地福寺ブログ

地福寺は、宮崎県延岡市の山あいにある曹洞宗のお寺です。
永代供養のご相談も承ります。

蝋梅(ろうばい)

2015-01-06 17:31:33 | 周囲の自然
「あら、ロウバイが咲いているのね。」

お参り下さったある方が、渡り廊下でおっしゃいました。

本堂と庫裡(くり:住居部分のことをこう呼びます)を結ぶ渡り廊下から見える場所に、蝋梅が1本植えてあります。

恥ずかしながらその方がおっしゃるまで、私は咲いていることに全く気が付いておらず、
その名の通り、狼狽(ロウバイ)してしまいました。

…下手なシャレだなあ。

これがその蝋梅です。


名前の通り、蝋細工のような花が咲いています。




ほとんどの花は下を向いています。カメラを真上にむけて下から撮影。




撮影していると、ほんのりと甘くていい匂いが。
香りが強い花なんですね。




おそらく、12月にはもう咲いていたのでしょうね。
蕾もありますが、開ききっている花が多く、一部は実を付けるなど、もう時期をすぎているような風情です。
気付いてやれなくて申し訳ありませんでした。
ごめんねぇ。



これが実ですね。中に種が入っているのかな。
ネットに包まれているみたいに見えます。



見た目の通り蝋細工のような可憐な花で、
なおかつ開花時期が12月(臘月:ろうげつ)であることから、蝋梅と名付けられたそうです。

余談ですが、12月1日から8日まで、修行道場では朝から晩まで集中して坐禅する修行が行われます。
これを「臘八摂心(ろうはつせっしん)」と呼びます。

寒い寒いと震える冬。
どの植物も春をまって眠っているような状態とおもいきや、
蝋梅のように、寒い冬こそ花を咲かせる時期だと、懸命に花を咲かせる植物もあるんですね…。
寒がってばかりもいられないナァ。

英語名”Winter sweet”(ウィンタースイート)
花言葉は「慈愛」だそうです。

当山へお越しの際は、ぜひ一度ご覧ください。

新春祈祷法要

2015-01-06 17:17:24 | お寺の行事
平成27年が明けてもう6日!
月日がたつのは早いですねぇ。

去る1月3日、毎年恒例の「新春祈祷法要」が当山において厳修されました。
今年も沢山のかたにお参り頂き、今年1年の無病息災・諸縁吉祥をお祈りさせていただきました。



普段は木魚ですが、ご祈祷の時は太鼓をたたきます。
これを「祈祷太鼓(きとうだいこ)」といいます。
修行に行った長崎でも、祈祷太鼓のお役を頂くことはなく、
全く練習しないまま、戻って参りました。

当山では、これ以外に御祈祷をすることがほとんどありませんので、
太鼓をたたくのは年に一度、この時だけ!

不肖、私めが太鼓を打たせて頂くのですが、
どうにもビシッと決めるようなリズムで打てません…。
もっと精進せねば…。


毎回、師匠が「うーん…」と首をかしげてしまうような、拙い太鼓ですが、
皆さんの安穏を願う気持ちだけは負けないように打たせて頂いております。

お参り下さった方も、お参りできなかった方も、
今年一年が、干支の羊のように穏やかな年でありますように。