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なるほどね/ドアロックかけず小5転落死 「逮捕はおかしい」との声

2008-01-18 19:43:31 | ニュース
なかなか難しい問題です。











ドアロックかけず小5転落死 「逮捕はおかしい」との声(抜粋)
2007/12/26 j-castニュース

東京・練馬区の東京外環自動車道で

「小学5年生男児(11)がマイクロバスから転落して死亡した事故」で

埼玉県警高速隊は

バスを運転したサッカークラブコーチ男性(33)と
男児をひいたトラックの会社員男性(25)

を逮捕した。

コーチは

「ドアロックなどを怠り」

トラックの男性は

「スピードを出し過ぎる」

などした自動車運転過失致死の疑い。

しかし、一方で

車の安全に詳しい専門家からは

「逮捕はおかしいのではないか」

との声も。


<事故>
①発生は2007年12月24日夜
②新聞各紙が埼玉県警の調べとして報じたところによると
③練習試合帰りの少年サッカークラブ員24人を乗せたマイクロバスのスライド式ドアが開き
④クラブ員の男児が外に投げ出されて
⑤左側の走行車線を走っていたトラックにはねられた
⑥バスを運転していたコーチは、ドアのモードを手動から自動に切り替えるのを忘れたうえ
⑦ロックをかけていなかった
⑧男児は、転がったサッカーボールを拾いにドアのステップ付近へ行ったのではないかとみられている


<事故の疑問点>
●ドアはレバーを引くと開くようになっていたが、なぜドアが開いて男児が転落したのか?
●県警がコーチやトラックの男性を事故後、なぜ、いきなり逮捕しているのか?
●目の前に突然人が落ちてきて果たして避けられるのか?

(ドアロック)
かつて車の専門家らは

「事故で救出されやすいようにドアロックは解除すべき」と唱え

このことは

「社会的にもある程度認知されている」。


<埼玉県警高速隊 広報担当 副隊長>
「(男児がなぜ転落したかについて)捜査中なので、答えられない」

「(なぜコーチやトラックの男性を逮捕したか)コーチについては、手動、ロック解除のままにし、速度も出し過ぎていました。走行中にドアが開かないように、自動にする必要がありました。全体的に見て、安全に注意を払う義務に反していたということです。過失があって、1人が亡くなっていることを重く見ました」

「(ドアロック解除の安全性)だからどうだと言われても、答えようがありません。そうした議論は、この事故の件に直接関係がないからです。今回のバスについては、自動であれば運転席でしかドアを開閉できないということです。車によって違うため、ほかのバスについてのことは分かりません」

「(トラックの男性について)制限速度を守って、前方を注意していれば、ひくことがなかった可能性が強いということです」


<各紙>
バスもトラックも制限速度40キロを大幅に上回る70、80キロ程度でそれぞれ走っていた


<車の安全に詳しい自動車評論家の岡崎五朗氏>
「バスが揺れて、子どもがレバーに当たってしまったのかもしれない」

「(県警がコーチやトラックの男性を逮捕したことについて)おかしいと思います」

「ドアロックすべきかどうかは、窓がたくさんあるかどうかなどケースバイケースではあるが・・・」

「外からの救出の点から見ると、ロックしない方がいいんです。むしろ手動であったかロックしたかは2次的な問題であって、座席ではシートベルトをさせておくべきだったと思います。車の走行中は、シートベルトを外してボールを取りに行かせてはいけません。これは基本中の基本です。しかし、道路交通法が改正されて、後部座席でのシートベルト着用が義務化されるのは来年からになるので、今回は法的な問題はないことになります。座席でシートベルトをしていれば、たとえドアが開いたとしても問題は起きません」

「(トラックの男性について)道路には交通の流れがあり、高速道路でいきなり人が落ちてくれば、安全に避けることは難しい」


転落事故を起こしたマイクロバスは

トヨタ自動車製だ。

トヨタ広報部に

「運転中はドアを自動にすべきかどうか」

聞いてみた。

「取り扱い説明書や販売時の説明では、ドアの自動や手動の使い方に触れますが、走行中にどちらにすべきとは申し上げていません。使われる場合によって違いますので、その都度お客様の判断で選ぶのが適当だと考えています」











「逮捕はおかしいのではないか」

そういう見方もあるんだね。



でも

所詮

ケイカンは

「法律の専門家じゃない」し

こういう難解な問題に

「パッと回答ができる」ほど

シャープなアタマの持ち主が

そんなにたくさんいるとも思えない。



そこまでのものを求めても

「ムリ」

じゃないかなあ。



それに

本当に

「カンタンな問題じゃない」

と思うよ。



記事の中では

専門家さんらしき人が

「ドアロック」

についてコメントしてるけど

問題の本質は

そこじゃないでしょ。



車の専門家らが

「事故で救出されやすいようにドアロックは解除すべき」

と言っていることが

「社会的にもある程度認知されている」

というのを一つの論拠にしてるけど

「ある程度認知」

とは弱い。



「その都度お客様の判断で選ぶのが適当」

とトヨタさんも言ってるけど

その程度のハナシ。



だから

「警察も論拠にするのはおかしい」

とも言えるけど

「全体的に見て、安全に注意を払う義務に反していたということです。過失があって、1人が亡くなっていることを重く見ました」

というのが警察のコメント。



あいまいな物言いではあるけど

常識的に考えても

「大人が子供を引率していた」と言う状況では

やむをえない理由であったとしても

「1人が亡くなっている」

ような事故で

「無罪放免」

は難しいんじゃないかなあ。











飛び出し園児死亡事故、業過致死罪問われた男性に無罪判決(抜粋)
1月17日 読売新聞

茨城県ひたちなか市で2003年11月

「幼稚園児(当時6歳)を軽トラックではねて死亡させた」として

業務上過失致死罪に問われた同市の男性会社員(36)の判決が

17日、水戸地裁であり

河村潤治裁判長は

「前方注視、減速の義務違反は認められない」

などとして無罪(求刑・禁固6月)を言い渡した。


<事故>
①男性は同年11月1日午後3時55分ごろ
②園児の自宅前の市道で園児をはね、脳挫傷などで死亡させたとして
③在宅起訴された

④現場は、歩車道の区別やセンターラインのない幅5メートルの道路
⑤検察側は、住宅が立ち並ぶ地域では、人が道路上に飛び出す事態は十分予見可能などと、回避義務違反を主張していた











トラックの運転手については

「こういう判決もありうる」

とは思う。



でも「必ず無罪になる」とは言えないよね。











熱射病死で保育園を捜索 福岡県警、業過致死容疑(抜粋)
2007/08/06

北九州市小倉北区の無認可保育園「中井保育園」のワゴン車内に

「園児(2)が3時間以上放置され熱射病で死亡した事故」で

福岡県警は6日午前

業務上過失致死の疑いで

保育園を家宅捜索した。


<捜索>
①午前10時から約3時間行われ
②捜査員約10人が園児の人数をチェックするための 園の資料や
③保育士の資格に関する書類を押収
④園長(31)も立ち会った


<事件>
①保育園では7月27日、園児約20人を近くの公園で遊ばせた後
②ワゴン車で3回に分けて園に運んだが
③被害者園児が乗った最後の車では「降車時に人数を確認せず」
④園児は気付かれないまま車内に3時間以上放置された


<園長>
「捜索を受けるのは当然のこと。保育の再開については、行政の業務改善命令が出た段階で保護者に説明し考えたい」











かなり前に起こった事件だけど

「厳しい意見」

がたくさんあった。



大人であれば

「自分でちゃんとやれ」

と言えるけど

「小学生・幼稚園児」

にはそのセリフは言えない。



引率者には常に「責任」がつきまとうということ。



今回の問題でも

「ドアロックをかけるとかかけない」

が問題ではなく

「シートベルトやクルマの速度」も含め

「安全運転と言えたかどうか?」ってこと。



その意味では

警察の「全体的に見て、安全に注意を払う義務に反していた」と言うコメントは

よく分かる。



コーチの男性も

最終的には

「不可避の事態」で
「大きな過失もなかった」

ということで

「無罪」

になる可能性はあると

思うけど

今回の専門家の意見のように

「スッパリ、その場で断言できる性質のものではない」

んじゃないかなあ。



疑わしきは罰せず。



裁判での大原則だけど











それを現場でやるのは「不可能に近い」。
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バレバレ/古紙配合率、「日本製紙」がコピー用紙でも偽装

2008-01-18 19:42:29 | ニュース
おもしろい、実に面白い(by 湯川 学)











古紙配合率、「日本製紙」がコピー用紙でも偽装(抜粋)
2008年1月16日

再生紙の年賀はがきで古紙の割合を偽っていた

製紙業界大手「日本製紙」が

「コピー用紙でも同様の偽装を行っていた」

ことがわかった。

環境に配慮した製品を流通させることを目的としたグリーン購入法は

国や独立行政法人に対し

「古紙割合100%のコピー用紙」

の購入を義務付けている。


<環境省>
同社が国や自治体にコピー用紙を納入するため

古紙の配合率を偽装していた可能性もあるとみて調べている。


年賀はがき用の紙を納入する際に取り決めた

「40%の古紙配合率」を

無断で引き下げ

「1~5%としていたことが発覚」

したことを受け

同省で

他の製品についての調査も指示したところ

古紙の割合を100%と表示したコピー用紙でも

大幅に下回る製品が見つかったという。











で「年賀はがき」はこちら。











日本製紙、07年以前から違反 年賀はがきの古紙配合率(抜粋)
2008年1月10日

日本製紙が生産した08年用年賀はがきに使う再生紙への古紙配合率が

日本郵政グループ指定の40%を下回っていた問題で

日本製紙は10日

「07年用以前から配合率を契約より低くしていた」

ことを明らかにした。

「再生紙による年賀はがきの発売を始めた96年用」から

契約違反が常態化していた疑いもあり

日本製紙は配合率を下げた理由について

「紙の品質悪化を避けるためだった」

と説明。











ちなみに

紙の品質悪化とは











日本製紙、無断で配合率下げる 年賀はがきの古紙比率(抜粋)
2008年1月9日

日本製紙は

「古紙の配合率が高いと紙のきめが粗くなる」

など品質に問題が生じるため

配合率を無断で下げたとみられ

「消費者に多大なご迷惑を掛け深くおわびする」

と謝罪コメントを出した。











「古紙の配合率が高いと紙のきめが粗くなる」



それこそ「古紙」のような気がする。



「40%の古紙配合率」を

「1~5%」じゃ

「バレバレ」だと思うけど

どんなもんだろう。



特に

「100%古紙」の必要があるコピー用紙で

「偽装したら」

そりゃあ

申し開きできない。



「官からの受注で安定した利益」を

目指したんだろうけど

結局

この事件が

「日本製紙にもたらしたもの」は

「技術力がない」から

「古紙割合100%のコピー用紙」

を作れば

「ジャム(紙詰まり)頻発」

年賀はがきなら

「きめが粗い粗悪品」

しか作れない。











「そういうレッテルを貼った」ということだけなんじゃないかね。
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