試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ100-168[ツヌ116F] 車体改修 (ウエイト防錆対策,側面窓セル窓サッシ印刷補修施工) ※旧製品

2020-01-26 23:53:36 | 国鉄/JR101系
2号車。

2016年11月からKATO製国鉄101系ツヌ116F(ツヌ116F-1:T'c91,ツヌ116F-2:T104→ツヌ116F-2:T98)は11両体制が続いていた。
サハ101-98(元ツヌ116F-2:T98)の脱車によりツヌ116F-2は廃止され10両体制(ツヌ116F-1→ツヌ116F:T'c91)へと復帰している。
引き続きクモハ101-154以下10両(ツヌ116F)の改修を進めるがサハ101-98(旧製品)とは異なる展開が予想された。


国鉄101系ツヌ116F 第二次冷房改造車組込編成(1979/3)。
[ツヌ116F]:Mc154-M'168-T'c60+Tc49-M217-M'210-T'c91_T250-M213-M'c162。
※旧製品。

基本的に六代目ツヌ118F(Mc155)の改番車で揃うがクハ100-91(7号車)は四代目ツヌ118F(→旧ツヌ107F:Tc83)を出自とする。
サハ101-98は旧ラシ104F(Mc136),旧ツヌ122F(Mc155),旧ツヌ113F(Tc74)を経由してツヌ116Fに加わった車両だった。
この間形式変更や番代区分変更が行われており最終的に足廻りは再生産品LOT部品で固められた。
一方クモハ101-154以下10両の異動歴は無く部品も初出場を迎えた2014年6月当時と殆ど変わっていない。
そのため経年は一気に高まり軽度の改修で暫定竣工させたサハ101-98よりも老朽化が進行していると思われた。


入工中のモハ100-168。
※旧製品。

従ってツヌ116Fの改修はここからが本番と言え手始めにモハ100-168(2号車)を入場させた。
ウエイトの腐食状況は入場機会が巡ってこなかったモハ100-168にて大凡掴めると思えた。
仮にツヌ118F(Mc155:旧製品)と変わらない状態であれば床板関連工程は大幅な遅延が避けられなくなる。
1両単位での錆取り作業は効率が悪く舞い散った錆粉の後始末にも手間を要する。
場合によっては一旦改修入場を中断し廃車発生品の先行整備へと移行する展開も視野に入れた。
最悪の状態を覚悟して分解したモハ100-168用床板だったがウエイトは部分腐食に留まっていた。




防錆措置後に方転したウエイト。

まだ極初期段階であり座席部品裏面,台枠表面への錆粉付着も一切見られなかった。
よって当該部のみの錆取り作業に絞り込み全ウエイト断面の平滑化は見送りとした。
防錆塗装代わりのマッキー塗布時にもざらついた感触は伝わって来なかったため経年を考えれば申し分ない状態であった。
なおモハ100形台枠は1エンド側に座席部品押えを持つが何故かウエイトの組込方向には個体差が存在する。
どちらが正規か判断が難しくモハ101形,サハ101形に倣い台枠座席部品押え側とウエイト二股側を揃えた。


復活させた側面窓セル窓サッシ再現。

車体内側状態はサハ101-98と変わらず浮き立つ黄色5号塗料粉をアルコールクロスで拭き上げた。
入場前から斑点状剥離を抱えていた側面窓セル窓サッシ印刷は磨きクロスによる清掃で更に悪化している。
斑点状剥離は部分剥離まで進行したものの他窓サッシモールドの状況には変化が無く部分修正にて対処した。
KATO製101系に於ける油性メタリックマーカー式補修はクモハ100-131(ツヌ133F:Mc118)以来約1箇月振りの施工となった。
1-3位側用:中段サッシ,2-4位側用:下段サッシと対照的な補修が行われたが結果は悪くないと思う。




モハ100-168(ツヌ116F:DT21非動力台車振替,側面窓セル窓サッシ印刷補修施工)。
※旧製品:車体改修。

四代目ツヌ118F,六代目ツヌ118Fの経年は約13年9箇月に達し回着からも約5年7箇月の月日が流れた。
しかし十七代目ツヌ118F(Mc155→ツヌ118F)ほど荒廃しておらずモハ100-168(ツヌ116F)は順当な竣工に至った。
今後はモハ100-168を改修の基準とするが状況次第では廃車発生品に頼る機会があるかもしれない。
なお前面窓支持色変更施工が控えるクモハ101-154,クモハ100-162(ツヌ116F)は入場後半へ廻す。
ひとまず旧製品LOT床板を履くクハ101-49,クハ100-60(4,3号車)の台枠更新に取り掛かる予定である。
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