沖縄・台湾友の会

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中国、対米輸出が不振、必死の巻き返しは外国賓客を招待   上海コンテナヤード、空のトラック運転手「仕事無い。クルマ売るつもり」

2023-04-17 22:05:17 | 日記
 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)4月16日(日曜日)
        通巻第7709号 
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 中国、対米輸出が不振、必死の巻き返しは外国賓客を招待
  上海コンテナヤード、空のトラック運転手「仕事無い。クルマ売るつもり」
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 フランス大統領、EU委員長、ドイツ首相おくれて外相、そしてブラジル大統領。そのまえにイランの大統領とサウジ皇太子。まるで北京訪問ラッシュである。
 ルラ(ブラジル大統領)は習近平に大歓待され、機嫌良く「いつから世界貿易は米ドルになったのだ。誰がきめたんだ」とご託を並べたすえに「アメリカに戦争をやめろと言うぜ」と発言して帰国の途についた。

 裏返してみると中国が必死な形相で外国との貿易接点を希求している背景がある。アメリカ向けの輸出が激減したからだ。コロナ、米中対立、相互制裁、非難の応酬、エンティティリスト、ウクライナ戦争、スパイ気球という経過をたどる過程で対米輸出が激減した。
 サプライチェーンは機能不全となり、台湾企業はおよそ30万人が引き上げ、欧米企業も劇的に工場をたたみ、象徴的なのはTSMCが最新鋭工場を台湾と米国に建設し、中国から重心を移転することだ。

 不況のあらしが最大輸出港の上海コンテナヤードを襲った。
 空のコンテナが山積み、コンテナ専用トラックはまばら、この上海コンテナヤードに出入りするラック運転手が『サウスチャイナ・モーニングポスト』(4月15日付け)の記者にぼやいた。
 「仕事無い。クルマ売るつもりだ」
 同紙によれば現在、仕事のないコンテナ専用トラックは3万台から五万台と推定されるとした。
 他方、恒例の広州交易会が35000社の出店で開催されているが、商談風景に活気が観察されない。

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