JCAの激闘!投げ釣り戦記Ⅰ

大物投げ釣り一筋!(2007~2013年)

44、42、40cm マコガレイ捕捉する! 遠征第百六十三弾!青森県・六ヶ所 / むつ小川原港 (2日目)

2012-04-03 23:08:07 | 投げ釣り戦記!

私は「警護第3係」のJCAだ。


我々SPに与えられた任務は命を犠牲にしても要人を守り抜くという事。ちなみに
日焼け止めでお馴染み用語の一つ紫外線防御指数のSP Fとは全くを持って
関係が無い、、、



日本列島に“爆弾低気圧”接近中!


そのニュースはマルタイと合流した直後、午前6時に入ってきた。我々は当初の
計画通り「八戸第一沖防波堤」に渡る予定であったが、すでに西日本へ接近、
交通システムを麻痺させ死傷者をも出しているという爆弾低気圧への懸念もあり
急遽、第二候補地へ視察地変更となった。


予報ではここ東北圏への接近は今夜遅くから明日にかけて、、、風速25m以上
と台風並みの予報を考えればおそらく視察は午後23時くらいまでが限度。









「むつ小川原港」


フライドチキンの代替案として「青森県」のカモメが浮上する中、アメリカ合衆国から
来日を果たしたガーネル・ザンダース氏、、、白いあごひげに牛乳ビンの底のような
分厚いレンズのメガネをかけたご老人。その穏やかな気性と紳士的なイメージは前回
のランク村長とは全く正反対である。


そんな好印象なマルタイではあるが我らがデーモン小暮閣下は言う、




だがしかし、氏の邸宅からは毎夜毎晩ニワトリの悲鳴にも似たような叫び声が
聞こえるとか、聞こえないとか、、、?


お前もフライドチキンにしてやろうか、、、





“お前もフライドチキンにしてやろうかっ!”







半世紀以上に渡り我ら人類にホクホクのフライドチキンを提供し続けてきた氏が次なる
対象としてカモメを選んだ事を発表してから3ヶ月。


まさかその視察来日が現実になるとは予想もしなかったカモメ政治結社“G・O・M・E”
は慌てふためき、氏に徹底抗議すべく今朝は早くからデモ集団が所狭しと押し寄せて
いる。我らの頭上を旋回し糞を掛ける隙を狙っているようだ!


先程から警護任務はそっちのけで某メーカーの海草天秤ラベルのおっさんの真似を
しているナルシスト“八戸のちょいワルSP”、、、彼は本当に有事の際に使い物に
なるのだろうか?SPとは我が身を犠牲にしてでも要人を守り抜かなくてはならない!




そんな中、


グイイイッ!!!


私のスピンパワーに何かがアプローチしてきた。


必要以上に足を開きすぎて股裂け気味になっているちょいワルSPを呼び、念のために
タモ入れアシストをしてもらった。


うわっ!


再び悪夢再来かの如く私の代わりに大量の白子毒霧を食らった。






44cm マコガレイ拘束!


昨日と全く同じパターンだ、、、


“G・O・M・E”を一斉検挙すべく仕組んだはずのアオイソメを密かに横取りしようと
海底からカレイ連中が今日も奇襲を掛けてきた。


股裂けが原因で一時的に身動きができないちょいワルSPは車内から視察中のマルタイ
の傍に付きただただおつまみイカにしゃぶり付いている。爆弾低気圧接近の前兆が
すでに出ているのか?数時間前から若干風が強くなりつつあるように思える。


暗くなるに連れ、鳥目で視界がだんだん失われていくカモメ連中は今日の抗議デモは
終了としたのか次々と撤収していった、、、残るはカレイだ。




コンコンコン


グググググッ!


またしても私のスピンパワー迎撃システムに反応アリ。


ぐわぁぁっ!


急いで車内でくつろぐちょいワルSPを呼び再びタモアシストをお願いした次の瞬間、
彼にまたしても悪夢が襲いかかったのだった。






42cm マコガレイ拘束。


干潮を迎える午後19時45分に向けて立て続けに国際平物組織“M・A・K・O”からの
コンタクトがあり30cmにギリギリ満たないような連中を含めると相当数が拘束された。
もちろんここが奴らのアジトというのもあるが、爆弾低気圧なる嵐を前に体力を蓄える
べくおもいきったアオイソメ強奪行動に出ているとも推測される。


ゴンゴンゴンッ


グイイイッ!


完全に潮が変わってからもヒトデに混じってポロポロとカレイが姿を見せるがだんだん
小型化していってるようで午後21時以降は最大40cmまでだった。









強風に加え、霧雨まで混じり始めいよいよ嵐がやってくるみたいだ。


明日は視察ができるか読めない状態な今、我々はガーネル・ザンダース氏に米軍基地
へほど近い三沢市内中心部のモーテルで待機および休んでもらう事にした。やはり
同じアメリカの雰囲気に近い場所の方が落ち着くだろうといった配慮だ。


しかし、数時間前から攻撃を始めているカレイ連中をそのままにしてこの場を離れて
しまうと明日以降の警護に支障が出る可能性がある。そこで地元に詳しいちょいワル
SPの提案で私が引き続きカレイの動きを監視、その間にちょいワルSPがマルタイを
モーテルまで送り届けるといった作戦を取る事にした。


その昔スタントマンのアルバイトで自称、仮面ライダーをしていたと語るちょいワルSP
、、、早速、自慢の国産バイクにまたがりマルタイ警護の先導隊として出ていった。





おそらく今日の彼のスピンパワー迎撃システムには寸タラしかアプローチが無いという
事で半分あきらめモードになっているのかもしれない。


ブオン、ブオン!


ブ~~~ン、ブ~~~ン、、、


やけに嬉しそうな顔をしながら闇に消えていった。




さて、できればこれから本日捕捉したマコガレイらの取り調べをしたいところだが先程
“暴風・波浪・高波警報”が現場一帯に発令されてしまったのもありこれ以上は危険
を伴うので、しばし良型の個体のみスカリ拘置所に送り我らも一旦撤収するとしよう。


明日は一体どうなるのだろうか、、、




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