猛暑の夏が(やっと)過ぎ、涼しくなって時間があいた木曜日、銀座で映画と画廊。
7月8月は太極拳の講習会に参加することが多く、それ以外の日は、あまりの暑さに外に出ないで体力温存。
ふいっと涼しくなって時間が空いた一日、「そうだ!映画行こう!」と、シネスイッチ銀座で上映中の「輝ける人生」に(原題は『Finding your feet』)。2017年制作のイギリス映画だ。
イギリス映画って大好き!俳優はみんな魅力的で内容も深く、ユーモアもあってチャーミング!
なにより、主役が若い美男美女ではない(!)ところがいい!この映画も、世界的なスターではない(でもないかも?)けれど、イギリス映画やドラマではよく見る顔の俳優さんたちがでている。
以前に観た、テレンス・スタンプとヴァネッサ・レッド・グレーヴ主演の「アンコール」と同じく、高齢期の夫婦・男女が中心。どちらも、地域の高齢者対象のコーラスグループやダンスサークルを舞台に、人生の終盤に近づきつつある男、女、夫婦を描いている。
イギリスっていいなぁ〜、と思うのは、日本でいうところの町内会やデイサービスのようなところで、社交ダンスだけでないヒップホップもやるダンス!童謡や歌唱だけでなくロックも歌う合唱をやっている!というところ。
ロックミュージックで育った世代だもの、年取ったからといって童謡じゃないし演歌じゃない!ディスコやライブで踊ったンだから今更社交ダンスじゃない!
そこには若い女性のリーダーがいて、年寄り対応でなくそれはそれは明るく一人一人に接して、エネルギーを引き出している。。いいなぁ〜!!
これなら年取っても楽しそう!と思えるのであります。
映画終了後、久しぶりに名鉄メルサの裏にある「Galley Nayuta(ギャラリーナユタ)」に寄って、開催中の「草木の囁き The Whispers of Plants 」。
金相烈 / 倉谷拓朴 /小林俊哉 の3人による作品展は、3人3様の作品がどれもタイトルがイメージさせる通りの静謐な美しさ。
キャンバスに黒を塗り込めて、そこに白を塗り重ねて、エアブラシで白を飛ばして形を描いた金相烈氏の作品は、まるで雪の中に埋もれてうっすらと見える草木のよう。福島で撮影された倉谷拓朴氏の写真には、片隅に撮影時の放射線数がサインのように書かれている。それに、緩く張った黒いキャンバスに緑色の線で木の枝葉を描いた小林俊哉氏の作品等々。それぞれが植物と向き合って生まれた作品を集めたナユタセレクション展。。
銀座の表通りの雑踏から2本裏通りを入っただけで、秋のはじまりを告げるような清々しい作品展に触れ深呼吸した気分の一日でありました。
「草木の囁き The Whispers of Plants 」は会期9月22日まで。
作品の一部は、NayutaのHPを。見るだけで静かな涼しい空気が伝わるヨ。