試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-154[ツヌ116F] 車体振替 (クモハ101-159[ツヌ104F] 改番,前面窓支持色変更施工:旧クモハ101-154[元ツヌ116F] 廃車) ※旧製品

2020-02-04 23:59:11 | 国鉄/JR101系
1号車。

改修が続くKATO製国鉄101系ツヌ116F(T'c91:旧製品)の未入場車はクモハ101-154(1号車)を残すのみとなった。
2018年11月の入場ではクモハ101-154(ツヌ116F)にも第一次車体改修が施工されており車体に問題は無いと思われた。
よってクモハ100-162(ツヌ116F:10号車)に準じた工程順とし床板老朽化対策及び前面窓支持色変更が重点項目となる。


国鉄101系クモハ101-154(ツヌ116F)。
※旧製品:車体改修施工車。

前回入場記録はクモハ101-170(Mc170:弁天橋区仕様→クモハ101-148:ツヌ105F)とのライト基板交換が主に記されていた。
まだ十七代目ツヌ118F(Mc155:旧製品→ツヌ118F:Mc155)の回着前であり残念ながらウエイト状況には触れられていない。
ただ仮にクモハ101-154用ウエイト断面に腐食が確認されていれば相応の対処を施したはずである。
しかしモハ101-213(ツヌ116F:9号車),サハ101-250(ツヌ116F:8号車)での前例があり現状対応に重きを置いた。
また改修入場が同期するクモハ100-162と同様ウエイト固定化も施されたと予想され原形復帰を工程に含めた。


入工中のクモハ101-154。

ツヌ116Fは暫定旧製品原形保持編成指定が解除され前面窓明灰色Hゴム支持再現を維持する必要性も失われた。
先ず前面見附の違和感を弱める効果が高い前面窓支持色変更より作業に取り掛かった。
車体改修入場からは余り時間が経過しておらず側面窓セル窓サッシ印刷も全て健在である。
前面窓Hゴム支持モールドへのガンダムマーカー塗布さえ失敗しなければ直ぐ組み立てに戻れると思っていた。
ところが屋根板撤去中に車体との嵌合がやたら緩く感じられたため原因追究へと乗り出している。


破断していた車体断面(2-4位側)。

KATO製101系用屋根板は6点固定式で逆L字形嵌合脚:4箇所,嵌合爪:2箇所が設けられている。
屋根板嵌合爪を浮かせ1エンド側へ平行移動させた直後に嵌合の手応えがおかしく思えた。
従って屋根板の逆L字形嵌合脚が怪しく思えたが全て異常は見られず折損に至る気配も伺えなかった。
結局屋根板には不具合箇所が存在しないと判明し点検対象は車体に移った。
すると2-4位側車体中央部屋根板嵌合口と近接する天井梁に走る小さな亀裂を発見した。


クモハ101-159用車体への置き換えが決定したクモハ101-154 (クモハ101-159,クモハ101-154)。
※旧製品。

当初は溶着剤での補修を考えていたがこの程度の亀裂にしては嵌合への影響が大き過ぎるように思えた。
再度当該部の状況を確認したところ亀裂は天井梁だけに留まらず雨樋まで貫通していた。
車体を軽く撓ませると車体断面は口を開き幕板には折り目が出現するほど手に負えない状態だと判った。
軽度の亀裂に見えたが完全なる破断でありこれを修復させられるだけの技量は持ち合わせていない。
残念だがクモハ101-154(ツヌ116F)は廃車としクモハ101-159(ツヌ104F:Mc159)をクモハ101-154へ改番する方向となった。


部品撤去を終えた元クモハ101-154。

ツヌ104F(旧製品+弁天橋区仕様)は保留車だったモハ100-158(ツヌ118F:Mc155モハ100-200:旧製品)救済を名目に出場させた。
部品都合によりユニットを組むクモハ101-165(5号車)だけはクモハ101-170Assy車体組立車(弁天橋区仕様)が起用される。
但しその編成見附は旧製品編成同格に達しカノ1F(Mc178:旧製品)を第一次試作編成とする前面窓支持色変更も施工済だった。
しかしツヌ101F-1(Mc193)が再出場した際にクモハ101-159(1号車)の事実誤認が発覚し車体振替を行うべきか迷っていた。
車体転用先が見当たらない壁に当たっていたが思わぬ元クモハ101-154(元ツヌ116F)の廃車で急遽編成異動機会を迎えている。


流用される元クモハ101-154用部品。

ツヌ116F仕様に達しているクモハ101-159をクモハ101-154(ツヌ116F)へ直接改番する方法でも何ら問題なかった。
だがこの方式を採用するとクモハ101-159(ツヌ104F)の作業が二度手間になるため敢えて車体振替に進んでいる。
部品は原則流用とし元クモハ101-154からはLP402前照灯,[13C]幕,[三鷹]幕に加えホース付ジャンパ栓納めまでが取り外された。
なお流し込み接着剤で溶着固定されていたホース付ジャンパ栓納めは車体内側の取付脚全周を罫書きながら押し出した。
屋根板,窓セル類も撤去対象となり前面窓セルHゴム支持モールドには別途ガンダムマーカーを挿している。


接着剤痕が残る元クモハ101-154用台枠表面。

かつて旧製品LOT運転台付車用床板の動き易い短尺ウエイトは導電板挿入を煩わしくさせていた時期がある。
現在は抵抗無く組み立てを行えているが少なくとも2018年11月時点ではウエイトの固定が欠かせなかったらしい。
予想通り元クモハ101-154(元ツヌ116F)用床板にもウエイト固定化が施されており一旦全部品を取り外した。
台枠表面へ強力にへばり付いたゴム系接着剤残滓は事務用消しゴムにて削ぎ落としている。
ウエイトは事前防錆対策に留まったが断面からざらついた感触が伝わってきたためインク被膜を復層化した。




[クモハ101-15[4]]:1-3位側。

珍しく[クモハ101-159]標記はインレタ配置が整っており迷い無く[クモハ101-159]を活かす節約式改番に決定した。
しかしクモハ101-159への改番に用いた車両番号標記インレタはその役目を終え消滅してしまった。
フォント太さの近い[クモハ101-154]インレタがなかなか見付からず高経年台紙を持ち出している。
更に組み合わせが[クモハ101-1]+[59]から[クモハ101-15]+[4]へと変更されるため改番結果には期待を寄せていなかった。
予想通り元クモハ101-159(元ツヌ104F)には敵わなかったものの元クモハ101-154(元ツヌ116F)よりも改善されたと思う。




クモハ101-154 [13C 三鷹]:LP402前照灯・前面窓セル・屋根板・行先表示類・旧製品LOTホース付ジャンパ栓納め・床板交換,前面窓支持色変更施工。
※旧製品。


クモハ100-162 [13C 三鷹]:ツヌ116F(前面窓支持色変更施工車)。
※旧製品。

クモハ101-154(ツヌ116F)の前面見附は元クモハ101-159に近いが各部品類は全て元クモハ101-154(元ツヌ116F)用である。
地味ながらホース付ジャンパ栓納めもツヌ104F時代の弁天橋区仕様用ではなく旧製品LOT品に変更されている。
幸い取付脚には然程流し込み接着剤の影響が及んでおらず木工用ボンド固定が採用出来る状態だった。
今や貴重な存在となった旧製品LOTホース付ジャンパ栓納め部品だが前回入場時の補修以降劣化は進行していない。
なおクモハ101-155(ツヌ118F→元クモハ101-159)は回着当初からLP411前照灯車だったため初のLP402前照灯交換となった。


クモハ101-154 点灯試験[13C 三鷹]:前照灯(LP402前照灯交換,床板分解・振替施工)。
※旧製品:現行LOTライト基板更新車。


クモハ101-154 点灯試験[13C 三鷹]:尾灯(床板分解・振替施工)。
※旧製品:現行LOTライト基板更新車。


クモハ101-154 点灯比較[07C 三鷹]:ツヌ105F(現行LOTライト基板装着車)。
※再生産品。

クモハ100-133(ツヌ104F:旧製品)との施工時差を防ぐべく元クモハ101-159用前面窓セルは転用しなかった。
そのため元クモハ101-154(元ツヌ116F)用前面窓セルへ支持色変更を施したが流用でも大差なかったように思える。
ただクモハ100-162用前面窓セルでガンダムマーカー塗布に失敗した直後であり捌く感覚を取り戻す作業にはなった。
点灯試験はウエイト剥離時に大きく撓ませた台枠が引っ掛かり通電性能確認を名目として行った。
その結果前尾灯とも点灯具合は静態時,動態時とも問題無いと判りクモハ101-154の全工程を締め括っている。




クモハ101-154(クモハ101-159 改番,屋根板・側面窓セル・床板交換施工)。
※旧製品:車体振替。

まさかの車体破断に襲われた元クモハ101-154(元ツヌ116F)は廃車を余儀なくされた。
当初計画から逸脱しクモハ101-159をクモハ101-154(ツヌ116F:旧製品)へ改番異動させ竣工まで漕ぎ着けた。
車体こそ元クモハ101-159用に置き換えられたがその他部品は流用しており六代目ツヌ118F(Mc155)の系譜を受け継いでいる。
クモハ101-154の代替竣工を以てツヌ116Fは10両全車が改修完了を迎え再出場となる。
その代わりツヌ104F,ツヌ123F(Tc78:弁天橋区仕様+旧製品)が離脱に追い込まれたため改修入場順の練り直しを行う。
この記事についてブログを書く
« クモハ100-162[ツヌ116F] 前... | TOP | 国鉄101系津田沼電車区116F [... »