JCAの激闘!投げ釣り戦記Ⅰ

大物投げ釣り一筋!(2007~2013年)

モーリーに揺られた長い1日。 遠征第百六十三弾!青森県・六ヶ所 / むつ小川原港 (1日目)

2012-04-02 23:09:27 | 投げ釣り戦記!

私は「警護第3係」のJCAだ。


我々SPに与えられた任務は命を犠牲にしても要人を守り抜くという事。ちなみに
NTTドコモがスマートフォン向けに提供しているインターネット接続サービスの
SPモードとは全くを持って関係が無い、、、



今や世界的権威を誇る某ファーストフードフランチャイズの先駆者、ガーネル・
ザンダース氏がついにアメリカ合衆国から来日した。目的は先の警護予告にも
記した通り、近年のニワトリ不足問題を克服すべく代替物として浮上している
カモメの生態視察、、、そこで日本でも有数のカモメ繁殖地を抱えるここ青森県
が候補として選ばれたようだ。


何はともあれまずは彼と合流しなくてはならない。




「青森県」でも太平洋側に位置する「八戸」が起点となる今回の警護、いつものように
最寄空港でもある三沢空港へ飛びたかった私ではあるが、約1年前から大阪空港
からの直行便が廃止となってしまい東京を経由しなくてはアクセスできなくなっている。


仕方なく前回のランク村長警護時は東京経由で三沢入りするものの、飛行機を2便
乗り継がないといけない事からかなり時間を要してしまい移動だけ疲れ果ててしまった
、、、そこで今回は今もなお大阪から直行便のある青森空港へ飛び陸路で三沢へ
入るという違ったアプローチを試みてみた。






空港から市内行きのバスに乗り「青森駅」へ。


ここから更に青い森鉄道なるローカル線に乗り継ぎ陸奥湾の下を横断し太平洋側
へと向かう行程だ。それにしてもこのハ~イ ♪と言いいながら屋根な何かを取って
いるお茶の間でお馴染み、へーベルハウスのバッタもんみたいなマスコットキャラは
非常に気になる、、、調べてみると“モーリー”という名前らしい!森の木をそのまま
カタカナにしたって感じだろうか?


モーリーに揺られる事約1時間、やっと彼と合流予定となっていた「三沢駅」に到着。


ドアの開閉も全てが手動というモーリーから見渡す景色、、、確かに雪化粧ののどかな
物ではあったが帰りもあの1時間を経験しなくてはならないと思うと今からでも便変更し
東京経由で帰還したくなってくる、、、よりスムーズなアクセスが可能と選んだルート
ではあったが1時間に1本というシビアなモーリーの運行ダイヤを考えると大失敗、、、




大阪を飛び立ったのが午前8時40分、そして“八戸のちょいワルSP”と合流できた
のが午後15時前、、、私は一体何をしてたのだろうか?








「むつ小川原港」


マルタイの「六ヶ所村」入りは明朝、我らは1日早く現地入りし視察地の入念なる警護
配置リストチェック、および怪しい連中の出入りが無いかを調べておくことにした。


ガーネル・ザンダース氏の目的はあくまでカモメというのもあり視察地の主軸はおそらく
繁殖島に近い八戸第一/第二沖防波堤となる。ただ、、、天候によっては沖防波堤
へ渡れないかもしれないというリスクもあり第二候補として挙げられているここが重要と
なってくるのだ!いくら第二候補とはいえおろそかにはできない。


午後17時半過ぎ、犯行声明を出してきたカモメ政治結社“G・O・M・E”の手先を阻止
するスピンパワー迎撃システムの配備が完了。早速レーダーを360°張り巡らせ敵の
動きを探るが不思議にも今日はカモメ1匹すら飛んでいない、、、


もしかすると敵は集団で行動する傾向にある事からすでに八戸沖防波堤に集結し
明朝一番からマルタイに糞をぶっ掛ける作戦を練っているのかもしれない!様々な
憶測が飛び交いながら我らは夜を迎えた。


コツッ、コツッ、、、グイグイグイ


この生命反応は!?






マ、マコガレイ、、、


そう、ここ「むつ小川原港」は国際平物組織“M・A・K・O”のアジトがあると言われて
いる場所!カモメをおびき寄せる為に使用している大量のアオイソメがを奴ら目覚め
させてしまったようだ。


30cm以下は興味が無いと捨て台詞を吐いて帰国していった前回のランク村長に対し
“M・A・K・O”は怒りを露わにしているとも聞いている事から本警護任務中にも邪魔を
してくる可能性が高いと我々は睨んでいるのもありほっておく事はできない!


それにしても、、、





数はコンスタントにアプローチしてくるもののどれも小型が多く釈放対象となってしまう
のがもどかしい。1日で水位が最も高くなる午前1時頃までに拘束したマコガレイの数
は2人でおそらく2桁は行っただろう、、、ポツリポツリと35cm前後の個体が混じっている
といった感じだった。


今夜はもう“G・O・M・E”の活動は予測されないと判断し、車内で少し仮眠を取ろうとなった矢先にちょいワルSPが不意打ちを食らった!!!


ぐわっ!






彼に襲いかかったのは43cm マコガレイだった。


自らグレートムタと称し濃厚な白子毒霧をちょいワルSPにぶっ掛けてきた!間一髪の
ところでかわし身柄拘束となったこのドラマはまさにマトリックスの如く全てが一瞬
スローになりながら行われた。


これを最後に“M・A・K・O”たちも一旦息を潜め、つかの間の平和が訪れるのだった
、、、外は風もほとんど無く鏡の様に澄んだ水面が印象的な幻想的風景、本当にここが
あの大荒れ戦場として名を馳せた場所なのか?と疑ってしまう程だ。


駅員の帽子を被った謎の木、モーリーに揺られて若干乗り物酔い気味になった私は
この静かな風景に癒されながら目を閉じ、ちょいワルSPはスルメイカをしゃぶりながら
クチャクチャ音を立てて臭いニオイを車内に充満させている午前3時、、、


そしていつの間にか眠りに落ち、任務当日を迎えるのだった。




この地面に残された痕跡が昨夜のマトリックス的ドラマが本当に起こった出来事という
の証明している。ちょいワルSPはまだ車内でイビキをかいている、、、







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