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自分は可決(修正付)/「ネットで頭がバカになる!」 テリー伊藤の主張を「否決」

2008-04-14 00:28:35 | ニュース
うん、バカになる。











「ネットで頭がバカになる!」 テリー伊藤の主張を「否決」(抜粋)
2008/3/10 J-CASTニュース

テリー伊藤さんが

「インターネットは1日1時間に制限すべきだ」

とテレビの番組で主張した。

ネットを長時間すると

「引き篭もり」

になり

「想像力」

が無くなって

結局は

「バカ」になる

からだそうだ。

テリー伊藤さんが出演したのは

日本テレビ系「太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中。」で

2008年3月7日に放送された。

テリーさんは

「インターネットの利用は1日1時間までとします」

という「公約」を掲げた。

インターネットに頼りすぎると

「想像力が低下し感性が乏しくなる」

というのが最大の理由で

弊害としては

利己主義
引き篭もり
不登校など

が挙げられるほか

夫婦の営みが減って離婚が増える

という。

自分が興味ある狭い範囲の情報だけに触れるため

「早く年をとる」

のだとも主張した。


<番組に出演した中学教師の金子毅さん>
「ネットがあることで、子供の学ぶ意欲が低下している」

「(ネットで検索すればすぐにわかるため)いちいち学んでもしょうがないと考える子供が増えている。」


<政治コメンテーターの金美齢さん>
「ネットにのめりこむ社会の共通点は、人間がどんどん小粒になっていること」


「内向的な人間が増えているばかりか、何かあったらパソコンの電源を切り「リセット」する、というネットの性質が人間に悪影響を与える」


テリーさんは

ネットで発生したおかしな例として

ブログを挙げた。

ブロガーは

「半径5メートル以内の居・食・住のことしか書いていない」

というものだ。

番組には

「ブログの帝王」

で元ボクシングチャンピオンの竹原慎二さんも出演していて

ブログを通じて本当の自分を知ってもらえ

メリットは多いと主張。

テリーさんに対し

「だったらブログは読まなければいい」

と言ったことから

テリーさんはキレまくった。

竹原さんの書いたブログの文章

「あ 電話じゃ 電話じゃ ほっとこ じゃあの」

などを読み上げ

「人間としてダメになるぞ。こんなの見てたら!。自分の居・食・住なんか、人に見せるものではない。人生の何の役にも立たない!!」

「日本人に一番欠けているのは「想像力」「妄想力」で、これこそを養うべきだ」

「(理由として)テレビ番組の企画や企業の企画書を見ると、どれもみな内容が似通ったものばかりだからだ。」

「みんなインターネットから引っぱってきて、映像を持ってきて、全部インターネットのパクリなんですよ。インターネットと違うところで文化は生まれてくる」


一方で

テレビも

「見るとバカになる」

と言われた時代があった。


<太田総理>
「(大量のテレビ番組を作ってきた張本人に)テレビは違うんですか?」


<テリーさん>
「(慌てた表情になり)テレビもダメですね・・・(見る時間は)ほどほど・・・」


<太田総理>
「テレビを一日見ていてもバカにならないと思うんですよ。そこから得る情報は貴重だ」
「やがて、ネットもテレビのように「頭が悪くなる」と言われることが少なくなるはず」

番組では最後に

テリーさんの「公約」を認めるかどうか

決を採った。

参加者20人のうち

賛成が9人で反対が11人となり

「否決」された。

テリーさんはこの結果に呆然とし

「時代が、ついてきていないですね」


ネットでは

今回の番組について取り上げる掲示板やブログが多く

「2ちゃんねる」にもスレッドが立っているが

はっきりとした考えを示す人は少ない。











「ネットで頭がバカになる!」



これ、たぶん正しい。



「テレビは違うんですか?」



そう

テレビもバカになる。



これも正しい。



ついでに言うと

「マンガも読みすぎるとバカになる」



これも正しい。



さらに言うと

「本も読みすぎるとバカになる」



これも正しい。



自分の体験からであって

決して一般性がないのが

悲しいけど

まず

本について。



自分の場合

好きだったSFから始まり

哲学
経済

いろいろ読んだ。



これはもちろん

ムダじゃない。



少なくとも

「人生に彩を加える」とか
「話題に事欠かない」とか
「何かしようとしたときに役立つ」とか

いろいろ効用がある。



ただ

「本がいろいろ教えてくれても」

「このとき、どう判断したらいいか?」

みたいなことについては

教えてくれない。



確かに

「人生指南書」みたいなのは

たくさんあるけど

「そこに書いてあるやり方が自分にあってるとは限らない」。



結局

そのやり方を

「選ぶ」

のは自分であり

失敗しても

「本のせいにはできない」。



本を読みすぎると

あらゆることについて

たくさんの可能性が頭に浮かんできて

「選べなくなる」。



じゃあ、そのとき

「どうやって選ぶのか?」



それは

「自分の経験」

に頼ることになる。



本はムダにはならないけど

「時間をたくさん使う」ということと
「人を迷わせる」というのが

難点だ。



「頭の中で優先順位をつけ、整理する能力がなければ」

「バカになってしまう」のじゃないだろうか?



マンガはどうか?



これも

「バカになる」(とよく親が言う)。



一世を風靡したパタリロというマンガの作者

「魔夜峰央」さんは

以前

「ほとんどマンガを読まない」

と言っていた。



確か

「バカになる」

みたいなのが理由だと思う



漫画家なのにね。



マンガというのは

非常に優れた伝達手段だ。



たとえば

「マンガで歴史」

みたいなのをやると

すぐ「頭に入ってしまう」。



ところが

「イメージが鮮烈すぎる」ため

「そういうものだ」

とイメージが固定されてしまいがちなのが難点。



歴史の側面には

「いろいろな細かい要素」があり

「白黒」みたいにはっきりつけられるものではないのに

「イメージが固定されてしまう」。



マンガでも

「細かい側面を書けばいい」

という考え方もあるだろうが

文章と違い

「ストーリーにしないと読めない」ことや

お約束事として

「説明的な文章は書けない」
「長々と書くと飽きられる」

などがあり

非常に難しいんですよね。



だから

「無駄のないシンプルな形」

になってしまう。



文章だと

「意味が分からなくて読み直す」ことがあるのに

「マンガ」だと

それも少ない。



読みすぎると(読みすぎたんだけど、自分)

考え方が固定されやすい気がする。



「テレビは?」



「やがて、ネットもテレビのように「頭が悪くなる」と言われることが少なくなるはず」



いや今も

聞いてみれば

「こういう意見はたくさんあるだろうけど」

実は「テレビを見る時間が少なくなってる」から

あまり問題にならないだけのような気がする。



じゃあ、その問題は?



この日記でも

何度も書いてきた。



ひとつは「偏向」報道だ。



たしかに

「なんらかの事実は伝える」けど

それが「正確なもの」とは限らない。



にもかかわらず

「映像と一緒に、でかい字のコメントを見せられる」ことで

真実のように思い込ませられる。



意図的ではないとしても

「目で見たものの印象が強烈なため」

起こりがちだ。



「百聞は一見にしかず」

ということわざがあるけど

「一見」のあと

「一万聞してから信じよ」

に言い換えるべきだろう。



テレビについて

もう一つ言えるのは

「受動性」。



よく言われてきたことだけど

これはホントだ。



「ながら見」とか

つい

「なんとなく見てしまう」。



そんな見方じゃあ

「そこから得る情報は貴重だ」

なんてことにはならない。



だいたい

ワイドショーなんて

「その件の専門家でさえない人間が偉そうにコメントしてる。」



あんな言葉に

いか程

「貴重な情報」

があるんですかね。



じゃあ

ネットはどうなのか?



むしろ

能動的に

「ネットサーフィン」

したりするし

「情報も満載」

いいじゃないか?と。



これもやっぱり

キーワードは時間。



要は

「これだけをやってる」のがよくないってこと。



「想像力が低下し感性が乏しくなる」

てのは

「テレビもマンガもいっしょ」。



見すぎ
読みすぎ

はね。



太田さんは

「テレビを一日見ていてもバカにならないと思うんですよ。」

というが

それは「何のため」にやるの?



ただの暇つぶしなら

それでもいいんだけど

それが「生活の全て」だとしたら

こんな悲しいことはない。



テレビを

「ネット」

に言い換えてもいい。



「ネットやテレビ」を

一日中見るということは

「その間、人と接触せず、外出もしない」

ということ。



そんなことしても

何にも

「経験」

できない。



「(ネットで検索すればすぐにわかるため)いちいち学んでもしょうがないと考える子供が増えている。」



こんな意見がある。



子供が勘違いしてるわけだ。



じゃあ、言ってあげればいい。



「取引先の人を接待するときに、君はそのパソコンで調べ物をしながらやるのかい?」
「この人とお付き合いしたいと思って、初デートに行ったときの会話の内容はそのパソコンで調べられるの?」



NOでしょ。



知識は

使って
確かめて

はじめてホンモノになる。



偉い人が言ってるから正しいわけじゃない。



そして

たくさんの経験をするためには

「時間」

が必要だ。











米国で著名ブロガー死亡相次ぐ 日本でも「ドクターストップ」発生(抜粋)
4月10日 J-CASTニュース

米国で著名ブロガーの死亡が相次ぎ

「デジタル時代の労働搾取」

と話題になっている。

ブログがメディアに匹敵する存在に成長

24時間労働を強いられているケースも多い。

日本国内でも

「ドクターストップ」

が出た著名ブロガーもいる。

今やブログ運営はハードワークなのだ。


<ニューヨークタイムズ>
①2008年4月6日著名ブロガーの相次ぐ死亡を挙げて
②「デジタル時代の労働搾取」と報じた

③Russell Shaw、Marc Orchantといった著名ブロガーが心臓発作や血栓症などで相次いで死亡
④公式な診断書では「ブログ」が死因とはされないものの
⑤周囲でブロガーの劣悪な労働環境の危険性がささやかれているという

⑥なかでも競争が激しいのはテクノロジーやニュースについてのブログ
⑦企業のスキャンダルや新製品ニュースをスクープするために

「劣悪な24時間競争」

の只中にあるという

⑧仕事で体重が増減したり
⑨不規則な睡眠を強いられたり
⑩過労で病気になったりといったブロガーの声や
⑪テクノロジーのブログとして有名な「TechCrunch」の運営者が

「神経が参ってしまって病院にいく事になりそうだ」
「耐えられない」

と漏らす姿も報じられている


<米Digital Media Strategiesの織田浩一代表>
「(J-CASTニュースに対し)多くの日本のブロガーはブログで食べているというわけではないですが、米国では主たる収入源にしているブロガーが多いんです。『24時間戦えますか』の世界で、既存メディアや他のブログに対抗するためにスピード感が求められています」

「米国ではすでにブログが通信社に匹敵する存在にまで成長している。そこで、収入を稼ぐためにブログ同士や既存メディアとの激しい競争が繰り広げられている」

「ブロガーたちは仕事を楽しんでいる上、自分の業績・工夫・がんばりで収入をさらに得られることが分かっているのでがんばりも人一倍、辞めようと思えば辞められるという側面もある」

「(国内では、米国並みの激しい競争が繰り広げられているわけではないが)アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)」がメディアとしての価値の高いブログを集めたブログネットワークを作るなど、日本でもブログの価値をメディア並みに高めようとする動きがある」


<J-CASTニュースでは、日本の著名ブロガーに「ブログ運営が健康に悪影響を及ぼしてないか」聞いてみた>

(ネタフル)
「健康に害を及ぼしていると感じたことはありません」

(百式)
「特に悪影響はありません」

(「極東ブログ」を運営するfinalventさん)
「直接的には健康面での悪影響はない」が

「異なる意見は受け入れたいのですが、かなりひどい嫌がらせをうけます」
「多方面で誹謗中傷を受けました。そこまでブログを書くことはないな、やめようと思ったことは何度もありました」

「(ブログが出版や報道を補うような新しいビジネスの分野になるかなという期待などから)ブログに社会的意義を感じてブログ運営をしている。」


<「ドクターストップ」がかかった著名ブロガー>
自身のブログのページビューが年間950万ほどにまで成長した経済学者の池田信夫さん
「プレッシャーはありますよ。月間100万アクセスを超えた辺りから、寝られない日が続き、医者にブログをやめろと言われて…。もう、どうしようもないコメントやスパムとかノイズが凄く飛んでくるんですよ。私はこういったものについて気にしない方なんですが、さすがにストレスになってきています」

「ストレスを抱えながらも、雑誌に掲載されるよりも社会的に影響力のある情報をいち早く掲載できるメリットがあるとして、ブログの運営は続けていく」


「(米国のブロガーがストレスを抱える現象について)日本と米国ではカルチャーが違います。米国ではブログに対して『言論』としての意識が高い。日本ではカットペーストしてページランクを上げようとする変てこなブログばっかりですが、米国では、例えばSNSの『Facebook』の様に実名で写真まで載せています。匿名でスパムブログをやってもストレスにならないでしょうが、米国では緊張感が高いんです」











米国のブロガーは

「企業のスキャンダルや新製品ニュースをスクープするために劣悪な24時間競争の只中にある」

らしい。



ここまで

「身を削って作ってる」情報が

無駄なわけはないわけで

「ネットで頭がバカになる!」

という言葉尻をとらえれば

「何をバカな」

となる。



でも

そのために

「さまざまな経験の機会を逸する」なら

それは真実になる。



書かなかったけど

「ゲーム」

も同じだよねえ。



大好きだけど

「ハマリすぎる」と

他のことができなくなる。



「インターネットは1日1時間に制限すべきだ」



ここまできて

「どんでん返し」

みたいだけど

「この主張は間違ってる」。



対こどもという視点でいえば

「ネットをやらせない」ではなく

「ネット以外のもっと面白い何か」を

子供に提供することこそ

「重要」だ。



それは

「スポーツ」でもいいし
「理科の実験」でもいいし
「課外授業」でも
「工作や発明」でも
「料理」でも

いい。



締め付けても

意味がない。



そういう遊びのために

「目的を持ってネットに向かう」んなら











ネットの力はすばらしい。
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