AC通信 No.884 (2022/02/25)
AC 論説No.884 キエフ「冬の陣」
とうとうプーチンがウクライナに侵攻した。そして二日でウクライナの首都キエフを包囲した。この後
の発展はどうなるか予測は難しいが、私個人の意見ではプーチンのウクライナ侵攻は「キエフ冬の陣」
である。正に宮崎正弘さんの本のタイトル、「バ◯殿が世界を破滅させる」である。
私はウクライナが戦争を始めることはないし、ロシアもウクライナに侵攻しても得る所がないと思って
いたが、予想に反してプーチンはドネツク共和国とルガンスク共和国を支持すると宣言した後すぐに戦
争を始めてしまった。ウクライナに侵攻してもアメリカとNATO連盟は手出し出来ないことは初めからわ
かっていた。ウクライナはロシアと戦う力がない。戦争は避けるべきだけれどウクライナが戦争を始め
たのではない。
ウクライナの反戦意向はともかく、プーチンとバ◯殿との間で「恫喝ごっこ」がどんどんエスカレート
して遂にプーチンがウクライナ侵攻を決行した。現状は刻々と変化しているので予測は困難だが、ロシ
ア軍がキエフを占領するのは時間の問題だけだ。キエフを占領した後でプーチンはゼレンスキーと停戦
交渉を始め、ロシア側が媾和条件を出してゼレンスキーの承認を求めるだろう。
バ◯殿はプーチンがウクライナに侵攻すればロシアが厳重な困難を伴う経済封鎖を行うと警告していた
が、ロシア軍がキエフを占領するのは時間の問題となっても「厳重な経済封鎖」をしていない。
石油価格が100ドルを突破してアメリカも欧州もガソリンの値段が高騰しているがロシアは石油値段の上
昇で逆に儲かる状態である。アメリカ国内ではガソリンの値段が上がってインフレとなっているのにロ
シアは大した影響を受けていない。
つまり経済封鎖はロシアが困るのでなくアメリカの国民が影響を受けていると言った逆効果である。共
和党の議員はバ◯殿大統領にキーストン・パイプラインを再開し、国内の石油生産を今すぐ再開始すべ
きと主張している。それでもバ◯殿は国内石油生産の再開始に反対している。バ◯殿が国内の石油生産
に反対する理由とは「気候温暖化のための脱炭素政策」である。ウクライナ侵攻が始まってもロシアが
欧州に石油を販売するのをストップできない上に気候温暖化を軽減するという理由で自国の生産をス
トップするバカさ加減には呆れてものが言えない。
民主国家にはNATOの正当性がないことも知悉している。NATOとはロシア攻撃の基地を構築(増築)す
ることだからだ。しかしゼレンスキー大統領はこれ以上国民の死傷が増えないためにロシアと停戦交渉
をしなければならない。プーチンの媾和条件はこれまで主張してきた通り、(1)ウクライナのNATO不
参加と中立、(2)NATOの不拡大、(3)ゼレンスキー退任と親露政権の設立だ。民主国家はこの条件
を受け入れないけれど、ゼレンスキーはこれらの条件を拒否する力がない。これが「キエフ冬の陣」の
結果である。
バ◯殿や欧州の自称民主国家はこの媾和条件を受け入れないだろう。そうなったらアメリカもドイツも
ウクライナに武器弾薬を提供してウクライナの戦力を強化し、「キエフ夏の陣」となるかもしれない。
夏の陣の結果は「ロシアのウクライナ併合」かもしれないが誰にも予測はできない。
AC 論説No.884 キエフ「冬の陣」
とうとうプーチンがウクライナに侵攻した。そして二日でウクライナの首都キエフを包囲した。この後
の発展はどうなるか予測は難しいが、私個人の意見ではプーチンのウクライナ侵攻は「キエフ冬の陣」
である。正に宮崎正弘さんの本のタイトル、「バ◯殿が世界を破滅させる」である。
私はウクライナが戦争を始めることはないし、ロシアもウクライナに侵攻しても得る所がないと思って
いたが、予想に反してプーチンはドネツク共和国とルガンスク共和国を支持すると宣言した後すぐに戦
争を始めてしまった。ウクライナに侵攻してもアメリカとNATO連盟は手出し出来ないことは初めからわ
かっていた。ウクライナはロシアと戦う力がない。戦争は避けるべきだけれどウクライナが戦争を始め
たのではない。
ウクライナの反戦意向はともかく、プーチンとバ◯殿との間で「恫喝ごっこ」がどんどんエスカレート
して遂にプーチンがウクライナ侵攻を決行した。現状は刻々と変化しているので予測は困難だが、ロシ
ア軍がキエフを占領するのは時間の問題だけだ。キエフを占領した後でプーチンはゼレンスキーと停戦
交渉を始め、ロシア側が媾和条件を出してゼレンスキーの承認を求めるだろう。
バ◯殿はプーチンがウクライナに侵攻すればロシアが厳重な困難を伴う経済封鎖を行うと警告していた
が、ロシア軍がキエフを占領するのは時間の問題となっても「厳重な経済封鎖」をしていない。
石油価格が100ドルを突破してアメリカも欧州もガソリンの値段が高騰しているがロシアは石油値段の上
昇で逆に儲かる状態である。アメリカ国内ではガソリンの値段が上がってインフレとなっているのにロ
シアは大した影響を受けていない。
つまり経済封鎖はロシアが困るのでなくアメリカの国民が影響を受けていると言った逆効果である。共
和党の議員はバ◯殿大統領にキーストン・パイプラインを再開し、国内の石油生産を今すぐ再開始すべ
きと主張している。それでもバ◯殿は国内石油生産の再開始に反対している。バ◯殿が国内の石油生産
に反対する理由とは「気候温暖化のための脱炭素政策」である。ウクライナ侵攻が始まってもロシアが
欧州に石油を販売するのをストップできない上に気候温暖化を軽減するという理由で自国の生産をス
トップするバカさ加減には呆れてものが言えない。
民主国家にはNATOの正当性がないことも知悉している。NATOとはロシア攻撃の基地を構築(増築)す
ることだからだ。しかしゼレンスキー大統領はこれ以上国民の死傷が増えないためにロシアと停戦交渉
をしなければならない。プーチンの媾和条件はこれまで主張してきた通り、(1)ウクライナのNATO不
参加と中立、(2)NATOの不拡大、(3)ゼレンスキー退任と親露政権の設立だ。民主国家はこの条件
を受け入れないけれど、ゼレンスキーはこれらの条件を拒否する力がない。これが「キエフ冬の陣」の
結果である。
バ◯殿や欧州の自称民主国家はこの媾和条件を受け入れないだろう。そうなったらアメリカもドイツも
ウクライナに武器弾薬を提供してウクライナの戦力を強化し、「キエフ夏の陣」となるかもしれない。
夏の陣の結果は「ロシアのウクライナ併合」かもしれないが誰にも予測はできない。
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