であり問題視していない。
また宙に浮いていた再生産品LOT用DT21非動力台車は元クモハ100-39(廃車:トタ5F)に取り付けた。


組み立てた元クモハ100-39,サハ101-98 (廃車,元ツヌ116F-2)。

分解時に黄色5号塗料粉が舞い散ったため車体は全部品を取り外しての整備となった。
車体内側,天井表面の清掃は定番化したアルコールクロス式にて塗料粉を削ぎ落としている。
窓サッシ印刷の劣化が心配された側面窓セルだが磨きクロスでの拭き上げ後も剥離は全く生じなかった。
その代わり1-3位側用,2-4位側用ともモールド断面には大量の黄色5号塗料粉が付着しておりこれの除去に追われている。
塗装被膜は車両番号標記周囲の転写糊が目立った程度で比較的早期に清掃を終えた。




サハ101-98(元ツヌ116F-2:旧製品LOT品DT21非動力台車交換施工)。
※旧製品:車体改修。


旧モハ100-256(元ラシ107F:動力ユニット搭載車)。
※旧製品:カノ10F用保留車。

暫定竣工したサハ101-98(元ツヌ116F-2)は旧モハ100-256のユニット相手に内定している。
再入場に際しモハ101形用床板へ交換となるがカノ10F用保留車にはサハ101形0番代が含まれていない。
またカノ10Fは[西カノ]電略標記に変更する計画があるため出来るだけ作業時間を確保したかった。
種車こそ押さえられていないもののサハ100-97(カノ10F)は全標記印刷消去に加え部品交換を要する。
サハ101-98用床板の先行改修はサハ100-97への転用を前提としており工程数削減に寄与してくれると思う。
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