試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-154[ツヌ116F] 現行LOTライト基板更新,行先変更施工 (クモハ101-170[Mc170] ライト基板振替施工) ※旧製品

2018-11-25 21:37:33 | 国鉄/JR101系
改善。

当初KATO製国鉄101系ツヌ116F(Mc154)はクモハ101-154,クモハ100-162の現行LOTライト基板更新単独施工予定していた。
その途中で一時的に消滅している[三鷹]表示編成復活が追加された。
しかもクモハ100-162(旧製品)にて余計な導電板折損をやらかしクハ100-91(ツヌ116F-1:旧製品)での修繕を余儀なくされている。


国鉄101系クモハ101-154(ツヌ116F)。
※旧製品。

ようやく段取りが良くなった現行LOTライト基板への更新は容易く終えられるはずであった。
本来であれば既にツヌ105F(Mc154)の組成準備に着手していてもおかしくない頃合いである。
飛んだ失策が響きクモハ101-154(旧製品)は入場が大幅に遅れた。
クモハ100-162とは異なりクモハ101-154の前尾灯点灯は非常に安定している。
従って導電板に手を伸ばす必要は無く床板関連項目は現行LOTライト基板への更新で済むと思われた。
少しでも遅延を取り返すべく作業に取り掛かった。


入工中のクモハ101-170,クモハ101-154 (Mc170,ツヌ116F)。

先のクモハ100-162ではクハ100-91に取り付けていた現行LOTライト基板を転用した。
まだ他編成には現行LOTライト基板更新対象車が残っておりツヌ116F内の振替えにて対処している。
ツヌ116Fに組み込まれている運転台付中間組込車のうちクハ101-49,クハ100-60(旧製品)は1stLOTライト基板装着車だった。
編成内での振替えは行えず保留車のクモハ101-170(Mc170:弁天橋区仕様)と入れ替えを図る。
新金型車体を持つクモハ101-170はツヌ105F用組成準備車に指定されていた。
組成都合から8号車への充当が確実で1stLOTライト基板振替による不都合は発生しない。


ジャンパホース補修と行先方向幕交換を行ったクモハ101-154。

クモハ101-154はペイントリムーバー式改番車である。
極初期に施工したせいか車両番号標記周囲の仕上げが不足していた。
インレタ転写糊の除去が不十分で一部は黒く汚れている。
側面窓セルも全体的に曇りが著しく放置すると窓サッシ印刷の劣化を呼び込みそうだった。
そこで所要時間が計算できる現行LOTライト基板更新は後に廻し車体補修から整備を開始した。
一度分解しかけたクモハ101-154を組み直す。
インレタ再現による[クモハ101-154]標記を崩すと新たな工程が発生するため慎重に車体の清掃を施した。
粘度の強い転写糊に手を焼かされたが染みのような汚れは大半が取り除けた。


分解されたクモハ101形用床板 (クモハ101-170用,クモハ101-154用)。

清掃のために側面窓セルまで取り外す羽目になった。
幸い曇りは側面窓部のみに限られており窓サッシ印刷には影響を及ぼしていない。
磨きクロスを擦り当てても印刷が剥がれる気配が感じられず補修は無用であった。
車体を分解した序でに行先方向幕を交換する。
切り出し済保管品の中でも状態の良い[三鷹]幕を抽出した。
[三鷹]表示はほぼ中央にありクモハ100-162用とは趣が異なる。
またジャンパホースの黒色再現に剥げが発覚し超極細マッキーで隠蔽を図った。
想定より項目が増えてしまい床板関連の整備に取り掛かるまで約20分を要している。


相互交換を行ったライト基板 (クモハ101-170用台枠,クモハ101-154用台枠)。

現行LOTライト基板への更新は表裏を間違えない事だけが注意点となる。
但しクモハ101-170用床板は再生産品LOT相当品であり補助導電板とライトスイッチ部品の撤去が欠かせない。
何れも座席部品取付後に挿入するためクモハ101-154用台枠の組み立てを優先した。
出来ればクモハ101-154用台枠の導電板は手を出したくなかった。
しかし車体不等沈下を抱えており引き抜かざるを得なくなる。
寄りによって原因は2エンド側導電板の湾曲で局所的な修正を行うと折損の危険性が高まる。
M字形成形部は角度を保持する必要があり車体中央付近から2エンド側を大きく撓ませ修正を図った。


2エンド側端部まで届いた導電板(クモハ101-154用台枠)。

修正された導電板だが台枠への組み付けも壁となる。
台枠へ挿入する際に再び導電板を撓ませなければならない。
せっかく元に戻せた2エンド側の保全に努めた代わりに運転台側は差し込みが窮屈となった。
ライト基板端子と接するM字形成形部の変形防止策として2エンド側は台枠端部のストッパーを越えさせる。
そして運転台側導電板先端を僅かに押し込みながら導電板を平行移動させ復旧まで漕ぎ着けた。
入場前は湾曲が災いし2エンド側導電板先端が台枠端部から大きく離れていた。
旧製品LOT台枠では原則的に連結面側へ導電板を偏位させて取り付けを行っている。
導電板の撓みは大凡解消されたらしく台枠裏面スリット部の端へ届くまでに修正された。


水性マッキーを塗布した表示器用プリズム先端(クモハ101-154用床板)。

一山を超えた直後にダミーカプラーの脱落に見舞われた。
ツヌ116Fには純正ダミーカプラーを取り付けている。
この症状はクハ481形300番代用ダミーカプラー(Z04-0407)を代打起用した準再用品で多発していた。
既に木工用ボンドで固定する対策が採り入れられており同一方式で再脱落を防いでいる。
続けて現行LOTライト基板更新工程では定番である表示器用プリズム先端の塗り潰しを行った。
プリズムケースにはクイックヘッドマーク用マグネットが残る。
これはクモハ100-162用プリズムケースと同一仕様であり存置した。


導電板取付脚を有するクモハ101-170用台枠。

クモハ101-154用床板の整備に一区切りがつき作業はクモハ101-170用台枠へと戻る。
再生産品相当LOT台枠は導電板抑えに加え取付脚が追加された。
導電板もM字形成形が廃止され凸形に改められている。
そのため組み上げは非常に行い易くなった。
座席部品を取り付ける際のウエイト暴れも生じ難く台枠への固定は施していない。
補助導電板とライトスイッチ部品を挿入せずに床板を組み立てる。
その後ライトスイッチカバーを取り外し各部品を取り付けた。


問題無く動作するライトスイッチ部品(クモハ101-170用床板)。

入場前からクモハ101-154はライトスイッチ機構が殺されていた。
先頭車両は常時点灯を原則としており特に不自由していない。
その代わりライトスイッチ機構が正常に機能するかも判らない。
クモハ101-170用床板に取り付けた1stLOTライト基板は敢えて前照灯用端子の薄型化を見送った。
[OFF]位置に入り難いか未知数だったため再生産品相当LOT台枠でも動作不良が発生するか確認を行っている。
結果は良好で現行LOTライト基板装着時と変わらない動きを見せた。
成形色が乳白色に変更されており材質も異なると思われる。
前照灯用端子部との摺動抵抗も変化していると予想され再生産品LOT床板は中間組込車への充当が適しているかもしれない。




クモハ101-154 [13C 三鷹]:ジャンパホース補修,行先方向幕交換施工。
※旧製品。

クモハ101-170(Mc170)は1stLOTライト基板へ振り替えたのみで暫定竣工させた。
従って外観に変更は無く行先表示類も[13C 千葉]のままである。
行先方向幕交換はツヌ105F組成開始まで先送りとし運転台付中間組込車4両での配分を考えたい。
一方クモハ101-154も[三鷹]幕に変更された以外変わらなく見える。
ジャンパホースの補修部は俯瞰が多い走行時には全く目立たない箇所となる。
しかし塗料剥離を引き起こしかねず表面保護を重視した。
まだ予備品のホース付ジャンパ栓納めは多数残っている。
交換も可能だったが老朽化による折損等が生じるまで装着品を使い続ける方向である。




クモハ101-154 点灯試験[13C 三鷹]:現行LOTライト基板更新施工。
※旧製品。


クモハ100-162 点灯試験[13C 三鷹]:ツヌ116F(現行LOTライト基板更新車)。
※旧製品。

照度低下が著しかった前尾灯及び表示器類は現行LOTライト基板更新により輝きを取り戻した。
特に運行番号表示器,行先表示器の発光には雲泥の差がある。
行先変更によりツヌ116Fは西行へ改められる。
そのためクモハ101-154の表示器類が浮かび上がるように変わった効果は大きい。
点灯機会は減少するものの前照灯も光束が広がり相応の答を得た。
101系用Assyライト基板は単価が高く積極的な投入が憚られる。
当面は2ndLOTライト基板を含めた在籍車両同士での振替えで凌ぐつもりである。




クモハ101-154(車体不等沈下修正施工)。
※旧製品。

予定には無かった車体清掃が加わりクモハ101-154の側面見附は向上したと思える。
側面窓セル窓サッシ印刷が劣化する前の入場も幸いした。
車体不等沈下も解消され各種課題は消え去った。
現行LOTライト基板更新よりも他項目に重点が置かれたがツヌ116Fでの作業遅延は取り返せたと思う。
ただクモハ101-154の経年が高い事実に変わりはなく車体更新対象からも外れている。
如何に現状を維持していくかが今後の課題と言えよう。


クモハ101-154+モハ100-168 (ツヌ116F:旧製品+旧製品)。

クモハ101-154の竣工を以てツヌ116F(Mc154←ツヌ116F-1:T'c91,ツヌ116F-2:T98)は再出場となる。
在籍中のKATO製101系旧製品車両は初期竣工車が多数を占める。
十分な手入れを受けられなかった車両が入場した場合には作業項目の増加が予想される。
クモハ101-154でも作業開始後に気付いた修正点が存在した。
遠回りこそしたが改修入場に向けて良い事例になった。
以後は余裕のある作業工程を組み老朽化進行抑止を図る。
この記事についてブログを書く
« クハ100-91[ツヌ116F-1] 第二... | TOP | 国鉄101系津田沼電車区116F [... »