「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)4月5日(金曜日)
通巻第8203号
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イエレン訪中に大統領専用機、異様な対中交渉の展開か?
脱炭素、環境保護ビジネスは過剰生産をもたらした
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2024年4月4日、イエレン米財務長官が大統領専用機で広州に飛来した。就任以来、弐回目の訪中を華南からはじめ、4月9日まで滞在し、北京で習近平主席との会談を予定している。ほかに何立峰副首相、潘功勝中央銀行総裁らと会談をこなす。
とくに注目はEVが象徴する「脱炭素、環境保護」という大義名分を盾として急展開、異常な膨張をとげたビジネスが過剰生産となって世界経済に攪乱をもたらしたとするのが米国の言い分である。
イエレン訪中は米中関係の安定化を目的としているが、中国の「クリーンエネルギー製品の過剰生産、政府補助金の不公平」に関しての詰めをおこなう。
イエレンのいう「クリーンエネルギー製品」とは、EV(電気自動車)、バッテリー、太陽光パネル、半導体その他。。。中国の過剰生産能力という現状は多くの企業が損失を被る恐れがあるからとしている。
とくにグリーンエネルギー分野の競合については米国だけではなくメキシコ、欧州、日本を含む他の多くの国が、これらの産業に対する中国の大規模投資の圧力を感じている。
トランプは中国製品に60%関税をかけ、メキシコで生産される中国車の輸入には100%の関税をかけるとした。テスラは、この所為かどうか、メキシコ工場を延期し、インドでの新工場建設を発表した。
またイエレン財務長官は北京大学の学生や教授、中国の有力経済学者らと会談するほか李強首相とに会談も予定している。
なにがしかの成果が期待される? さぁ、どうかな。
令和六年(2024)4月5日(金曜日)
通巻第8203号
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イエレン訪中に大統領専用機、異様な対中交渉の展開か?
脱炭素、環境保護ビジネスは過剰生産をもたらした
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2024年4月4日、イエレン米財務長官が大統領専用機で広州に飛来した。就任以来、弐回目の訪中を華南からはじめ、4月9日まで滞在し、北京で習近平主席との会談を予定している。ほかに何立峰副首相、潘功勝中央銀行総裁らと会談をこなす。
とくに注目はEVが象徴する「脱炭素、環境保護」という大義名分を盾として急展開、異常な膨張をとげたビジネスが過剰生産となって世界経済に攪乱をもたらしたとするのが米国の言い分である。
イエレン訪中は米中関係の安定化を目的としているが、中国の「クリーンエネルギー製品の過剰生産、政府補助金の不公平」に関しての詰めをおこなう。
イエレンのいう「クリーンエネルギー製品」とは、EV(電気自動車)、バッテリー、太陽光パネル、半導体その他。。。中国の過剰生産能力という現状は多くの企業が損失を被る恐れがあるからとしている。
とくにグリーンエネルギー分野の競合については米国だけではなくメキシコ、欧州、日本を含む他の多くの国が、これらの産業に対する中国の大規模投資の圧力を感じている。
トランプは中国製品に60%関税をかけ、メキシコで生産される中国車の輸入には100%の関税をかけるとした。テスラは、この所為かどうか、メキシコ工場を延期し、インドでの新工場建設を発表した。
またイエレン財務長官は北京大学の学生や教授、中国の有力経済学者らと会談するほか李強首相とに会談も予定している。
なにがしかの成果が期待される? さぁ、どうかな。
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