「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024年)10月10日(木曜日)参
通巻第8453号
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ファーウェイの新製品は7ナノ半導体が使用され
グーグルのアンドロイドに代替する中国国産OSが搭載されている
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中国の華為技術(ファーウェイ)は、「中国純血」のモバイルエコシステム構築を目標に官民挙げて独自技術をめざし、国内企業を結集させてきた。米国のファーウェイ使用禁止、孟晩舟CFOをカナダで拘束などで、大きく後退していた筈だった。
アンドロイドに替わるOSの搭載スマホの登場は、「脱ドル化」戦略と併行させている。これは国家戦略であって、ファーウェイ単独の作戦ではない。
中国は西側の制裁網を突き崩そうとしゃかりきに動いてきた。
第一に金備蓄を増やし、BRICS諸国を巻き込んでBRICS通貨構想を語り、経済的には一帯一路で世界諸国を各個撃破、さらにはジブチ、グアダール、ハンバントラに中国の軍事拠点を構築した。
第二に月の裏側に一番乗りを果たすなど宇宙航空における猛追は凄まじく、観測、通信、気象衛星打ち上げよりさきにスパイ衛星を拡充し、敵対国の衛星を打ち落とすキラー衛星も開発した。従来の軍事力の先端にあるは空母、原潜、戦略爆撃機にくわえてICBMでも大国となった。ジェット旅客機も国内で飛行を開始し、ドローン生産量は世界一となった。
第三にSWIFTに併行して独自の通貨決済システムCHIPSを構築し、また個別各国とは通貨スワップで人民元の流通範囲を広げ、IMF、ADBを横目にしつつ国際ファイナンスでも急成長させてきた。
人民元はIMFのSDR通貨としても認められ、WTOの特典をフルに利用して経済大国になりおおせた
こうした環境の台激変のなかでビッグテック「華為技術」(ファーウェイ)は中国国産のモバイルOS「HarmonyOS Next」を発表した。これはアップルのiOSやグーグルのAndroidに代わる基本ソフトである。
米国は予想外の開発テンポ、その技術の躍進に驚いた。
九月下旬から販売されているファウェイの「Mate 60」シリーズで、折りたたみ式スマートフォンMate X5、13.2インチタブレットMatePad Proなどが鳴り物入りで公開された。
ファーウェイ60には7ナノ半導体が使われていたことは更に驚きだった。中国のSMCは7ナノ半導体を生産できていない。どうやって調達したのか。
MATEシリーズは1500万台の予約があると豪語し、現実に売り上げはアップルを抜いてファーウェイが首位におどりでた。安価なシャオメイとオッポは3位、4位である。MATE60の価格帯は邦貨換算で202900円から239600円、中国の北斗衛星との衛星通信で結ばれている。
こうなると、アップル、グーグル、マイクロソフトは中国内でのシェアをいつまで維持できるか?
☆○◎☆み◎☆◎○や○☆◎○ざ☆○◎☆き☆◎○☆
令和六年(2024年)10月10日(木曜日)参
通巻第8453号
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ファーウェイの新製品は7ナノ半導体が使用され
グーグルのアンドロイドに代替する中国国産OSが搭載されている
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中国の華為技術(ファーウェイ)は、「中国純血」のモバイルエコシステム構築を目標に官民挙げて独自技術をめざし、国内企業を結集させてきた。米国のファーウェイ使用禁止、孟晩舟CFOをカナダで拘束などで、大きく後退していた筈だった。
アンドロイドに替わるOSの搭載スマホの登場は、「脱ドル化」戦略と併行させている。これは国家戦略であって、ファーウェイ単独の作戦ではない。
中国は西側の制裁網を突き崩そうとしゃかりきに動いてきた。
第一に金備蓄を増やし、BRICS諸国を巻き込んでBRICS通貨構想を語り、経済的には一帯一路で世界諸国を各個撃破、さらにはジブチ、グアダール、ハンバントラに中国の軍事拠点を構築した。
第二に月の裏側に一番乗りを果たすなど宇宙航空における猛追は凄まじく、観測、通信、気象衛星打ち上げよりさきにスパイ衛星を拡充し、敵対国の衛星を打ち落とすキラー衛星も開発した。従来の軍事力の先端にあるは空母、原潜、戦略爆撃機にくわえてICBMでも大国となった。ジェット旅客機も国内で飛行を開始し、ドローン生産量は世界一となった。
第三にSWIFTに併行して独自の通貨決済システムCHIPSを構築し、また個別各国とは通貨スワップで人民元の流通範囲を広げ、IMF、ADBを横目にしつつ国際ファイナンスでも急成長させてきた。
人民元はIMFのSDR通貨としても認められ、WTOの特典をフルに利用して経済大国になりおおせた
こうした環境の台激変のなかでビッグテック「華為技術」(ファーウェイ)は中国国産のモバイルOS「HarmonyOS Next」を発表した。これはアップルのiOSやグーグルのAndroidに代わる基本ソフトである。
米国は予想外の開発テンポ、その技術の躍進に驚いた。
九月下旬から販売されているファウェイの「Mate 60」シリーズで、折りたたみ式スマートフォンMate X5、13.2インチタブレットMatePad Proなどが鳴り物入りで公開された。
ファーウェイ60には7ナノ半導体が使われていたことは更に驚きだった。中国のSMCは7ナノ半導体を生産できていない。どうやって調達したのか。
MATEシリーズは1500万台の予約があると豪語し、現実に売り上げはアップルを抜いてファーウェイが首位におどりでた。安価なシャオメイとオッポは3位、4位である。MATE60の価格帯は邦貨換算で202900円から239600円、中国の北斗衛星との衛星通信で結ばれている。
こうなると、アップル、グーグル、マイクロソフトは中国内でのシェアをいつまで維持できるか?
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