JCAの激闘!投げ釣り戦記Ⅰ

大物投げ釣り一筋!(2007~2013年)

ウェーダーを履き水没現場へ、遠征第九十四弾!青森県・六ヶ所 / むつ小川原港 (4日目)

2010-03-31 23:57:18 | 投げ釣り戦記!

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【捜査ファイル94】


俺は4課のJCAだ。


座布団鰈の犯罪を多く扱う事から我々は“マル鰈”と呼ばれている。
今日もまた眠らない鰈大国・日本のどこかで事件は起きようとしている、、、




ついに最終日となってしまった。


俺たちの念願でもあるゴ~マル検挙は今回も叶わなかったものの、それに近い
サイズにまで近づくことができ大きな進歩になったと我々「4課」は思っている!


今朝は早めに捜査を切り上げ、昨日も少し触れたかと思うが別件のヤマを追う。



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午前0時、


日付が変わって今、思い返せばあっという間だった、、、今日の昼過ぎ、13:35発の便で
俺はここ青森の捜査本部を離れる。







今夜はやけにドンコが多い、、、昨日の“真子組”一斉検挙劇で他の直参連中は
警戒してしまったのか?それともアカコガネを使い果たしアオイソメのみでおとり捜査を
しているからか?最終日の夜間捜査はいわゆる外道たちで賑わっている。


引き続き「むつ小川原港」「大波止」中央部にて捜査本部を置く俺たち、あまりにも
ドンコのストライキ・パレードがひどいので午前2時までには夜間捜査を中断し車内にて
待機することにした。結局そのまま眠りに落ちてしまい気付けば朝、よくあるパターンだが
すでに睡眠不足で疲れきっていた俺たちにはどうすることもできなかった、、、






しばらくすると“八戸のちょいワル刑事”のダチでもあり?地元、三沢でひっそり暮らす
堅気さん“ポッキ~さん”がやってきて横に入ってこられた。


俺も過去に何度か顔を合わせた事があるのだが、彼の心はとてもか弱く、風が強くなって
きたり、雨が降ったり、夜間捜査で隣の捜査官が帰るだけでも“ポキッ!”と心が折れ
早々に帰ってしまう、、、しかしちょいワル刑事の事が好きなようで我々の現場を彼に
引き継ぐことにした。




そう、俺たちはもう撤収となるのだ!今時期の「むつ小川原港」特有の現象、昼にかけて
風も強くなってくる日が多い中、今日も例外ではなく突風が混じってきてたので終了には
ベストタイミング、、、さっさと片付け次なる現場へ出発となった頃には、なんとさっき来た
ばかりのポッキ~さんもすでに心が折れてしまってたようで急いで片付け帰っていった。


彼は一体何をしに、、、







まずは午前8時までの俺の検挙カレイ。




この後、ちょいワル捜査カーはとある極秘の捜査現場へ、、、





ミノフスキー粒子の濃度がやけに濃いエリアに通りかかったと思えば、東北の「4課」
ご用達というカットショップがあったり新たな発見と共に俺たちは走った!


ちょいワル刑事曰く、今後のカレンダーからすると昼間に最も潮位が低くなるのは
“今日しかない!” ということで早速ではあるが、次回の長期捜査に向けてアレを
獲りに行く予定をしてたのだ。


ウェーダーを履いて普段は完全に水没している海底へ侵入、スパイダーマンの如く脱出
不可能に近いように見えるダンジョンへ彼は突入!初体験である俺はただひたすら彼の
無事な帰りを待った、、、






エラコ!


写真でもわかるかと思うがこの現場にはすぐ手前にもたくさんエラコがある、しかし太くて
長い極上モノはかなり奥の誰も来ないような所で大きく育ち眠っているのだという!


ちょいワル刑事はこのような極秘捜査現場を何箇所も押さえており時期や潮位差によって
現場選定しているらしく、今日も次回分としておそらく釣りエサ屋で購入すると軽く万を
超える量のエラコをドッサリ確保。


後の処理および準備は彼に任せる事となり俺たちは米軍の刺客が多く潜伏している
三沢市内にて昼食を取りしばしの別れとなった。





I'll be back!




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48cm 座布団マコガレイ撃沈!遠征第九十四弾!青森県・六ヶ所 / むつ小川原港 (3日目)

2010-03-30 23:50:50 | 投げ釣り戦記!

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【捜査ファイル94】


俺は4課のJCAだ。


座布団鰈の犯罪を多く扱う事から我々は“マル鰈”と呼ばれている。
今日もまた眠らない鰈大国・日本のどこかで事件は起きようとしている、、、


俺たちおとり捜査に導入するエサには様々なものがある。それぞれが地域密着型の特性を持っており今、俺たちがガサ入れしている東北ではアオイソメとエラコが
特効エサ、、、しかし俺は今夜、新たな可能性を知る事になる。


そう、そのほとんどが“関西からのモノ”に反応したのだ!



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満月の夜には何かが起こる、、、


漆黒の夜空を見上げていると「4課」の捜査官として数々のヤマを追ってきた俺の第六感
がそう語りかけてくる、、、気付けば青森に入って3度目の夜を迎えており、さすがにタフな
俺たちも疲労が隠せなくなってきている。


今回は夜間捜査をメインと絞っていた為、昼間は買出しや情報収集など隙を見せるかの
ようにあえて現場から離れ“真子組”連中に油断を誘ってみてるのだ。






夕方前に再び「むつ小川原港」のシマへ戻ると、これまで実績場と信じ捜査本部を
置いてきた「大波止」先端部付近にはすでに2名の先客が入っており、大波止中央部、
ちょうど対岸から伸びる小波止の真向かいで捜査網を張ることにする。


昼間にどんな逮捕劇があったのかはわからないが、足元には大量のエラコを剥いた形跡
があり生々しい血の臭いがプンプン漂っている、、、エラコ関連の捜査を得意とする
“八戸のちょいワル刑事”もこの量にはさすがに驚きを隠せないようだ。






俺は早速段差バリの1本に関西から持ち込んだアカコガネ、もう1本にアオイソメという
コンビネーションで対岸の波止との間、船道へ集中的にキャスト、ちょいワル刑事も横で
ほぼ同じエリアを叩く。


グッ、グッ、グッ、グググググッ!






強い西風の影響でかなり荒れていた昼間のなごりか?少々底ウネリらしきものが入って
いるようで仕掛け絡みが見受けられたが、俺たちが時合いと睨んだ時間帯が ビンゴ
アタリが連続し良型マコガレイを3匹検挙!こやつらはアカコガネに食ってきておりこの虫
の東北における有効性が証明された。




ここで予期せぬ雪がまたチラつき始め、現場を白く染める、、、


グウ~~~?





ミズタコ!?


俺の最愛最強のウェポン・スピンパワーが真っ暗な海で何かゴミらしき物体を掛けた?と
思えばな、なんと巨大ミズタコ、、、昨日の沖堤でも2匹検挙したばかりで、タモ入れをして
くれたちょいワル刑事も大喜ぶ!なんせ彼はご存知の通りイカやタコといった軟体動物が
大好きなのだ。


ミズタコが来たという事は、、、そう昨日同様のパターンでピタリとカレイ連中のアタリも
止まってしまった。まあ、これに関しては一切ミズタコとは関係ないのだろうが、、、
とにかく沈黙の現場と化してしまったのでここらでちょいワル・デコレーションカー内にて
晩酌&炙りイカ!自身の身体を温める事も重要な任務の一つでもある。


暖房の効いた車内でいつの間にか俺はうたた寝、定期的に誘いを掛けるべくサビきに
出ていたちょいワル刑事の「さむっ!」という一言で目が覚めた。


それは日付が変わって1時間程経った頃。







俺も放置してあった仕掛けを新鮮なエサに交換すべく北極圏並みの温度まで低下した
極寒の車外へ、、、回収するそのほとんどがドンコかヒトデだったのだが1本の罠には
まんまとダブルでマコ連中が掛かっていた。


実は時合いに入っていたのだ! 隣でちょいワル刑事が取り調べの為、20cm
そこそこの下っ端マコガレイをしょっぴいたのを見て俺も引き続きアカコガネをミックスし
仕掛けを投入、治まっていたはずの風が少し強くなってきたので大事な捜査アイテムが
吹き飛ばないように片付けをしてると、


グググググッ!?


一番左、最も港奥側に仕掛けてあったスピンパワーの穂先が押さえ込まれたのだ!


ん?リーリング直後は微弱な抵抗だったはずのものが、足元付近で突然突き刺さった!
今、冷静に考えてみればこのシマに馬鹿デカいエイの類など居るはず無かったのだが、
水面に見えたバシャバシャ暴れる白い物体を寝ぼける俺は一気にぶり上げてみた!





えっ!? も、もしや貴様は、、、


離れていた場所にいたちょいワル刑事も駆け寄ってきた。






タモ無しでぶり抜いたがゆえに一瞬、我が目を疑ったが、


午前1時44分、48cm 座布団マコガレイ逮捕!






ゴ~マルまであと2cm届かないが、“座布団”と呼ぶには十分のサイズだろう!


その分厚さ、潜んでいた場所の意外性に改めて驚かされたが我ら「4課」の地道な捜査に大きな自信となったのは言うまでも無い。 俺たちは感動もほどほどに毎度の事だが、
こやつが潜んでいた周辺を徹底的に叩いた。 ちなみにエサはアカコガネだった!





ジャスト40くらいか、、、


さっきのと比べるとやけに小さく見えてしまうのは気のせい? 俺たちはあと少しの夢に
向かって投げ続けた、、、夜通し、、、太陽が昇るまで


しかし連中は必ず時合いなるものを持っており、2枚目の座布団は姿を現さなかった。






一睡もしていないのに早朝から元気な“八戸のちょいワル刑事”の検挙カレイ。









ついに自己記録更新および夢へ近づいた“JCA”の検挙カレイ。





明日は本遠征最終日、大阪へ戻る飛行機が昼過ぎなので捜査は早めに切り上げて
ちょいワル刑事の案内で別の任務に当たりたいと思う。




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43、41cm マコガレイ撃沈~♪ 遠征第九十四弾!青森県・六ヶ所 / むつ小川原港:東沖防波堤 (2日目)

2010-03-29 23:23:16 | 投げ釣り戦記!

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【捜査ファイル94】


俺は4課のJCAだ。


座布団鰈の犯罪を多く扱う事から我々は“マル鰈”と呼ばれている。
今日もまた眠らない鰈大国・日本のどこかで事件は起きようとしている、、、


季節のなると沖から集団でシマ内に乗り込んでくる“真子組”らはカケアガリが
多いドヤ街に身を潜めハゼやドンコ、ソイなど他の堅気魚のエサを根こそぎ強奪
している。また、最近では過去に前例の無いマツカワまで目撃され港のパワー
バランスが崩れ始めているようだ。


その港へ通じる最初の砦となる最前線へ俺たちは今朝乗り込もうとしている。
果たして無事に帰ってこれるのだろうか、、、



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午前6時過ぎ、いつぞや見覚えのあるせいこう5000を遠くに俺たちは「むつ小川原港」
沖にそびえる約2kmの「東沖防波堤」へ地元の蛸漁師さんの船で渡った。






できれば暗いうちから現場へ潜入したかったのだが、漁師さんも本業優先なのでこれ
ばかりは仕方が無い。 しかし、この沖堤なる孤立したシマは水深もほどよくあり非常に
潮通しが良い立地上、“真子組”連中はもちろん、ネチネチ立て篭もり事件をしょっちゅう
起こす事で有名な“滑多組”構成員も頻繁に目撃されている。


ただ、「4課」として今現在総力を挙げて追っているホシは


“真子組”ゴ~マル座布団!



竿1本くらい足元スレスレに落とし込んでおくというスケベ心満々な野望は捨て捜査に
あたりたいものだ、、、とまあ表向きはそう言いながらも結局現場に入ってしまうと最終的
には我ら2人とも、、、いや、これ以上は語るまい。


この巨大防波堤では毎回の事だがどこに対策本部を置くかがキーとなる。南側は水深が
よりあるもののマコは数釣?でドンコ、ソイなど外道チンピラ連中にナメタガレイが多い。
反対に北側へ行けばドンコはあいかわらず湧いているが、巨大マコガレイの実績も高いと
聞く、、、ギリギリまで悩んだ挙句、ど~しても気になって仕方が無かった中央部カーブ
付近に決め一斉捜査を踏み切った!







実は去年に一度ここへ俺たちは入った事があり、ある程度データを持っているというのも
あった。 とにかく小川原湖から流れ込んできた緑色のシダ系の流れ藻が沈殿しており、
また潮が3方向からぶつかる事で付近の砂地にはマコガレイが寄っている。


しかし厄介な点もあり潮が止まってる時などゆっくりサビいただけでもシダ藻が大量に
掛かってしまうのでシマを掃除をする覚悟は必須だ!


内側カーブ前に入るテトラ帯の両端に分かれて“ちょいワル刑事”が南側、俺が北側
といった感じで捜査開始となった。目の前に走る潮目にめがけてフルキャストし、通常より
サビく頻度を少なめに心がけながら連中の動きをけん制する。




全ての竿を投げ終えても沈黙が続き、やはり朝マズメに時合いは終わったのか?と不安
に駆られる俺たち、、、そんなものを全部吹き飛ばしてくれたのがこの1匹だった!


巻き上げ途中まで一切アタリすら無く重いだけだった、、、






午前8時12分、41cm マコガレイ逮捕。


多かれ少なかれほぼ100%の確率で藻が絡んで非常に捜査し辛いが、これで奴らが潜伏
しているのも証明された!シダが絡むのを恐れず手返し度をアップさせていくと同時に
連中からのレスポンスも立て続けに出だしたのだ。




グググッ、、、グググッ、、、グイグイグイグイ!




ブルブルブルッ、グ~~~!










また、周辺エリアにはミズタコも多く生息していると以前から聞いてはいたのだが、、、


こうも簡単に身柄を確保できてしまうとは、、、





ちょいワル刑事 に贈呈。




オレンジ色の装飾がよほど気に入ったのか?同じ仕掛けにまたすぐ別のミズタコ
ちょっかいを出してきて短時間で2匹もしょっぴいてしまった、、、全く引きもせずゴミの塊
のようにただひたすら重いだけの沖堤住人。


図体がデカいのでタモ入れも頭から、あまり手前に寄せすぎると堤防にへばり付いて
しまうリスクやら取り込みにも幾つか注意点があるよう。


またまたタモ入れをお願いして捕獲。






蛸漁師さんから昼過ぎには天候が荒れてくるので少し早めに迎えに行くと電話が入り、
夕マズメは捨てなくてはならなくなった、、、沖堤住人ミズタコが捕獲されて以来、不思議
にも“真子組”連中の動きがストップし捜査は暗礁に乗り上げてしまう。


慣れた手つきで水揚げした巨大ミズタコを絞めていくちょいワル刑事をしばし眺めながら
改めてそのデカさに驚かされつつも、敵が動かない事に焦りを覚える俺、、、






どれくらい経ったのだろうか? だんだん西よりの北風が強くなってきてキャスト時には
真正面からとなり厳しい状況、、、もうあと1時間ほどで本日の捜査は打ち切りだ。


グ~~~、グ~~~、、、グ~~~!?






俺の睨み通りとなった!


午後14時58分、43cm マコガレイ逮捕。


同じアジトに集団で隠れている場合が多い連中の習性からすれば、動きがを止まっても
じっと辛抱し待ち続ける事が得策となる。こいつのへばりついていた海域に俺はアオイソメ
を総動員してほ~り込んでみた、、、確かにポツポツと主を失った残党らが罠に掛かって
くるのだが、どうやら40cmを超える一応座布団クラスは居ないよう、、、


しばらくすると空が灰色に染まり視界がゼロに! シトシトと大粒のパウダースノーが俺の
捜査本部を真っ白に変えてゆく、、、15分くらいで俺のガサ入れ道具・スピンパワー&03
パワーエアロはキススペシャル&スーパーエアロテクニウムMgになってしまった。


これはある意味嬉しい事なのだが、、、




容赦なく降るパウダースノーは容赦ない刑事さんも真っ白に変えてゆき捜査続投へ
かける熱い意気込みも冷たく冷ましていった、、、そして撤収の時間。







やはり沖堤で浴びる雪の洗練というものは冷たく、決してスキー場で感じる気持ちには
してくれない。 とりあえず暖かいものを食べ、作戦の立て直しといこうか、、、




かなり冷え切っている手で哀愁のVサイン、 “八戸のちょいワル刑事”の獲物。







“ゴ~マル” 拝むまでは絶対にVサインしないと心に決めている“JCA”の獲物。







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44、42cm マコガレイ撃沈~♪ 遠征第九十四弾!青森県・六ヶ所 / むつ小川原港 (1日目)

2010-03-28 23:29:31 | 投げ釣り戦記!

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【捜査ファイル94】


俺は4課のJCAだ。


座布団鰈の犯罪を多く扱う事から我々は“マル鰈”と呼ばれている。
今日もまた眠らない鰈大国・日本のどこかで事件は起きようとしている、、、


我々の捜査というのは時に一瞬を争い、また時には粘り強い根気が必要となる。


暴風雪という立ちはだかる試練に向かいキャストし続けた前回「六ヶ所村」での
ガサ入れ、、、何とか下っ端構成員を数匹検挙できたものの座布団はおらず、また
例年に見ないシマ内の低水温など悪条件が重なり見事完敗。


しかし我ら「4課」に嘆いてる時間など無い、、、俺は三沢へ飛んだ。



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「むつ小川原港」


もう恒例のパターンとなってしまったが、三沢空港で“八戸のちょいワル刑事”と合流
した俺はいつものスーパーで必勝弁当と夜間捜査用の食料を買い込み現場へ。


前回からは想像できない程の快晴&ベタ凪に恵まれた東北屈指のこの歓楽街、そして
今日は日曜日という事もあり本命の“真子組”構成員多数目撃現場「大波止」は地元
含め多くの捜査官でひしめき合っていた、、、まず俺たちは現場の近況から聞き込みを
始めることにし港を一周、最終的に「大波止」先端部へたどり着いた。


そこにはタイミング良くちょうど撤収準備に入っていた地元の捜査官がおり、交代して現場
に入れてもらえる事となった!





ここらの“真子組”連中は夜間捜査での検挙率が高く、暗くなると盗み出した劣化ウラン
を盾に港周辺でたむろしだすのが特徴なので明るいうちはリラックスしたほうがいい。


小春日和に見えてもまだまだ寒い東北、今晩もかなり冷え込む予報、、、もちろん覚悟は
出来ているが、今は体力温存とタックル一式を組み立てるまでにし車内で仮眠を取って
おくのが得策と言えよう。




数時間後、、、







すっかり辺りは暗くなり地元の?沖堤捜査班を乗せた渡船が戻ってきた頃、俺たち二人
は今や極寒地張り込み捜査には必需品のモンベル・エクスペディションワンピース
纏い臨戦態勢に入った!奴らが行動を起こすだいたいの時間帯は事前に調べが付いて
おり、ちょいワル刑事とイカをライターで炙りながらその時を待った。


今回のガサ入れでは更なる可能性を追求すべくアオイソメ以外に関西よりアカコガネ、
マムシも導入させている。定期的に仕掛けをサビき、連中の格好の隠れ家となっていカケアガリスナックエリアを集中的に探っていると、


グググッ!? グイイイイイイッ


コンコン、、、コンコン、、、グググググググッ!






時合いに突入したのかアタリが次々と連発し片っ端から検挙する中、


午後20時46分、42cm マコガレイ逮捕。




座布団クラスが交じっていた! それもなんと関西から持ち込んだアカコガネを
卑しい顔をして丸々飲み込んでいたのだ!まだまだ低水温が続いているというこのシマに
おいては、おそらく時合いも短いはずと予測した俺たちは新鮮なエサをマシンガンの如く
打ち込んでいくことにした。






いつからか雪もちらつき始め急激に氷点下へ気温低下、、、東北における夜間捜査の
厳しさが容赦なく襲い掛かってくるがご覧の通りブルー&パープルのエクスペディション
ワンピース
があれば全く問題ナシ!まさに羽毛布団を着ているかみたく暖かく、逆に
動きまくると汗をかいてしまうくらいだ。




ちょいワル刑事も目が合ったマコガレイ全てにいちゃもん付けて根こそぎ検挙!惜しくも
40cmは超えないものの順調に仕留めているよう。


俺もアオイソメ、アカコガネミックスで出来る限りの遠投を意識して投げ込んでゆく、、、
先程の42cm座布団逮捕から約1時間半、舎弟クラスをポツポツしょぴきながらおとり捜査
を活発化させてた最中の出来事だった、




サビいて誘いを掛けようと愛竿スピンパワーを持つと重い感触!?




グ~~~、グイグイグイグイ!グ~~~、グググッ!!!








さすがにこやつはちょいワル刑事にタモ入れアシストを頼んで身柄確保!


午後22時20分、44cm マコガレイ逮捕。




よし、ついに罠に掛かった!そこに姿を現したのはまぎれも無く“真子組”大幹部
の座布団連中の1匹だった。ますます士気が高まった我らは寒さなど忘れただひたすら
夜明けまでキャストし続けた、、、力の限り。


まずは顔に似合わず可愛らしくピースする“八戸のちょいワル刑事”の検挙カレイ。





地元、「捜査4課」の彼にとっては決して満足のいくサイズではなかったようだが、前回
より連中の活性も上向いている事がわかりそれなりに収穫はあったと話していた。


次にカケアガリスナックを叩きまくった“JCA”、俺の検挙カレイ。





あくまで頂上作戦のみにこだわる「4課」の目標は“ゴ~マル”なる総長座布団クラス!
明日からも性根を入れて捜査に当たろうと思う。




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捜査予告:遠征第九十四弾! RADIOACTIVE 6 の村へ

2010-03-28 13:40:27 | ブリーフィング

我らが日本の裏社会を取り仕る極道たち、、、
もちろん同様に日本の海にも海底の社会を取り仕切る組織がある。




「真子組、石組、滑多組、黒頭組、真組」




これらが中でも最も構成員が多い大所帯の組織で日本の海底の秩序を乱さぬよう
日々、他海域からの侵入魚へ目を光らせているそうな。


仁義を重んじ任侠の道に生きるカレイ達だが、収入の滞る寒い時期、
時にして堅気魚のエサを横取りなど迷惑をかける連中もおり被害届が出される事
がこれからの季節各地で増えてくるはず、、、


そんな悪漢カレイを一斉検挙すべく発足されたのが




通称:マル鰈 こと、


「組織座布団“鰈”対策部捜査4課」




今期は東北の怖~い刑事さんも参加し更なる広域頂上作戦を挑んでいくことに。






ちらほらではあるが我ら「4課」にもたらされる巨大座布団検挙情報、今年は少し遅れ
気味?と囁かれるものの連中は確実に接岸している!いや、もうすでに何派かはシマ内
に潜伏しているのかもしれない。


俺たちは闇雲に捜査メスを入れているだけでは、たとえ構成員を大量検挙できたとしても
座布団クラスへたどり着ける確率は低い!と判断し今期はエリアを絞って捜査線を張る。


すでに段取りは全て整っており、現地にはライターでイカを炙って食べる哀愁の刑事こと
「八戸のちょいワル刑事」が迎えに来てくれ行動を共にしてくれる。 また、今回はおとり
捜査用のアオイソメを新鮮なまま長期保存できる秘密アイテムも持参しているので準備
は万全と言えよう!




もうこれ以上何も語る必要はない。


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真子組





検挙期間: 9月下旬~5月
潜伏場所: 関西~東北にかけての漁港
特徴: 石組と並び日本を代表する広域“鰈”組織で構成員数もピカイチ



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JCAのカレイ仕掛け ~底ウネリ対策用胴突き仕掛~

2010-03-27 23:06:15 | 仕掛&戦術



一見、ベタ凪に見えても仕掛けを投入し回収時にはこんな感じに!?





2匹のフグは単なる写真を盛り上げる為のゲスト出演!?ですが、海が荒れた直後など
特にサーフや海底がフラットな砂底エリアでは“底ウネリ”が発生している場合が多く、
このようにL型天秤を用いた吹き流し式仕掛けでは即行グチャグチャになってしまいます。


こうなりゃカレイはおろか戦いになりません、、、


そこで登場するのが今回ご紹介する「底ウネリ対策用胴突き仕掛」で、力糸からモトス
を経由してオモリが一番先にくるこの仕掛けスタイルは“底ウネリ”による絡みは皆無!
JCAも常に数セットはバックに忍ばせておりますよん。




「胴突き = 先オモリ」の同コンセプトではありますが、わたくしめとしては北海道などで
定番の先オモリ仕掛とは完全に別物と見なしております。 なぜならばいくら同じ先オモリ
形式を採っていても北海道仕様の下ハリスはそれなりの長さを設けてあり、そのまま
“底ウネリ”エリアで使用すると天秤部、またはモトス部にハリスが絡み付いてしまう場合
も起こりうるからです。


「底ウネリ対策用胴突き仕掛」の特徴としては天秤類を使用していない事とハリスという
よりは “2本のエダス” といった構成で北海道仕様みたく遠投重視ではありません。





まっ、あくまでJCA流の対策なんですがねぇ、、、


俺は底ウネリなんぞには絶対に負けん!”


と気合い入った熱い底ウネリフェチな方やちょこっとばかし興味を持って下さった方は
HPFISH MEALは投げ釣りで!「こだわり・他」欄、“カレイ作戦”セクションに詳細を
載せてありますのでご覧くださいまし。




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“3 point fulcrum” でカレイ仕掛けを底に這わす

2010-03-26 12:18:39 | 仕掛&戦術




fulcrum = 支点


英語教室ではありませんが、JCAのカレイ仕掛けにおいては仕掛けを底に這わす
為に常に3箇所支点を設けるように考えております。


ただし設定はあくまで砂底、または根掛かりが少ないという典型的なカレイ戦場の条件下
においてですが、この方法でハリスや各部位間の間隔を調整することにより潮流の速い
戦場まで十分対応でき、それなりに釣果を収めてこれてるよ~な気がしてます。


まず3点の場所はと言いますと、





「シンカー部」


こんなもんわざわざ掲載するまでもないと思いますが、当然シンカー部も大切な支点の
一つで1本針仕掛けにとっては海底における唯一の支点!


まっ、これは投げ釣りで吹き流しスタイルを使う以上必須アイテムなので次へ!






「エダス部」


エダス部はみなさんチチワ連結だの様々なものが存在するかと思いますが、基本として
長めの仕掛けを愛用するJCAのエダス部は枝針結び用オリジナルローリングサルカンに
ビーズ、蛍光パイプ類が盛り込まれ重量をそこそこ持たせる構造になっております。


ただしあまり重すぎてもダメ!重量バランスを考えて作る必要があり、飛距離を重視する
場合はやはり軽く、飾りを入れても極小ビーズ類でスマートに仕上げるようにかな?





「モトスとハリス連結部」


わたくしめのカレイ仕掛けによく登場する違った色のゴムパイプ2つが並ぶこのモトス部
終点パターン、結び目保護、糸絡み防止に集魚効果など本当に期待できるかど~か
不明な所だらけですがこだわりを持ってる部分。


この部分に重量を持たせておくことで特に長めの段差バリを付けた時などキャスト時に
たま~に発生するハリス絡みが軽減できるんです!注意点としてはエダス部よりは必ず
重くし、ローリングサルカン4号あたりがベストバランスと考えております。


以上3点が仕掛けを底に這わすという目的でJCAが意識してる“支点”となりまして
条件的には先程も書いたように、長めの仕掛けを愛用するがゆえに必要?と思える3点
なのかもしれません、、、。要するにジャラジャラしたってだけですわ~!(笑)




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JCAのカレイ仕掛け ~北海道仕様・遊動式吹き流し仕掛~

2010-03-25 09:50:14 | 仕掛&戦術

これって以前に紹介してた遊動式吹き流し仕掛ちゃうん?と思われても仕方ないくらい
そっくりの仕掛けをご紹介したいと思います。 はっきり言って冒頭に“北海道仕様”
付いてるくらいでどこがど~違ってるのかさえわかり難いほどの差です。(笑)


一応JCAとしてはこだわりを持って仕掛けを作成してますので、あえて“北海道仕様”
なるものが存在するわけなんですが、大まかに違いを説明しますと、




① 各部位間の長さ設定が大幅に違う


② モトスとハリス連結部に比重の軽いパーツを用いることで重量バランスが違う


③ 針はフトコロの広いもののみを導入




以上!







写真はレンズの許容範囲に全てが入るように合わせてグネグネ渦巻いておりますが、
これは蚊取り線香や何やら怪しげな“無限”を表す包囲陣、昔のドラクエにあったような
ワープできる白い渦巻きとは一切関係ありませんのであしからず。(笑)


写真に手を突っ込んだらブ~~~ンと画面が揺れてロトの伝説の地へ、、、ってな事も
決して起こったりしませんので!


北海道ではみなさん先オモリタイプの仕掛けを愛用されてるのであまり見かけない
スタイルなのも事実ですが、まっ、北海道で本州L天仕掛けに興味がある方やら本州から
遠征予定で使い慣れたL天仕掛けが無いと不安!って方はぜひ試してみてくださいまし。


詳細はJCAのHPFISH MEALは投げ釣りで!「こだわり・他」欄、“カレイ作戦”
掲載しておりますので。 よろぴく!




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「石鯛ライン」、北海道デビュー決定!?

2010-03-24 03:46:15 | 仕掛&戦術




昨日に引き続き早速ではありますが、「石鯛ライン」16号を用いて北海道用の仕掛けを
作っちゃいました!今期の遠征準備はすでに完了してたのもあり、まずは各5セットずつ
合計10セットを試験的に導入したいと思います。


久しぶりに「先オモリ仕掛」を作ったのでどこか新鮮で ワクワク しましたわ~。(笑)





ジャ~~~ン!




ワクワク したって事で ワク をキーワードに名付けて、





“魅惑のピンク”







“誘惑のイエロー”




はいっ!しょ~もね~。(笑) 自分自身でネーミングしたものの、あまりにもつまらな
すぎてちょっと悲しくなっております、、、現段階ではモトス部のみですが、両方とも奇抜
な蛍光ラインで視認性&アピール性?は抜群!ピンクはクロガシラ仕様、イエローは
もちろんマガレイ仕様で残りのエダス、ハリス部を飾ってみようと思います。


また、先オモリ天秤も去年からずっと暇を見つけてはコツコツ自作してきたのでストックが
かなりあるのものの、最近ちょくちょく店頭で見かけ気になってた「スナイプビーズ」なる
ケイムラをベースに商品化されたという蛍光ビーズ“フラット型5mmレッド”を盛り込んで
新たに何個か作っちゃいましたよっ!





ちょっとド派手すぎてちゃっちいイメージも無きにしろあらずですがねぇ、、、JCAにとって
カレイ作戦 = ド派手仕掛けを考える楽しみ!ってのが第一にありますんでこれも
試すのが待ち遠しい仕掛けですわ。




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北海道仕掛けに「石鯛ライン」?

2010-03-23 23:59:29 | 仕掛&戦術

少し前に北海道では個人的にもお世話になっている ナオ・ソーヤさん のブログ
ナオ・ソーヤの投げ釣り冒険記“親分様の仕掛け”なるもので登場していたモトス用
ライン、、、見た瞬間にあまりにも身近なものでびっくりしちゃいました。(笑)


それもそのはず、そこにはなんとJCAが夏の磯のモンスター・タマミ作戦に導入している
「石鯛ライン」があったのです!確かに普通のナイロンに比べて硬く粘り強い特性を持つ
ラインなので、あんな想像も付かないような大暴れするタマミやクエ、外道では2mクラス
のサメにエイなど怪力モンスターと力と力の勝負に愛用されるのでしょう。




北海道で定番の“先オモリ仕掛け”は力糸からシンカーまでが直結のスタイルをとる為、
おもいっきり遠投する事を考慮してモトスにはナイロン16号みたく極太ラインが用いられて
いるのが特徴として挙げられます。それに




キャスト時に切れない事が前提なら、頑丈な石鯛ラインは結構使えるかも?


わたくしめも今期の北海道作戦導入を密かに考えるようになりました。








なんせ16号以上の「石鯛ライン」なんてJCAの家にはこの通り!わんさかありますし
カラーラインナップもダークレッド、レッド、ピンク、蛍光イエロー、スカイブルーなどなど
よ~く見てみるとバラエティーにも富んでましたわ~。


現在愛用中のブラックファイターやらエステルブレイドなどに加え、これら「石鯛ライン」
流用も面白そうですよね?特に16号の“蛍光ピンク”“蛍光レモンイエロー”が3000m
ずつありますので今からちょこっと作ってみようかと思います。


また一つ楽しみが増えましたね~♪




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