鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
(2021年3月26日号)
*ロシアに反発して北発射か?
前号で本日トークライヴと告知したが、スタジオの都合で明日に延期となった。明日、午後9時から伽藍みーTUBEで、トークライヴを生配信する。本号のテーマや昨今の国際情勢、その他の質問にも気楽な形でお答えするので、お見逃しなく!
https://youtu.be/8X___EbIgdQ
昨日、北朝鮮は弾道弾2発を日本海に撃ち込んだ。21日にも北朝鮮は巡航ミサイル2発を発射している。度重なる発射をバイデン政権への挑戦と見る向きもあるのだが、当のバイデンの反応は甚だ鈍い。1時間の記者会見で北朝鮮に触れたのは1分程度だ。1時間の会見で認知症疑惑は晴れたから、北への反応が鈍い理由は認知症のせいではない。
21日の発射は北朝鮮西部から西に向けて黄海に発射されている。北朝鮮が黄海にミサイルを発射することは、これまでもたびたびあるが、大抵の場合、中国をけん制している。では、この日になぜ中国をけん制しなければならなかったのか。
実は18日に中国は「22日からロシアのラブロフ外相が訪中する」と発表している。つまりラブロフ訪中の前日に北は発射しているのである。昨日の発射は東部から日本海へ向けてだが、この場合、日本だけでなく韓国をけん制している場合が多々ある。
そしてこの日、ラブロフは韓国で外相と会談していたのである。つまり北朝鮮はロシアのラブロフ外相に向けて二日にわたり計4発のミサイルを発射していることになる。これでバイデンがのほほんとしている理由が分かるだろう。北のミサイルは米国に向けられたものではなくロシアに向けられたものなのだ。
では、北朝鮮はなぜロシアをけん制したのか。そもそもラブロフが中国、韓国を相次いで訪問した狙いは何か?これらの疑問については、昨年の12月24日号「中露の提携、北朝鮮の未来」を読んでいただければ氷解しよう。
中露の提携、北朝鮮の未来 | 鍛冶俊樹公式ブログ (ameblo.jp)
軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
プロフィール・バックナンバー等は公式ブログを参照。下記をクリック
https://ameblo.jp/karasu0429/
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https://youtu.be/8X___EbIgdQ
昨日、北朝鮮は弾道弾2発を日本海に撃ち込んだ。21日にも北朝鮮は巡航ミサイル2発を発射している。度重なる発射をバイデン政権への挑戦と見る向きもあるのだが、当のバイデンの反応は甚だ鈍い。1時間の記者会見で北朝鮮に触れたのは1分程度だ。1時間の会見で認知症疑惑は晴れたから、北への反応が鈍い理由は認知症のせいではない。
21日の発射は北朝鮮西部から西に向けて黄海に発射されている。北朝鮮が黄海にミサイルを発射することは、これまでもたびたびあるが、大抵の場合、中国をけん制している。では、この日になぜ中国をけん制しなければならなかったのか。
実は18日に中国は「22日からロシアのラブロフ外相が訪中する」と発表している。つまりラブロフ訪中の前日に北は発射しているのである。昨日の発射は東部から日本海へ向けてだが、この場合、日本だけでなく韓国をけん制している場合が多々ある。
そしてこの日、ラブロフは韓国で外相と会談していたのである。つまり北朝鮮はロシアのラブロフ外相に向けて二日にわたり計4発のミサイルを発射していることになる。これでバイデンがのほほんとしている理由が分かるだろう。北のミサイルは米国に向けられたものではなくロシアに向けられたものなのだ。
では、北朝鮮はなぜロシアをけん制したのか。そもそもラブロフが中国、韓国を相次いで訪問した狙いは何か?これらの疑問については、昨年の12月24日号「中露の提携、北朝鮮の未来」を読んでいただければ氷解しよう。
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