みなさんこんにちは、平野です。今回から数回にわたり、3つの小学校で行われたSBPN(School Based Prevention Network=学校ベースの人身売買防止ネットワーク)フォローアップについてお伝えします。
前回の収入向上プログラム(家畜銀行)に続いて、「子どもが主役」です。
【SBPN=学校ベースの人身売買防止ネットワーク】
今回はクラバオ・トメイ小学校他3校の小学校でSBPN(学校ベースの人身売買防止ネットワーク)のフォローアップが実施されました。SBPNとは“School Based Prevention Network”の頭文字をとったもので、対象地域の14の小中高にそれぞれ形成されます。そしてその子どもたちに子どもの権利、人身売買業者の手口、人身売買に関する法律などについてのトレーニングをおこないます。そうすることで、彼ら彼女らが他の子どもたち、あるいは大人たちにそれらの事柄について広めていく担い手となり、人身売買防止につなげていこうという活動です。各校10名が基本単位ですが、学校によっては10名以上選抜された学校もあり、結局14校で164名となりました。そして各ネットワークごとにリーダー、副リーダー、書記(secretary)が存在します。
※「ネットワーク」という言葉の性質上紛らわしいのですが、学校単位が基本です。学校と学校を結ぶという意味ではありません。
今回訪問したのは3つとも小学校で、各ネットワークとも5・6年生で構成されていますが、こちらは入学時年齢もさまざまなこともあり、12歳から17歳の子どもまでいました。先生による選出ですが、必ずしも成績のいい生徒ばかりというわけではないものの、悪くても真ん中くらいのようではありました。また男女比についてはどの学校も女子が上回っています。いくつかの例を出してみましょう。
クラバオチャハ小学校…5年生1名・6年生10名
男女比…4:7
平均年齢13.9歳
クラバオトマイ小学校…6年生10名
男女比…2:8
平均年齢15.6歳
メンバーの平均成績10.9番/41人中
ちなみに三役の顔ぶれですが、クラバオチャハではリーダーと書記が男の子、クラバオトマイでは副リーダーが男の子です。後者はとにかく、前者は人数比の割りに男性優位?しかし選挙の結果ですので、これでいいのでしょう。
【フォローアップとは?】
こうしたネットワークメンバーに対する「フォローアップ」ですが、これは以下のように行われます。
①まずテスト
②そしてネットワークの活動報告
③最後にレポートの書き方
テストは人身売買、子どもの権利、HIVなどについての基本的なものです。活動報告では、学校や村で行った意識啓発活動の回数や内容、そして苦労した点などについてメンバーの子どもたちが話します。そしてそれに対して解決方法や今後の方針について話し合い、それらをすべてを含んだレポートの書き方がHCCスタッフから説明されます。このレポートはコミューン評議会に提出され、その月例会議にもメンバーが出席する予定となっています。そのためコミューン評議会の月例会議の前にネットワークの月例会議が設定されます。
※「コミューン」は村と郡の間に位置するサイズの行政区分であり、日本語では表現しがたく、カタカナ表記としています。
要するに、SBPNメンバーの知識の確認をし、これまでの活動について振り返り、今後の活動について検討するのがこの「フォローアップ」なのです。
SBPNについて、そしてフォローアップについて、大体ご理解いただけたでしょうか?次回はテストについてお話します。
前回の収入向上プログラム(家畜銀行)に続いて、「子どもが主役」です。
【SBPN=学校ベースの人身売買防止ネットワーク】
今回はクラバオ・トメイ小学校他3校の小学校でSBPN(学校ベースの人身売買防止ネットワーク)のフォローアップが実施されました。SBPNとは“School Based Prevention Network”の頭文字をとったもので、対象地域の14の小中高にそれぞれ形成されます。そしてその子どもたちに子どもの権利、人身売買業者の手口、人身売買に関する法律などについてのトレーニングをおこないます。そうすることで、彼ら彼女らが他の子どもたち、あるいは大人たちにそれらの事柄について広めていく担い手となり、人身売買防止につなげていこうという活動です。各校10名が基本単位ですが、学校によっては10名以上選抜された学校もあり、結局14校で164名となりました。そして各ネットワークごとにリーダー、副リーダー、書記(secretary)が存在します。
※「ネットワーク」という言葉の性質上紛らわしいのですが、学校単位が基本です。学校と学校を結ぶという意味ではありません。
今回訪問したのは3つとも小学校で、各ネットワークとも5・6年生で構成されていますが、こちらは入学時年齢もさまざまなこともあり、12歳から17歳の子どもまでいました。先生による選出ですが、必ずしも成績のいい生徒ばかりというわけではないものの、悪くても真ん中くらいのようではありました。また男女比についてはどの学校も女子が上回っています。いくつかの例を出してみましょう。
クラバオチャハ小学校…5年生1名・6年生10名
男女比…4:7
平均年齢13.9歳
クラバオトマイ小学校…6年生10名
男女比…2:8
平均年齢15.6歳
メンバーの平均成績10.9番/41人中
ちなみに三役の顔ぶれですが、クラバオチャハではリーダーと書記が男の子、クラバオトマイでは副リーダーが男の子です。後者はとにかく、前者は人数比の割りに男性優位?しかし選挙の結果ですので、これでいいのでしょう。
【フォローアップとは?】
こうしたネットワークメンバーに対する「フォローアップ」ですが、これは以下のように行われます。
①まずテスト
②そしてネットワークの活動報告
③最後にレポートの書き方
テストは人身売買、子どもの権利、HIVなどについての基本的なものです。活動報告では、学校や村で行った意識啓発活動の回数や内容、そして苦労した点などについてメンバーの子どもたちが話します。そしてそれに対して解決方法や今後の方針について話し合い、それらをすべてを含んだレポートの書き方がHCCスタッフから説明されます。このレポートはコミューン評議会に提出され、その月例会議にもメンバーが出席する予定となっています。そのためコミューン評議会の月例会議の前にネットワークの月例会議が設定されます。
※「コミューン」は村と郡の間に位置するサイズの行政区分であり、日本語では表現しがたく、カタカナ表記としています。
要するに、SBPNメンバーの知識の確認をし、これまでの活動について振り返り、今後の活動について検討するのがこの「フォローアップ」なのです。
SBPNについて、そしてフォローアップについて、大体ご理解いただけたでしょうか?次回はテストについてお話します。