試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ101-213[ツヌ116F] 車体改修 (ウエイト防錆対策,2-4位側車両番号標記修正転写施工) ※旧製品

2020-02-02 23:54:12 | 国鉄/JR101系
9号車。

KATO製国鉄101系ツヌ116F(T'c91:旧製品)のウエイト状況はモハ100-168(2号車)を老朽化基準に据えていた。
モハ100-210(6号車:動力ユニット搭載車)を除く5両までは目論見通りに改修が完了している。
竣工車には四代目ツヌ118F(Mc155)から異動したクハ100-91(7号車:第二次冷房改造車)も含まれた。


国鉄101系モハ101-213(ツヌ116F)。
※旧製品。

未改修で残る4両は六代目ツヌ118Fが種車でありモハ100-168と同様の床板改修規模になると思われた。
しかしサハ101-250(8号車)のウエイト断面は腐食が著しく全面的な錆取り作業を必要とした。
予想だにしない事態に襲われ次発入場へ廻したモハ101-213(9号車)は改修の雲行きが怪しくなった。
最悪の場合十七代目ツヌ118F(旧製品→ツヌ118F:Mc155)並の腐食進行も考えられる。
モハ101-213は長尺ウエイト装着車でもあり十分な作業時間を確保し入場させた。
どころが亀裂が入ったような2-4位側用側面窓セルが目に止まり車体整備を第一工程へ前倒ししている。


入工中のモハ101-213。

入場前には必ずエアーダスターを吹き付けているが側扉窓を横切る細線は消えなかった。
無闇に振れると状態を悪化させる危険性が考えられクロスでの拭き上げは取り止めた。
旧製品LOT側面窓セル(廃車発生品)は改修入場車の状態や仕様に合わせ都度転用を行っている。
そのため現在は大幅に数が減少しまだ第一次窓サッシ印刷補修で中断された個体しか残されていない。
1-3位側用,2-4位側用を対で管理している関係上片側だけの交換は気が進まなかった。
先ずはモハ101-213用側面窓セルの継続使用が可能か判断するため現状確認に取り掛かった。


埃が纏わり付く車体。

念のため101系800番代LOT窓セル装着車と同一方式で2-4位側用側面窓セルを撤去した。
1エンド側,2エンド側妻板双方とも妻面窓セルごと外側へ撓ませ両側から掛かる圧の軽減を図っている。
ところが取り外した2-4位側用側面窓セルは亀裂どころか擦過痕すら見当たず呆気に取られた。
亀裂に見えた細線は側面窓セルと車体の間に噛み込まれた埃が原因であった。
ひとまず廃車発生品を持ち出す必要は無くなったがモハ101-217(ツヌ116F:5号車)よりも車体の埃付着量が多かった。
車体断面を含めアルコールクロス式にて清掃し組み立て時もエアーダスターを吹き付ける二重の埃除去対策が施された。


錆粉が目立つ台枠(1エンド側)。

車体清掃中に2-4位側[モハ101-213]標記インレタを崩してしまったが状態が不安視される床板改修へ移行している。
モハ101-213用ウエイトの現状は腐食具合に差が見られたモハ101-91(ツヌ118F←モハ101-91:十七代目)用と酷似していた。
小波立つ断面処理も似通っており錆取り作業はモハ101-91(ツヌ118F)に倣い平形鑢と丸棒鑢を使い分けた。
研磨は全区間が施工対象とされ先ず断面全体へ平形鑢を当て次に丸棒鑢で凹部の錆を削り取った。
但しモハ101-91用ウエイトとは異なり表裏面の研磨は不要と判断している。
マッキーでの腐食再発防止措置はモハ101-217,サハ101-250に引き続きインクを復層化した。


改修が完了したモハ101-213用床板。

初分解となったモハ101-213用床板だが1-3位側用,2-4位側用導電板には揃って指紋形の酸化箇所があった。
導電板はスプリング機構に直結する部品であり湾曲防止のためラプロス#2400へ番手を落とし研磨した。
クハ101-49(ツヌ116F)の入場ではクハ101-83(ツヌ107F:Tc83),クハ101-78(ツヌ123F:Tc78)との床板三角交換が行われた。
この際ウエイト腐食が進行していたクハ101-78用床板では台枠表面に固着した錆塊を爪楊枝で突き崩す作業を伴った。
一方モハ101-213用台枠は錆粉飛散状況までもがモハ101-91(ツヌ118F)に近く削ぎ落としは不要であった。
なおクリーナーを併用したモハ101-91用台枠に対しモハ101-213用は全て歯ブラシのみで黒色成形へと戻している。




モハ101-213(2-4位側車両番号標記インレタ修正転写施工)。
※旧製品:車体改修。

最終工程は自ら崩壊させた2-4位側[モハ101-213]標記インレタの修正転写となった。
ペイントリムーバー式印刷消去失敗痕に見えた[モハ101-213]標記下部の黒ずみが気になりラプロス#6000で修正を試みた。
黒ずみは転写糊と同化した汚れだと判ったが清掃時に巻き込んだ埃が[モハ101-213]インレタを奪い去った。
幸い[モハ101-213]には影響が無く組み合わせを[モハ101-2]+[1]+[3]に変更して復元している。
サハ101-250よりもウエイト腐食が進んでいたモハ101-213(ツヌ116F)だが大事には至らず竣工に至った。
2018年11月に入場しているクモハ101-154,クモハ100-162(ツヌ116F)も予断を許さない状況が続くと思う。
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