JCAの激闘!投げ釣り戦記Ⅰ

大物投げ釣り一筋!(2007~2013年)

爆弾低気圧が直撃!遠征第百六十三弾!青森県・六ヶ所 / むつ小川原港 (3日目)

2012-04-04 23:22:59 | 投げ釣り戦記!

私は「警護第3係」のJCAだ。


我々SPに与えられた任務は命を犠牲にしても要人を守り抜くという事。ちなみに
フジサンケイグループから出版されている日本の総合週刊誌SP A!とは
全くを持って関係が無い、、、



警報が発令された事で一旦現場より撤収した我ら、その後も警護車両を港近く
に停めたままにしガーネル・ザンダース氏の視察続投が可能かどうかを探って
いたのだが、、、午前5時を過ぎた頃から大型台風が直撃したかの如く荒れ狂い
簡易フェンスから他様々な物が吹き飛んでくるまでになってしまった、、、



どのメディアも朝のトップニュースでここ東北圏に直撃しつつある爆弾低気圧に
ついて報じ、その危険性について注意を呼び掛けている状況だ。


仕方ない、、、今日の視察は中止してもらおう。





夜明けと共に我らの想像を遥かに超えた暴風が「むつ小川原港」に襲い掛かった。





我らのこの危険なロケーションから避難すべく荷物をまとめ移動する中、いくら敵とは
言えども命は大切だと“八戸のちょいワルSP”は今日も朝から集結しつつあるカモメ
連中に避難を促してはいるようだが、、、


その自慢げに高級炙りイカを見せびらかしながらという説得態度は逆に空腹な連中を
触発してしまい全く聞き入れてもらえてない。


もうこれ以上は無駄な努力と悟ったのか?ちょいワルSPも説得をあきらめ「六ヶ所村」
を代表するリラクゼーション施設スパハウス・ろっかぽっかへと向かった。この爆弾
低気圧の影響で急遽中止となった本日の警護、、、マルタイ来日以来、まともに休息を
取れていなかったのもありある意味我らにとってはありがたいブランクデーだ。


オープンと同時にチェックインし貸切状態の温泉を堪能。


上がってからは休憩室でゴロ寝とつかの間の至極のひととき味わえた。もちろん今も
任務ではある為、今後のマルタイ警護をどうすれば円滑に進めれるかについて私は
ちょいワルSPと話し合おうと思ったのだが、、、





彼は高校野球の決勝戦に夢中で全く聞いていない。


それも偶然の一致か?まさにここに居る我らと同じラインナップ、大阪と青森の高校が
決勝戦で対決している!いつの間にかそれぞれの地元高校を応援、熱くヒートアップ
する2人であったがご年配の方が多い時間帯というのもあり我ら以外のエリアでは
グ~~~グ~~~、グピ~~~?ス~~~といった寝息が飛び交っていた。


ランチまで同施設内のレストランで堪能したら夕方にかけて治まり傾向にある現場へと
戻ってみる事にした。約10分の運転の後、港でちょいワルSPが、


おや?アザラシまで避難してきているぞ。


アザラシ?





いや、、、それはアザラシではなくゴメたちだった。


突風から身を守るため丸くなってじ~~~っとしている姿はどこかアザラシにも見える。
マルタイはこの可愛らしい鳥たちをフライドチキンのネタとして考えている事を思うと
どこか複雑な気分になってくる。だが、、、我らは任務を遂行しなくてはならない。


間もなく日が暮れる午後18時、やっと嵐は去ってくれたようだ。





再びスピンパワー迎撃システムを組み明朝から再開される視察の警護準備体制を
整える。早速ちょいワルSPは西の空へ帰りゆくカラスを発見したようで撃ち落とそうと
必死になっているようだ!


3日目の今日はほぼ何もせず過ごした事になる。


嵐が去った後には必ず“M・A・K・O”連中が不穏な動きを見せるこの界隈、これから
明朝にかけてが最も警戒をしなくてはならない!夜間は活動を控えるゴメはさておき
今夜、カレイと一戦は避ける事はできなさそうだ。


ク~~~、クククッ









私の読みは的中し、微弱なものばかりではあるものの午後20時くらいからマコガレイの
アタリが連発する。敵のサイズは最大で35cm弱といった感じだろうか?やはりメインと
なるのは30cmにギリギリ満たないような野次馬カレイばかり、、、


マコガレイとなれば巨大サイズしか検挙対象にない上、初日以来サッパリな状態が続く
不調なちょいワルSPは今夜もすでに他の事に夢中になってるようだ!?


ウイン、ウイン ♪


キキィ!、、、ブオオ~~~ン






後は任せた!と言い残して、チープなお徳用サイズ缶ビールを片手に単3電池4個
から生み出される明るさ150ルーメン・ヘッドライトをハイビームにしながら今夜もどこか
へ走って行った、、、しかしあれは飲酒運転ではないのだろうか?


彼が夜間暴走行為に出撃した後も引き続き私はアオイソメを投入。


しかしながら日付が変わったくらいからは連中の気配すら感じられなくなりしばし睡魔
との戦いになってしまった。


グググググッ!


突然単独で警戒網を突破してきた個体がっ!?





40cm マコガレイ拘束。


おそらくこやつが連中の今夜の指揮を執っていたに違いない!


この後も4基の迎撃システムを稼働状態のままにしながら車内で待機をしていたが
特に変わった動きも無く夜は明けていくのだった、、、


この2日間、小型は釈放しながら主犯格と思われるマコガレイらのみをスカリ内で身柄
拘束をしてきたがそろそろスカリ拘置所も定員オーバーになりつつある事からここらで
連中の取り調べをしたいと思う。





それにしてもちょいワルSPはどこへ?




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