『田舎に泊まろう』で感じる音楽の力

テレビ東京に『田舎に泊まろう』という番組がある。
全国的には日曜の夜に放送されているようだけど
仙台では6日遅れで土曜日のお昼に放送されている。

芸能人や有名人が、一般的に『田舎』と呼ばれる地方の町や村を訪れ
そこの民家にアポなしで飛び込みで民泊させてもらうという番組だ。

見所はその有名人と民泊先の家族との交流とその土地の風景なのだが
オレが毎回感心するのは、そのバックに流れる音楽。

だいたい70年代~90年代の洋楽が使われる。
驚くのはそのやや懐かしめの洋楽が田舎の風景や、
田舎の人たちとの触れ合いのシーンに
ものすごく合っていることだ。

歌詞の内容は、たとえば失恋のことだったりだとか、
今ブラウン管に映っているものとはまったく関係ないのだけど
そのメロディやサウンドがものすごく映像にあっているのだ。
意味的にはまったくトンチンカンのことを歌っている歌手の声だけど
サウンドと受け取ればそれがぴったり合っていることが実に多い。

たとえば民泊先のおばあさんとの別れのシーンで
オリビア・ニュートンジョンの『そよ風の誘惑』なんかが流れると
歌詞の意味など関係なく目がウルウルしてしまう。

「これって音楽の効果だよな~」・・・と

毎回観るたびに、とても強く音楽の力を感じるのである。

似たような感覚になるのがドライブしていて、カーステから流れる音楽と
今走っている場所の風景やシュチエーションがすごくあっているとき。

歌詞の意味がわかる邦楽がピッタリの時もそれはそれであるのだけど
何を歌っているのかよくわからない洋楽がピッタリ合った時の方が
脳で感じるよりもっと深い、本能というか感性の部分を刺激され
すごくテンションが上がる。

これは歌詞って言葉の力を借りずに、
純粋にサウンドだけで心が動かされてるんだと思う。

それでも楽器だけより、なにを歌っているかわからなくても。
人間の声が入っているほうがより感情が盛り上がる。
これは楽器以上に肉声の方が心に共鳴しやすからだろうか?

そんなわけで『田舎に泊まろう』は毎回どんな曲が使われるか
選曲がとても楽しみ。
そして見終わると必ずどこかへドライブに行きたくなるのである。
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