「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和三年(2021)1月17日(日曜日)
通巻第6767号
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こんどの風呂敷は超特大のダ法螺。海南島と広東省に海底トンネル
中国の第十四次五カ年計画で、プロジェクト再提案の動き
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ニカラグア運河を獅子吼して工事を始めた中国は、最初の段階でプロジェクトを放棄したが、タイにはクラ運河建設を持ちかけている。
実際に中国は上海と寧波に海上橋梁を架けた。香港、マカオ、中山を結ぶ海底トンネルを開通させ、バスが行き来している。だから出来ないことはないぜ、というわけで意気軒昂なのである。
中国のハワイといわれる海南島は嘗ての流刑地、いまや中国最大のリゾートなって、北の海口から南の三亜までは新幹線が開通している。リゾートマンションは空室だらけ、ゴーストタウン化した地域もある。
現在、空路の他、鉄道ルートがあって、最長は哈爾浜から海口まで4458キロ。広東省で船に列車ごと積み込む方式である。この海南島への列車ルートに加えて、北京西駅、上海、成都、西安からも列車が海南島に乗り入れている。中国最長の鉄道はラサと広州の4980キロだ。
海にかける橋梁建設プロジェクトは計画が承認されているが、いつ起工するのか不明である。一方、海底トンネルのプロジェクトはいったん葬られたが、また景気刺激の活性剤として再提案が準備されあており、第十四次五カ年計画のプロジェクトに滑り込ませる動きが鉄道部にみられるという(サウスチャイナ・モーニングポスト、1月16日)。
海底トンネルといえば関門、青函トンネルで日本のお家芸とされたが、英国フランスを結ぶドーバー海峡もつながった。この例から一時は日韓海底トンネルが試掘まで進められたこともあり、また台湾と中国を結ぶ海底トンネルは台湾側が熱心だった時期もある。
令和三年(2021)1月17日(日曜日)
通巻第6767号
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こんどの風呂敷は超特大のダ法螺。海南島と広東省に海底トンネル
中国の第十四次五カ年計画で、プロジェクト再提案の動き
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ニカラグア運河を獅子吼して工事を始めた中国は、最初の段階でプロジェクトを放棄したが、タイにはクラ運河建設を持ちかけている。
実際に中国は上海と寧波に海上橋梁を架けた。香港、マカオ、中山を結ぶ海底トンネルを開通させ、バスが行き来している。だから出来ないことはないぜ、というわけで意気軒昂なのである。
中国のハワイといわれる海南島は嘗ての流刑地、いまや中国最大のリゾートなって、北の海口から南の三亜までは新幹線が開通している。リゾートマンションは空室だらけ、ゴーストタウン化した地域もある。
現在、空路の他、鉄道ルートがあって、最長は哈爾浜から海口まで4458キロ。広東省で船に列車ごと積み込む方式である。この海南島への列車ルートに加えて、北京西駅、上海、成都、西安からも列車が海南島に乗り入れている。中国最長の鉄道はラサと広州の4980キロだ。
海にかける橋梁建設プロジェクトは計画が承認されているが、いつ起工するのか不明である。一方、海底トンネルのプロジェクトはいったん葬られたが、また景気刺激の活性剤として再提案が準備されあており、第十四次五カ年計画のプロジェクトに滑り込ませる動きが鉄道部にみられるという(サウスチャイナ・モーニングポスト、1月16日)。
海底トンネルといえば関門、青函トンネルで日本のお家芸とされたが、英国フランスを結ぶドーバー海峡もつながった。この例から一時は日韓海底トンネルが試掘まで進められたこともあり、また台湾と中国を結ぶ海底トンネルは台湾側が熱心だった時期もある。
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