遅すぎる目覚めで嵐を乗り越えられず (第32節ヴィッセル神戸戦)

ヴィッセル神戸1-0ベガルタ仙台

もはや戦術やシステムではない。
このクラブがずーっと抱えてきた問題。
歴代監督が一番頭を痛めてきた問題。

メンタルの弱さ

今日も選手たちに戦う姿勢が見られたのは
残念ながら後半先制点を相手に取られてから。

前半はほぼ一方的に攻められる。
それは相手に有利な時間帯もあるだろう。
やりすごさなければならない時間帯があるのも事実。
しかし今日は『相手に勝つ』という強い意志が感じられない立ち上がり。

まずいつものようにボールを持った選手に対してフォローがないか
または遅すぎる。
とにかく積極的にボール触る意識が感じられない選手が多い。
すべてに受身なのだ。

その証拠に失点してからはまるで違うチームのように猛攻を神戸にしかける。
そこには間違いなく強いベガルタ仙台が存在している。
どうしてそれが最初からできないのか・・・いや、やらないのか?

よーく見てればわかるがピッチ上で声を出して
チームの士気を鼓舞する選手がいない。
メンタルの強さでチームを引っ張れる選手がいない。

かといって自分自身でそれができる選手も少ない。
いつもオフの補強の時、そんなリーダーになれる選手がほしいと思うのだが。

とにかく今ここでそんなことも言っても始まらない。
本当に選手たちの奮起を期待したい。
毎回同じだが後半の戦いをぜひ前半からしてほしい。
そうすれば勝利への確率ははるかに上がる。

もっと勝利と昇格へ強い意欲を持ちそれを表現してほしい。

負けたことで終わりなのではない!
戦うことを止めたときが終わりなのだ!
それは選手だけではない。オレたちサポーターも同じだ!
ガンバレベガルタ仙台!!ガンバレベガサポ!!


※こんな試合ではあったが富田が戦える選手だと確認できたのは
今日の試合で数少ない今後につながる収穫だ。今後に期待大。ガンバレ!

2006年J2_total
順位表
【2006/08/06】
----------------
チーム[勝点]得失
・・・・・・・・・・・・・・・・
1.柏  [59]+19
2.横浜FC[55]+18
3.神戸 [54]+17
4.仙台 [50]+26
5.東京V[45] -4
6.札幌 [43] -1
7.山形 [41] +4
8.鳥栖 [41] +1
9.水戸 [37]-10
10.湘南 [33] -8
11.愛媛 [27]-13
12.草津 [25]-20
13.徳島 [21]-29

2006年ここまでの試合観戦記はこちらでどうぞ

負けられないという思いをこめてクリックを


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珠玉のホラーミステリー

メドゥサ、鏡をごらん

講談社

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夏になるとつきものなのが『怪談話』
別に怪談やホラーが好きだからといって、霊魂の存在を信じたり、
超常現象を信じているわけではない。

例えば『歴史小説』が好きだったり、「ミステリー小説」が
好きなのと同じように、ただ純粋に『お話』として好きなのだ。

そして優れたホラー作家はあの『グリーンマイル』のスティーブン・キング
のようにストリーテーラーとして優れた人が多い。

日本のホラー作家の中で井上夢人は好きな作家だ。
彼はまたホラー作家であると同時に優れたミステリー作家。
この『メドゥサ、鏡をごらん』は本当に怖い。それでいて上質の物語。

『メドゥサを見た』というメモを残し
自分を自らコンクリートで固めて自殺した男の遺体発見から話ははじまる。
ミステリー仕立ての前半から一気に物語の中に引きずりこまれて
珠玉のホラーならではの人間ドラマから衝撃のエンディングへ。

ラストに関しては賛否両論があるが、それを含めて日本の
ホラー小説史の残る名作だと思う。

たしか一番最初に出版した時の帯広告は『リングより怖い』だった
と思うが、怖さの種類は微妙に違うと思う。
そしてこの話の良さは映画では再現できないものだと思う。

今から9年前にオレが一番最初にハードカバーで買ったときの表紙は

メドゥサ、鏡をごらん

双葉社




こんな怖いモノだった。
けっこういろんな人に「これはスゴイ」と話して貸しているうちに
行方不明になってしまった。
最近文庫本がでたのをしって再購入してまた読んだが
何度読んでもその上質の怖さを味わえた。
やはりこの作品は珠玉のホラーだ。





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