山奥深い片田舎での、伯父さん葬儀も無事済み、先ほど帰宅しました。
足の手術後の実家の母も、なんとか駆けつけることができ、幼馴染も訪ねてきてくれて、思いがけずいろんな人にあえて、伯父さんの亡くなったのは悲しい事でしたが、そのお陰で様々な再開、人との深まりがあって、大変でも連れて行った甲斐がありました。
子ども、いえ、最後は赤ちゃんのようになって、逝った伯父さんは、最後にまた、最後まで赤ちゃんが母親を後追いするように、まとわりつき、したっていた、生涯の妻(自分では誰と思っていたのかわかりませんが、伯母さんの事だけはわかっていました)に、お気に入りの絵本を読んでもらって、旅立ちました。
お棺の中にも、まるで、幼子旅立つときのように、絵本や、お気に入りのおもちゃ、ぬいぐるみ、そして、大好物のおやつも入れてもらって、まるで、お泊まりをしにいくように、天国に旅立ちました。
穏やかに、そして、口下手ではありましたが、いつも笑顔で一生を送った伯父さんは、おじいちゃんなのに、天の子どもになりました。
一番好きだったのは、桃太郎のお話。
一番好きだった景色は、家の近くの渓谷の緑。
山に緑が萌えだす時の、ざまざまな緑の錦絵が好きでした。
伯父さんの家から降りてくる時。
母と弟と3人で、その景色を目に焼き付けて、帰ってきました。
あの、渓谷の緑の中に、おじいちゃん天使が、にこにこにながら、見送ってくれているのを、しっかり感じながら、山を降りました。