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都合の悪い話/携帯料金の苦情最多 違約金、ネット接続、複雑な契約内容

2008-04-17 00:07:13 | ニュース
商売人は「都合の悪い話」はしないもんです。











携帯料金の苦情最多 違約金、ネット接続、複雑な契約内容(抜粋)
4月16日 産経新聞

携帯電話の解約時に

「違約金支払い」

を要求されたり

「携帯経由のネット接続で」

高額料金を請求されたりする通信料金トラブル

に関する苦情・相談件数が

平成19年度に電気通信消費者相談センターに寄せられた案件の中で

最も多かったことが

15日、総務省のまとめでわかった。

携帯各社が安値競争を繰り広げる一方で

契約に関する料金トラブルが増えている実態が浮き彫りになった。


<同センター>
①平成9年に総務省が設立
②通信サービスに関する消費者からの苦情や相談を受け付けている
③19年度の受付件数は地方の総合通信局経由なども含め1万60件
④件数の詳細な内訳は集計中

(総務省)
1位 携帯・固定通信の料金トラブル関連
2位 アダルトサイト接続などを理由にした不当料金請求
3位 インターネット上の誹謗・中傷

⑤不当料金請求は、18年度までの4年間、相談件数で最も多かった


<主な料金トラブルに関する相談内容>
●携帯電話サービスの契約期間内での解約時に違約金・端末割賦代金の残金支払いを請求された
●携帯電話をパソコンに接続しパケット通信をした際に高額な料金支払いを請求された
●かけた覚えのない通話・ネット接続料金を請求された

など

多くが携帯電話の利用に関連するもの(料金体系や契約内容のわかりにくさが原因になったとみられる)


携帯各社は利用者をつなぎとめるため

割引サービスの加入には

「長期間の契約を義務づける」ケースがほとんど。

数万円する端末を

「月額数千円で購入できる割賦販売制度」

も各社が相次ぎ導入しているが

解約時にこれらの料金が請求され

「はじめて高額の買い物をしたことに気づく」

ことが少なくない。


<総務省>
「(携帯電話経由のネット接続で高額料金を請求されるトラブルが多く発生した要因について)高額な海外でのネット接続サービスを利用したり、端末のネット接続スピードが大幅に向上していることが事態を悪化させている」











「数万円する端末」

というのも

例の「販売奨励金」廃止の絡みで

「2~3万」

とかでなく

「5~7万」

だったりして

本当に

「高額の買い物」

なんだよね。



「携帯電話の解約時の違約金支払い」は

ちゃんと説明してるかもしれないけど

携帯電話の

「本当の価格」については

どうなんだろうね?











『パケット』料金に注意 請求金額でトラブル多発(抜粋)
2007年5月3日

携帯電話でインターネットを利用したり

写真添付など内容量が多いメールをやりとりしたりして

思わぬ高額料金を請求されるトラブルが増えている。

データの送受信で使う

「パケット通信」

の料金が高額になることを知らずに利用したケースが多い。

料金定額サービスを利用する手もあるが

パソコンへの接続や
「海外での使用」は

「サービスの対象外」

になっているので注意が必要だ。


<千葉県の貿易業Aさん(42)>
①三月、携帯電話の二月分の利用料金として約十九万円を請求され、驚いた
②携帯電話会社に問い合わせると
③外国へ出張中に携帯でメールを受信したときに発生したパケット料金が高額の原因だった

④Aさんはタイとニュージーランドに出張中、持参した携帯で頻繁にメールを受信
⑤メールの多くは、仕事で使う「写真付きのファイル」だった

「携帯会社から事前に高額な料金に関する説明を受けなかった。通常のビジネスで使っただけ。それなのにこれほど高額になるのは、課金システム自体がおかしい。知っていれば、使わなかった」


<パケット通信>
①通信した時間ではなく、送受信するデータの量に応じて料金が決まる仕組み
②しかし、写真や動画、音楽などの情報はデータ量が多く、料金が上がりやすい
③このため、高額請求に関するトラブルが増えている


<全国の消費生活センターなどに寄せられるパケット通信に関する相談>
〇六年度 約九百件(〇二年度の六倍超)


平均請求額も年々上がり

〇六年度は約十六万円だった。


<典型的な相談>
①携帯向けのインターネットに接続してサイトを見たり、音楽や画像をダウンロードしたりして高額な請求を受けるケース
②サイト利用や音楽購入などの料金以外に通信料金がかかることを知らなかったという人もいる
③また、携帯をパソコンに接続してインターネットを利用し、料金が高騰するケースも目立つ


<東海地方の六十代の男性>
①パケット料金の定額制コースを選択
②パソコンを携帯につなぎ、六時間インターネットを利用したところ
③約百万円の請求を受けた
④実は、パソコンへの接続は定額制の対象外だったが、男性は知らなかった


<携帯電話大手 NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイル>
①いずれもパソコンへの接続はパケット料金の定額制の対象外としている
②パソコンの情報はデータ量が膨大で

「通信の質が低下し、多数の利用が難しくなる(利用拡大を考えていない)」(KDDI)


また

「外国での使用」も

定額制の対象ではなく

国内に比べ割高になる。

利用料金が一定額になったら

メールで知らせたり

それ以上利用できなくしたりするサービスもある。

各社とも

高額な料金になった場合

利用者に連絡している。


<国民生活センター 浦川有希主査>
「カタログなどにはパケット料金の記載もあるが、分かりにくい。事業者がもっと注意喚起すべきだ」

「(消費者に対しては)課金の仕組みをよく確認し、販売店で十分説明を受けること。定額制の対象にならない場合もあるので気を付けてほしい」











「パソコンへの接続はパケット料金の定額制の対象外」は

前に書いたけど

今回はさらに

「外国での使用も定額制の対象ではなく国内に比べ割高」

という話が出てきてる。











「海外で携帯」料金トラブル…割高「知らなかった」 同じ番号使えるサービス普及で急増(抜粋)
2006年4月9日 読売新聞

海外でも携帯電話を利用できる「国際ローミングサービス」が普及し

料金をめぐるトラブルが増えてきた。

盗難にあって高額な料金を請求されたり
国内使用に比べて割高な利用料金をよく理解していなかったり。


<国民生活センターや携帯電話会社>
「海外で紛失したらすぐに携帯電話会社に連絡を」
「旅行前に料金システムの確認を」


<国民生活センターに、40代の女性から相談>
「娘が海外旅行先で携帯電話を盗まれた。海外で不正使用され、帰国後300万円以上の通話料を請求された」

①現地の警察には被害届を出したが
②日本の電話会社に連絡したのは帰国後10日もたってからだった


<同センター>
①携帯電話の海外使用をめぐって全国の消費生活センターに寄せられた相談件数はこの数年、急増

2001年度 32件
05年度(集計中) 110件超

②背景には、国内で契約した携帯電話と同じ電話番号のまま海外でも利用できる「国際ローミングサービス」の普及がある


<同サービス>
〈1〉自分の携帯電話を海外に持っていき、そのまま使う
〈2〉自分の携帯電話に内蔵されているICカードを、海外用にレンタルした携帯電話に入れて使う

などの方法がある。


ICカードには

契約者の電話番号などの情報が記録されており

レンタルなどの携帯電話に差し込めば契約者に料金が請求される仕組みだ。

相談のケースも

盗まれた携帯電話は

国際ローミングサービスの契約をしていた。

電話機自体は海外では使えないタイプだが

ICカードを抜き取られて不正利用された。

この国際ローミングの契約は無料なため

携帯電話の購入時に契約することが多い。


<NTTドコモ>
「海外で使うつもりがないなら、国際ローミングサービスを契約する必要はありません。あとで解約することもできます」


ドコモや
au(KDDI)
ボーダフォン

の第3世代携帯電話は

ICカードに暗証番号を設定できる。

電源を入れ直したり

抜き取って別の携帯電話機に差し込んだりすると

暗証番号を入力しなければ電話機として使えないため

不正使用防止に効果がある。

また

国際ローミングにより海外で携帯電話を使って通話・通信をした場合

料金は国内に比べ割高。

消費者相談窓口には

「予想以上の高額な料金が請求された」

との苦情も多い。

また

「海外で使えると聞いたが、使えなかった」

との相談もある。

 
<国民生活センター>
「電話会社によって携帯電話を使える国や地域は限られており、料金も異なります。旅行前によく確かめましょう」











<NTTドコモ>
「海外で使うつもりがないなら、国際ローミングサービスを契約する必要はありません。あとで解約することもできます」



「無責任」だろう、この言い方。



「契約する必要はありません。」

は当たり前だが

「契約してもいい。」わけで

「料金のリスク」を知らなきゃ

「とりあえず」契約してしまう。



「10万以上の請求が来る」

なんて思わないだろうし・・・。



この辺については

被害者の言葉を聞く限り

「あんまり、ちゃんと説明してない」

気がする。



国際ローミングは

「使わないことも多い」だろうし

前の記事の例でも

写メールのやりとりだけで

「約十九万円を請求」

とぶっ飛んだ金額になってるわけだから

「高額になることもあります」

という部分をもっと強調して

「不要な人には契約をさせない」ようにすべきだ。



海外に行くとき

「必要であれば」

リスクを理解した上で

「契約する」というのが

本来だと思う。



一時

「海外でも携帯が使えます。」

をCMでやったりしてたし

いわば

「売り」

の一つだから

あんまり

「リスク」

については言いたくないんだろうけどさ。



ところで

クルマを買いに行ったときの話なんだけど

昔とは営業マンの対応が変わってることに気づいた。



前だと

「こういう部分がよくないって聞いたけど」

って言うと

「いや、そんなことないですよ。」

と言われたんだけど

今は

「確かにそうなんですよ。ただ、○○とかがあって・・・」

みたいに

「一応、認める」ことが増えた。



対応が変わった理由を聞くと

「ごまかして売って、後でクレームになるより。誠実に販売したほうがいいということになった」

というようなことを言ってた。



「いい加減な説明でリスクを負った」りすると

その人間は

決して「そのことを忘れない」。











誠実な商売をしてほしいものです。
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