恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2023/03/01 国立演芸場(主任:柳家さん喬)

2023年03月01日 | 噺とか
2月は全く落語に触れることができず、
久しぶりに寄席に足を運びました。
3月上席の国立演芸場はさん喬師匠のトリ。
おまけにネタ出しと来ているので、
演目を見て初日に予約。
かつて復活した直後の黒門亭で、
小袁治師匠から聞いて以来の柳田格之進。
客席は半分ぐらいの入りでゆったり。


子ほめ    小きち
寿限無    やなぎ
紙切り    楽一
好きと怖い  歌奴
強情灸    志ん彌
−仲入り−
雛鍔     さん助
ギター漫談  ペペ櫻井
柳田格之進  さん喬

前座の後のやなぎさん。久しぶりです。
寿限無に入って特に何もなく過ぎるのかなと思っていたら、
通常のサゲではなくその後はオリジナル?
どういうわけか北海道の船の話に繋がり、
下げるという変化球でした。
油断していただけに楽しい一席。

楽一さんは鋏試しに馬。
続いて、大相撲・ひな祭り・柳田格之進・舞妓さんの花見、を切られました。

歌奴師匠、今年で閉鎖になる国立演芸場の思い出をあれこれと。
寄席でも珍しく風呂があるんだそうな。
内弟子時代にたびたび入ったそうな。
そこから定番の、好きと怖い。
客席も沸いていました。

さん助師匠、たびたびお見かけしますが、
楽しい高座ですね。
雛鍔も耳にする機会は多くないものの、
子どもの弾けっぷりとか、
夫婦の掛け合いが愉快でお見事。

トリのさん喬師匠はネタ出し、
長講45分の柳田格之進でした。
さん喬師匠の流麗な語り口と、
風景・人物描写に引き込まれます。
以前、小袁治師匠で聴いた際には、
最後の部分が碁盤をぶった斬るシーンで終わったように記憶していますが、
その後のエピソードまで続きました。
こちらの方が最後にホロっとくる、
そんな印象を受けます。
初めてならこのパターンの方がいいかも。
小袁治師匠の型も終演後の余韻があっていいのですが、
とにかくあっという間の45分間でした。

他の寄席に比べると時間も短い国立。
これぐらいの時間がちょうどいいかもしれません。
今日はさん喬師匠の満足度が非常に高く、
仕事をさっさと上がって足を運んだ甲斐がありました。

3月はもう少し寄席に足を運べそうです。

恐懼謹言。



コメント
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