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鯨の哭く海


題名:鯨の哭く海
作者:内田康夫
頁:約420

探偵:浅見
ヒロイン:浅見(アザミ)順子

舞台:秩父、和歌山太地

概説:
捕鯨問題の取材で南紀・太地を訪れた浅見光彦は「くじらの博物館」で不気味な展示物を目にした。
漁師人形に銛(もり)が突き立てられていたのだ。
まさにそれは、以前太地で起こった殺人事件の被害者そのものだった。
誰がなぜ?
未解決事件へのメッセージ?
調査を開始した浅見は、小さな岬町を揺るがしたもうひとつの事件、旧家の娘の心中事件との関連に注目するが…。

感想、覚書:
太地という土地も捕鯨のこともほぼ知らなかったので、読んでいて始めて知ることが多かった。
クジラやイルカの残酷な漁が行われてることに驚いたけど、人間が生き物を食べる限り、方法は色々あるのかもしれないけど、それらを殺してるコトに代わりはないんだよな。。。と思い知らされた。

犯人は私的には意外だった。
生きるため、子供の幸せを守るために犯行を重ねた犯人を、クジラの親子のよう…とあって、なんとも悲しい。

和歌山に行く前に、和歌山が舞台の作品を読み返そう思ったら、「熊野古道」「龍神の女」「鯨の哭く海」とたくさんあって追いつかず、金沢でようやく読み終わった感じ。

個人的評価:4
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