JCAの激闘!投げ釣り戦記Ⅰ

大物投げ釣り一筋!(2007~2013年)

20kg 超えのメーテル出現!? 遠征第百六十三弾!青森県・六ヶ所 / むつ小川原港 (4日目)

2012-04-05 23:25:38 | 投げ釣り戦記!

私は「警護第3係」のJCAだ。


我々SPに与えられた任務は命を犠牲にしても要人を守り抜くという事。ちなみに
今や子供のみならず大人も大好きプレイステーションの携帯版P SPとは全く
を持って関係が無い、、、



今回は爆弾低気圧に完全にやられてしまった、、、「八戸第一/第二沖防波堤」
をメイン視察地に来日したマルタイの願いも空しく最終日である今日も嵐の余波
で渡る事を断念せざるを得ない状態になり、結局4日間、第二候補として挙げて
いたここ「むつ小川原港」に張り付く事になった。


そしてもう1つ気になるのが、昨夜半径100m以内の広域エリアに異常が無いか
を確認すると自慢のバイクで単独出て行った“八戸のちょいワルSP”だ、、、




安否を気に掛けていた矢先に彼は戻ってきた!





どうやら昨夜、金麦を飲みながら気分良くなって暴走、、、パラリラ、パラリラ ♪
今となっては流行らない時代遅れの警笛と共に好き勝手に走り挙句の果てにスリップ
除雪車が運んできて捨ててった雪山に突っ込んだ模様。


まだ単独事故だったから良かったものの自慢のバイクはスクラップ、レッカーされて
戻ってきたと思えば朝っぱらから地元の田舎っぺ警官に事情徴収されている。


君は本当にそれでSPをやってるのかね?


いい年して飲酒暴走行為はするは、それにこれ改造車だろ?


妻子も居るならもっと迷惑を掛けないようにしないと!まったく、、、


何も言い返せないまま同業者から青切符を切られてしまったようだ。





これをきっかけに心を入れ替えたちょいワルSP、再び命を懸けて要人を守り抜くという
SP職務を忠実に全うすべく誓いを立てマルタイの警護任務に復帰した。




あれだけ荒れ狂っていたのが嘘だったかのように晴れ渡った最終日、確かに湾内は
静けさを取り戻しているが外海は濁り波もまだ高い状態が続いている、、、


八戸沖防波堤に一度も上陸できなかったのは少々心残りではあるものの、第二
候補地であったここ「むつ小川原港」ではそれなりに視察もできマルタイも満足して
下さってるようだ。不幸中の幸いって思うしかないか、、、






最終日という事もあり今日の視察は丸1日と長く我らも不審者の接近に目を光らせるが
昼間はたまに野次馬カレイがアプローチしてくるくらいで特に大きな異変は見受けられ
なかった。夜行性である事を証明している。


また、不思議にも糞を吹っ掛けて抗議すると集結してたカモメ政治結社“G・O・M・E”
連中の姿も無い、、、マルタイが明日帰国する情報を受けすでに平和が戻ってきたと
犯行を取りやめたのだろうか?


無事全ての視察スケジュールを終え午後18時過ぎ、ガーネル・ザンダース氏は滞在中
のモーテルへ戻っていった。我らの警護任務も一応これで終了となるのだが現場の
後片付けなどまだやっておかないといけない後処理が残っているのもあり今夜も
ここに残る事となった。





ここ数日のパターンなら日暮れと同時に“M・A・K・O”が動き出すはずなのだが、、、


時折姿を現すのは30cmに満たないような個体ばかり。




ちょいワルSPは数日間の疲れからか?車内でYou Tubeの銀河鉄道999の最終話
を見ながら涙を流している。メーテルとの別れは辛いものだ、、、




まぁ、今夜は後処理だけで警護任務ではないので気分的に幾分楽ではあるがこの界隈
にはまだ巨大なマコガレイが潜んでいるという情報も得ている、、、なんとかその身柄を
拘束したいと本作戦で余ったアオイソメを大量に房掛けしコンタクトを試みてみた。


午後22時を回った頃、私のスピンパワー迎撃システムに反応があり40cm マコガレイ
がアタってきた。時合いだったのだろうか?立て続けに35cm前後がアタックしてき奴ら
をそのまま地面に放置したまま先に打ち返し、まとめてスカリ拘置所にほ~り込もうと


すると、、、


むむっ?沈めてあるスカリが上がってこない!


おかしい、、、中には40cmを超える良型を始め数匹が拘束されているだけ。設置されて
いるフロートの浮力は十分なはずなのになぜか牽引ロープが海中に突き刺さったまま
スカリの姿が見えないのだ。


私はおもむろにロープを引っ張り海底に沈んでる?はずのスカリを上げようとするが
ケーソンの隙間に噛んでしまっているのか?ビクとも動かない、、、傍で炙りイカを
しゃぶっていたちょいワルSPに援助を求め2人してロープを引っ張るが全くだ、、、




今は潮が大きく動いている時間帯、潮が緩めばもしかすると対策が打てるかもしれない
と私はしばし待ってみることにした。そんな中、せっかちなちょいワルSPは何としても
スカリを上げるべく意地になって火事場のクソ力で引っ張り続ける!


「ぐあぁぁ!?JCA、タモだぁ~~~!」


数分後、ちょいワルSPが叫んだ!


一体何が起きたのかわからない私だったがとにかくタモを持って彼の居る場所へ
急行、、、そこで見たものは!?






巨大なミズタコだった!


このランク村長にそっくりとも言えるミズタコは40cm近いマコガレイが上がっていると
いう情報をどこからか聞きつけハイエナの如く即行追ってきたようだ。


クイックアクションが売りなランク一家は日本全国情報が入ると翌日にはこっそり駆け
つけてきているという特徴があり今回スカリに拘束されてあったマコガレイをネコババ
しようとやって来てたのも納得できる。


後ほど計測してみると20kgを余裕で上回るミズタコ、、、


水揚げ当初はちょいワルSP、愛用のタモ枠をぶっ潰されたと憤慨していたのだが、
いつの間にか愛着が湧いてしまったらしく傍で添い寝するまでの仲に!?





私はエイリアンみたいで気持ち悪いのもありそのまま放置し、明日、明るくなってから
どうするか対処を考えてはどうかと提案したが彼は傍に居たいらしくそのまま一緒に
一夜を過ごす事にした。


爆弾低気圧の去って以来、ずっと穏やかな顔を見せ続けている「むつ小川原港」
、、、夜明けまでにこれまで同様30cmにギリギリ満たないマコガレイが数匹アタった
くらいで大判サイズは現れなかった。




そして完全に夜が明けた。





彼はまだミズタコと一緒に寝ている。


「メーテル、、、」


どうやらこのミズタコを昨夜You Tubeで涙していた銀河鉄道999のメーテルと
勘違いしているようだ。という事は彼は鉄郎か?


せっかくのあいびきの邪魔をしてはいけないのでこのままそっとして私は「青森県」から
帰還する事にしよう。




再び三沢より銀河鉄道?いや、青い森鉄道の各駅停車モーリーに揺られて
「青森」市内へ。お昼前には出発したはずだが大阪行きの飛行機が飛び立つ頃には
まさに銀河鉄道の夜になっていた、、、


さらばちょいワルSP!





きっといつかは巡り会えるさ、青い~モ~リ~に~~~ ♪




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