「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023)3月17日(金曜日)弐
通巻第7671号
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ウォール街の大混乱、銀行の連続倒産に既視感がある
バイデン政権は金融界の大型再編をうながす姿勢
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3月16日、経営不安に陥ったクレディスイスに対し、スイス中央銀行は邦貨換算で7兆円をぶち込み、事実上の救済をすると発表、暴落していた株式市場が回復基調となった。
クレディスイスは22年末に1兆円の赤字となり、顧客の預かり資産が30%も激減したと発表していた。
米国ではシリコンバレー銀、シグニチャー銀の倒産に続いて、ファーストリパブリック銀行が経営危機とされた。
しかしイエーレン財務長官は「まだ米国の金融システムは健全です」と言い放って救済姿勢をみせたため、株式市場の下落は小康状態となった。
現状打破には銀行間の合併が必要である。
既視感がある。2008年のリーマンブラザーズ倒産直後、野村證券と三菱銀行が死に体の米国金融機関の部門買収を「強要」された。さらにウォール街はバンカメ、メリル、モルガン等の大型合併による再編が促進され、危機を回避した。
すなわちリーマンショックの震源地であるリーマンのアジア欧州部門を野村證券が買収し、三菱UFJはモルガンに90億ドルを出資し、みずほ銀行はメリルに12億ドル、三井住友は英国バークレイに5億ポンドを出資したのだ。
その後、野村はリーマンの残骸を維持するべく長らく苦労したことは語り草だろう。
こんなタイミングで、バイデン一家の腐臭に満ちた金銭スキャンダルの具体的な数字、金額が暴露された。
ワシントンタイムズ、ニューヨークポストなどによれば、バイデン大統領の義娘、ハリー・バイデンが、ハンター・バイデンが中国のエネルギー会社から300万ドルの電信送金を受け取ったカネの分け前にあずかっていた。ハリー・バイデンはボー・バイデン未亡人。夫の死後、義兄のハンター・バイデンと濃密な関係が噂された。
下院監督責任委員会の調査で、バイデン一族は、中国企業からの電信送金により、三ケ月間で約106万5000ドルの支払いを受け取ったという。
https://www.washingtontimes.com/news/2023/mar/16/house-committee-exposes-china-linked-payments-hunt/?utm_source=pushly&utm_campaign=pushnotify&utm_medium=subscriber&utm_id=desktop
具体的にハリー・バイデンは2017年3月1日に中国企業のState Energy HK Limitedから数百万ドルを受け取った後、ウォーカー氏の会社から合計3万5000ドルの支払いを2回受けた。
ちょうどバイデンが副大統領の任期を終えたタイミングだった。
弟のジェームズ・バイデンとハンター・バイデンが関与した企業にも中国からの振り込みがあった。
17 年に 300 万ドルの電信送金が決済され、その後も、「バイデン」と特定されル口座にロバート・ウォーカーが所有する会社から送金があった。
「銀行の記録から、バイデン一族は中国の電信送金から得た資金の約 3 分の 1 を受け取ったようだ」と委員会の報告は述べた。
令和五年(2023)3月17日(金曜日)弐
通巻第7671号
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ウォール街の大混乱、銀行の連続倒産に既視感がある
バイデン政権は金融界の大型再編をうながす姿勢
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3月16日、経営不安に陥ったクレディスイスに対し、スイス中央銀行は邦貨換算で7兆円をぶち込み、事実上の救済をすると発表、暴落していた株式市場が回復基調となった。
クレディスイスは22年末に1兆円の赤字となり、顧客の預かり資産が30%も激減したと発表していた。
米国ではシリコンバレー銀、シグニチャー銀の倒産に続いて、ファーストリパブリック銀行が経営危機とされた。
しかしイエーレン財務長官は「まだ米国の金融システムは健全です」と言い放って救済姿勢をみせたため、株式市場の下落は小康状態となった。
現状打破には銀行間の合併が必要である。
既視感がある。2008年のリーマンブラザーズ倒産直後、野村證券と三菱銀行が死に体の米国金融機関の部門買収を「強要」された。さらにウォール街はバンカメ、メリル、モルガン等の大型合併による再編が促進され、危機を回避した。
すなわちリーマンショックの震源地であるリーマンのアジア欧州部門を野村證券が買収し、三菱UFJはモルガンに90億ドルを出資し、みずほ銀行はメリルに12億ドル、三井住友は英国バークレイに5億ポンドを出資したのだ。
その後、野村はリーマンの残骸を維持するべく長らく苦労したことは語り草だろう。
こんなタイミングで、バイデン一家の腐臭に満ちた金銭スキャンダルの具体的な数字、金額が暴露された。
ワシントンタイムズ、ニューヨークポストなどによれば、バイデン大統領の義娘、ハリー・バイデンが、ハンター・バイデンが中国のエネルギー会社から300万ドルの電信送金を受け取ったカネの分け前にあずかっていた。ハリー・バイデンはボー・バイデン未亡人。夫の死後、義兄のハンター・バイデンと濃密な関係が噂された。
下院監督責任委員会の調査で、バイデン一族は、中国企業からの電信送金により、三ケ月間で約106万5000ドルの支払いを受け取ったという。
https://www.washingtontimes.com/news/2023/mar/16/house-committee-exposes-china-linked-payments-hunt/?utm_source=pushly&utm_campaign=pushnotify&utm_medium=subscriber&utm_id=desktop
具体的にハリー・バイデンは2017年3月1日に中国企業のState Energy HK Limitedから数百万ドルを受け取った後、ウォーカー氏の会社から合計3万5000ドルの支払いを2回受けた。
ちょうどバイデンが副大統領の任期を終えたタイミングだった。
弟のジェームズ・バイデンとハンター・バイデンが関与した企業にも中国からの振り込みがあった。
17 年に 300 万ドルの電信送金が決済され、その後も、「バイデン」と特定されル口座にロバート・ウォーカーが所有する会社から送金があった。
「銀行の記録から、バイデン一族は中国の電信送金から得た資金の約 3 分の 1 を受け取ったようだ」と委員会の報告は述べた。
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