恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

8/6(火)連雀亭 昼席

2019年08月06日 | 噺とか
仕事が午前中に片付き、池袋演芸場へ、とも思ったのですが、
今年から8月上席の池袋演芸場は小三治師匠に代わって若手真打が交代でトリを務め、
おそらく時間ギリギリにいっても席はなかろう、と連雀亭へ。
コンパクトに楽しむのもいいかもしれません。
ちなみに、この日の客席は私を含めて4名の客。
これまたコンパクトですが。

小 笑「蛙茶番」
吉 緑「夏泥」
信 楽「堀之内」
扇兵衛「船徳」

小笑さんは芸協の方で、初めてお目にかかります。
調べてみると鹿児島出身なんですね。
噺のほうはマクラも少なめで「蛙茶番」でした。
この噺、一朝師匠でしか聞いたことがなかったので、
のっけから何となく得した気分になりました。
普段面識のない噺家さんですが、楽しませてもらいました。

吉緑さんは以前何度か独演会にも足を運んでおりまして、
マメに案内状を送っていただいているんですが、
ここのところしばらく足を運んでいません。ごめんなさい。
なお本日は入舟辰乃助さんの代演で、辰乃助さんは仲間と富士登山。
後輩が自分の都合で先輩に代演を頼むってどうなのよ、とぼやく。
で、そこからのマクラで業界の上下関係のことに触れながら、
落語協会での厳しい上下関係をあれこれ。
歌之介改め圓歌師匠が披露目の興行を行った際に、
弟子の天歌さんに対してあれこれいう小言とか、
それをフォローするつもりがフォローになってない歌武蔵師匠。
しかしまぁ披露目の40日間、差し入れが毎日寿司ってすごいですね。
んでもって、寿司がちょっとまがっているだけで弟子へ小言とか、
なんだか想像のつかない世界。ネタもあるんでしょうが。
本題は「夏泥」で、この季節ならではの噺でしょうか。
ところどころに差し込まれるくすぐりもいい感じでした。

信楽さんも芸協の方で今回が初めて。小痴楽さんの弟弟子なんですね。
真打昇進が控えている兄弟子の手伝いもあれこれと忙しいんだとか。
秋葉原の行きつけのガールズバーの話から粗忽な人のマクラ、で本題「堀之内」へ。
細かい部分が端折られていたり、微妙に変わっていたりと、
やはりこれも演じる人によって細部が違うものなんですね。

トリの扇兵衛さん、やはり大きな体ですねぇ。
近くで見るとなおさらその迫力に圧倒されます。
これまた季節の噺で「船徳」へ入ります。
どうにも若旦那の風体とはかけ離れているのですが、
とぼけている雰囲気は何とも愛嬌があっていいのかもしれません。
もっとも7月に天どん師匠でこの噺を聞いていて、
比べることもないのですが、やはりそこからするとややパワー不足?

真夏の平日、出演者と客の数が同数の連雀亭を満喫して帰路へ着きました。

恐懼謹言。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする